プロネーション

この間スポーツデポにトレッキングシューズを買いに行ったときに、足の測定をしてもらいました。
今回は、その時のお話です。とくにプロネーションについて。
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プロネーションとは

走ったりしたときに着地するときにかかとが内側、外側のどちらかに倒れるか。これが内側だとオーバープロネーション、外側だとアンダープロネーションと言うそう。
昔読んだ本では、日本人は大半がO脚(つまりがに股)で、たいていはアンダープロネーションと書いてあった。そして、その場合は、靴底がかかとの外側から減っていくと。
たしかに、自分も典型的な日本人体形で、O脚で、かつ靴底はかかとの外側から減っていく。
なので、アンダープロネーションと思い込んでいたが、実際に測ってみるとオーバープロネーション、つまりかかとが内側に倒れている、ということだった。
まったく、昔の知識は全く役に立たないと思い知らされた。しかし、また何年かすると実は違いましたなんてことにならないのだろうか?
いずれにしても、自分はアンダーだと思い込んでいたのに、オーバーだったという事実を知っただけでもよかったと思うことにしよう。
そして、アーチは少し少なくて、やや偏平足気味とのことで、長く走っているとアーチがつぶれて足の長さが長くなるんだそう。そして爪が変色しやすいとか。
こちらのサイトに詳しい解説がありました。
www.youtube.com
長距離走ってつま先が痛くなる原因の一つがこれと思われる。
ただ、この間、東海自然歩道を行ったときは、アルトラのローンピークを履いていった。

ローンピークだと、最後まで足先があまり痛くならなかった。ということは、足型がエジプト型で足先(特に親指)があたりやすいというのもあるのかもしれない。アルトラのシューズはその辺は足先がゆったりしていて、親指側が長くなっているので、自分に向いているようだ。ただ、ローンピークは着地したときにふわっとする感じがして、それも、ホカオネオネのようなちょっとしっかりした感じとまた違って、もう少し頼りない感じがして、それとゼロドロップということもあって、長距離だと少し疲れが大きいように感じた。疲れという点では、ニュートンのシューズの方が反発があって疲れを感じにくいように思った。

足のサイズなど

それ以外に、足のサイズも測ってもらえて、右足が24.5cm、左足が24cmとこちらはだいたい予想通りの結果。右足の方が爪を痛める確率が高いので、たぶん右が少し大きいのだろうと思っていた。店員さんの話によるとこれくらいのサイズの違いは普通にあるとのこと。また、足幅は右が2Eで、左はそれよりやや広いとのこと。こっちは少し意外で、もっと幅が広いと思っていた。意外に幅はないんだ。でも、甲は高いみたいで、2Eの靴だと靴ひもを緩めないとちょっときつい。
でも、いろいろなことがわかって面白かった。
ちなみに、プロネーションや足の形については、こちらのサイトに結構詳しく書いてあります。今回は大いに参考にさせてもらいました。
murakumo25.com

東海自然歩道を走る その5

久しぶりに東海自然歩道を行くの再開です。一応番外編を一つやりましたが、本番は本当に久しぶり。
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前回はなんと2020年の9月でした。
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コロナで緊急事態宣言がでていて、府県をまたぐ移動を自粛していたおかげで1年以上も空いてしまいました。
前回は、比叡山を降りて、大津京まで来たところで疲れてしまって、予定の大津駅までたどり着けず。
そのせいで、今回は40㎞の長丁場になってしまいました。長丁場なので、あまり無理に走ったりせず、歩く区間を増やしてゴールまでスタミナを温存する作戦。
というわけで、今回はJR湖西線大津京駅をスタートです。
京都で湖西線に乗り換えたのはいいが、出発時刻を過ぎてもなかなか出発せず。どうも前の列車(それまで乗ってきた東海道線の列車と思われる)がトラブったらしく、結局5分遅れで出発。
大津京着も5分遅れ。
スタート時刻は8:20分。日が短いので16:30、遅くとも17:00には終えたいところ。一応、ヘッドライトは持参。

大津京駅音羽山

今日のコースの前半のハイライトは何といっても音羽山大津駅スタートだとすぐに音羽山登山になるが、まずは前回の積み残しをクリアしないと。
ということで、山(西)の方に向かって登っていく。滋賀県は、大阪や京都ほど道標がしっかりしていないので、基本は地図に頼って進むことになる。かなりわかりにくいが、一応滋賀県のHPに地図が出ているので、そこから地図をダウンロードして、Ride with GPSでルートを描いて、自作のアプリにダウンロードして持って来た。
www.pref.shiga.lg.jp
道標は見当たらないが、皇子が丘公園の上の方の南北の道がそれらしいのでそこを進む。ソフトボール大会か少年野球大会があるみたいで、ユニホーム姿のちっちゃい子を連れた親子連れがいっぱい歩いている。
しばらく進むとようやく標識発見と思いきや、これは滋賀県独自の自然の道、歴史の道の案内。

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滋賀県独自の自然の道、歴史の道の案内看板

そしてしばらく行ってようやく本日最初の東海自然歩道の道標発見。

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本日最初の東海自然歩道の道標

しばらく南下して、三井寺の手前で、東海自然歩道の案内看板を発見。地図が褪せていてほとんど読めない。今日見た看板はほとんどがこんな感じで、滋賀県はどうも東海自然歩道を整備する気が無いらしい。まあ、県の仕事なのか国の仕事なのかよくわからんんが。京都や大阪はもっとちゃんとしてたところを見ると、県や府の仕事のように思えるのだが。

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色褪せた東海自然歩道の案内看板

そして、三井寺の山門前に到着。

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三井寺の山門

三井寺は由緒あるお寺で一見の価値はあるが、時間もないし、今日の目的はそこにはないのでスルー。
しばらく行くと長等神社の山門にでた。紅葉が奇麗。

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紅葉に映える、長等神社の山門

そして、その先に長等公園の入り口。>

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長等公園の入り口

長等公園の中に、旧東海道の案内地図があった。

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旧東海道の案内地図

ここから逢坂山まで旧東海道を行くようだ。
そして、この先からトレイルが始まる。
しばらく行くと展望台に出た。
展望台からは琵琶湖が一望できる。今日はちょっと霞みがかかっていて北の方があまり見えなかった。

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展望台から琵琶湖を眺める

更に登り、登り切ったところに分岐。

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頂上付近の分岐。ここは右に行く。

トレイルをしばらく進むと逢坂山。ここで旧東海道とはお別れ。

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旧東海道との分岐点

そして、国道1号線を渡る。

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国道1号線を下に見ながら橋を渡る。

ここからが本格的な音羽山登山だ。
国道を渡ったところからしばらくは急登が続く。尾根の取りつきが終わると傾斜が緩やかになって徐々に高度を上げていく。
しばらく行くと右手にカーブミラーが見えた、しかし、舗装された面は見えず、落ち葉が大量に積もっているだけ。かつては道路だったのが廃道になっているようだ。そこを上り詰めると電波塔のようなものがあり、ここが山頂かと思ったがまだ先だった。
そこに、年配のご夫婦がおられて、自転車が塔の方から来たけど行けるのかと聞かれた。逢坂山に向かうようで、さっき見た道はどう見ても廃道にしか見えないので、自分の来た道の方が良いと思うと伝えておいた。
なんどかピークのようなところを通り過ぎ、そのたびに山頂かと勘違いしたが、何度目かでようやく山頂に到着。山頂からは山科盆地、その先に京都盆地が見えた。

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音羽山山頂から山科方面を見る

音羽山~南郷

音羽山到着が10:04。ここまでだいたい1時間45分。ここまでの距離は7.4㎞。今日は40㎞を8時間で行く予定なので、平均で1時間に5㎞いかないといけない計算。登りがあったとはいえ、遅れているので、下りは少し走る。

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音羽山山頂下の道標

このあいだの大峯奥駈道と違って道幅も広く、足元も比較的良好で走りやすい。今日はトレッキングポール持参で来たが、思った以上に下りでもポールがあると走りやすいことに気づいた。
しばらく行くと分岐に出た。
ここにはちゃんと道標がある。

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音羽山から下りるところの分岐。写ってないが道標がある。左手の下の方に降りていく。

しばらく行くと、池がたくさんあるところに出た。灌漑用だろうか。
そして、住宅街をしばらく進むと、幻住庵の前に出る。

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幻住庵

この辺りから住宅街を抜けていくが、またほとんど道標がない。地図を頼りに進んで、京阪石山寺駅に到着。

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京阪石山寺駅

下りで走ったせいで、早くも疲れが出始めて来た。そろそろ休憩を取りたいが、適当なところがないので先に進む。ここからは石山寺の参道で人が多い。

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石山寺の山門。

石山寺着は11:30。ここから南郷までしばらく住宅街の中を進む。所々に標識があるが、あまり役に立たないので地図を頼りに進む。
そろそろ昼食用の水を購入しないと。今日の昼食はカップラーメン(リフィル)の予定。お湯を沸かすようにアルコールストーブを持参しているが、水は重いので現地調達にした。自販機で水を購入。ザックが重くなる。
石山高校をぐるっと回りこむように進んで、しばらく行ったところ、南郷洗堰のすぐ手前に公園があったので、ここで休憩を取る。今日の昼食用はカップラーメンだが、さすがにここでお湯を沸かすのは気が引けるので、おにぎりを一つ食べて出発。
すぐに南郷の水門を渡る。

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南郷洗堰の水門。ここを渡っていく

南郷~湖南アルプス

南郷洗堰を渡って、水産センターの脇を通る。おそばののぼりがあって心を惹かれたが、カップラーメンを食べて荷物を減らさないとつらいのでパス。
更に橋を渡って大戸川沿いの車道を進む。ここは歩道がなく、歩きにくい。しばらく行くと橋があってここに道標があり、東海自然歩道は大戸川の反対側を進んでこの橋を渡るのが正解だったよう。後で地図を見ると確かにそうなっていたし、そのほうが歩きやすそうだった。
そして、分岐を右に折れて天神川の手前の道を進んだが、この道も車通りが多く歩道もなく歩きにくかったが、ここも間違っていたようで、天神川の向こう側を進むのが正解だったようだ。
歩きにくい道をようやく終えて、湖南アルプス登山口のバス停にやってきた。本来の東海自然歩道は川の反対がわを進んでここで合流する。

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南アルプス登山口の案内地図

この先に新名神を作っていた。

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新名神の工事現場

しばらく天神川沿いを進む。所々に道標を見るようになる。あまり意味のないところに道標があるように思う。曲がるところとか、迷いやすいところにあるのが親切というように思うのだが。

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天神川沿いの道標

天神川沿いを上り詰めるとようやくトレイルに入る。登ったところに不動寺というお寺があって、参道になっているらしく、古い石碑も所々にある。

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トレイルの道標

ここの登りもまずまずの登り。ここまで20㎞以上来ているので結構足に来ている。とは言え、進まないとたどり着かないので頑張って進む。トレッキングポールがあるおかげでだいぶ楽に登れる。
そしてようやく不動寺の山門に到着。ここまで来れば山頂はあと一息。
ここで、遅めの昼食にする。

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不動寺の山門

アルコールストーブでお湯を沸かす。しかし、アルコールを入れる量が少なかったみたいで完全に湧く前に消えてしまった。まあいいかと思い、お湯にカップラーメンを入れてしばらく待つ。

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今日のお昼はカップラーメン(リフィル)

当たり前だが、味はカップラーメンと同じ。お湯が完全に湧いていなかったので少し固めの麺になったが、まあ、食べられる。個人的には袋ラーメンの方が好きだ。でも持っている550mlのチタンマグでは通常サイズの袋めんだと麺を茹でるときにあふれてしまうので、もっと大きなカップにするか、小さな袋めんにしないとだめだ。この辺は要検討課題といったところ。
ここまで27㎞、時刻は14:00少し前。のこり13㎞を2時間半。あと一つ登りがあるが、まあ何とか行けるペース。

南アルプス紫香楽宮跡

カップラーメンを食べて一息入れたら、だいぶ回復した。
不動寺は少し登ったところにあるが、時間もないのでここもパス。分岐の手前の紅葉がきれいだった。

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不動寺手前の紅葉

しかし、湖南アルプスに入ってから誰にも会わない。音羽山では結構人とすれ違ったが。ここはあまり人気がないのか。まあ、交通の便は格段に悪いけど。
元気が出てきたので、ここの下りでも走る。
走って下りたところで車道に出る。ここからまた歩道のない車道歩きだ。ミホ美術館という有名な美術館が近くにあり、車や観光バスが結構通る。
しばらく行くと三筋の滝に出た。

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三筋の滝

確かに、3つに分かれて流れ落ちている。滝の近くだけトレイルがあってそこを進む。滝を見に来て落ちる人が多いのか、危険の看板がいっぱいあった。
トレイルを終えてまた車道に戻ってしばらく行く。田代の集落手前でミホ美術館の方に道を取ったが、ここも、後で地図を見ると田代の集落に入ってトレイルを行くのが正解だったようだ。
なんせ、解像度の低いPDFの地図をもとにルートを決めたので間違いが多い。
ミホ美術館の手前は歩道があって歩きやすい。最後の登りだ。ミホ美術館の入り口を通り過ぎて、砂利道を進む。この辺で信楽高原鉄道の時間が気になって調べてみた。次は16時13分でその次が17時15分。
時刻は15時20分。コースが本当に40㎞だったらあと7㎞ほど。53分で7㎞の計算なので、急げば何とかなるかもという微妙なところ。しかし、緩いが登りが続いていてさすがに走る体力がない。
登り終えたところであと30分となって、ここであきらめムード。一応下りを走ってみたが、残り距離が正確に分からないし、地図を見ても40㎞では終わりそうにないので、あきらめて次の電車で帰ることにする。
下り切ったところで道標発見。あと10分で1.6㎞ということで、残り距離を考えて完全にギブアップ。

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紫香楽宮跡まで1.6㎞

夕闇迫ることにようやく紫香楽宮跡に到着。

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紫香楽宮跡

電車の時間までたっぷりあるが、疲れたので駅に向かうことにした。
この辺りも東海自然歩道がどこかわかりにくいが、後で地図を見ると、どうも、紫香楽宮跡を通り抜けて北側に抜けて、東に進んで駅に向かうのが正解らしい。

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歴史の道をたどって駅に向かう

そして、16:35に駅に到着。ガーミンのウォッチでは距離は41.76㎞。ペースとしてはまあまあだったか。

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紫香楽宮跡の駅に到着。無人

時間がたっぷりあるが、駅前には何もない。コンビニも商店もなく、自販機とトイレがあるだけ。仕方ないので、駅のベンチに座って、余った食料を食べる。100円ショップで買った、トリュフ味のナッツ。ナッツは結構おいしいがトリュフ味はちょっとという感じ。ジンギスカン味の柿の種。これも普通の柿の種が好み。ブラックサンダーミニ。買ってから時間がっ立っていて原型をとどめていない悲惨な姿に。でも味はおいしい。そして、おにぎり1個。本当は昼食の時に食べようと思っていたが、カップラーメンでお腹が一杯になったので余っていた。
待っているうちに反対方向(信楽)行きの列車がきた。

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信楽行きの列車

信楽高原鉄道というと田舎のローカル線というイメージだったが列車は結構新しそうで奇麗だった。そして、25分後にそれが折り返してやってきた。
2両編成の後ろの車両の扉の前で待っていると扉があかない。ボタンを押して開けるのかと思ってボタンを押しても開かない。すると、後ろの車両は扉があかないので前の車両から乗れというアナウンス。
結構恥ずかしい思いをして、前の車両に走って乗り込んだ。でも、駅にも何も書いてないのだから仕方ない。

大峯奥駈道分割縦走 3回目を終えて

大峯奥駈道の分割縦走3日目を終えて約1週間たった。
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いまだに余韻に浸っている。
今回はお天気が良かったこともさることながら色々とあって印象深いものになった。
今日は、その振り返り(反省点)や次回に向けてどうするかなどを書いてみようと思っている。

コースは適切だったか?

まずアプローチについては、紀行文中でも書いたように、天ケ瀬のバス停からでなく、上北山中のバス停からアプローチしたほうが良かったと思う。
第二回が、行者還トンネル西口の登山口に降りたので、そこの近くに行くことに思考が引っ張られて天ケ瀬ルートを選んでしまったが、もっと広く考えれば上北山中ルートも思いついたはずで第一の反省点である。
実際に上北山中ルートに行ったわけではないので、本当にそっちが良かったかわからないが、少なくとも今回行ったアプローチのルートは失敗だったことは間違いない。もう少し国道409号を進んで行者還トンネル東口に行くという手もあったがアプローチが長くなるし、全体の距離も長めな上に、季節が秋ということもあって早く下山したいという思いから最短ルートを考えた結果のチョイスだった。
季節のことは、当初の予定は4月中旬から下旬頃を予定していたのでもっと日も長い時期でその時期だったら別の選択もしたかもしれない。
また、今回初めてゆうゆうバスを使って移動したが、本数が1日1本なのはやっぱり制限が多くて難しい。朝、北へ向かうのは平日のみで、前鬼口が7:31、天ケ瀬到着が8:05ということで、登り始めが少し遅い。それが日没寸前まで登山道にいることになった大きな要因だった。
しかし、休日に行くことも検討したが、その場合、トンネルの西口か東口に車を置いて、出発、下山後、前鬼口発15:30頃のバスで天ケ瀬で降りて、トンネルまで歩いて登るという行程になる。バスが1日1本なので、何としてでも15:30に前鬼口にいないといけないということは13時くらいには太古の辻についていないといけない。すると、登り始めは5時から5時半とまだ暗いうちから登り始めないといけない上に、途中で何かあってバスを逃したら終わりになってしまうということで、あまりにリスクが大きく、この案はボツになった。
下山口を前鬼に設定したことについては、日帰りルートだとこれ以外に考えようがなかった。八経ヶ岳を登って、天川方面に下山するルートもあるが、これだと奥駈道がたいして進めない上にまた八経ヶ岳から登りなおさないといけないので、奥駈道の縦走コースとしてはアプローチ以外は見直すところはなさそうだった。
車を止めたところから自転車で前鬼口まで行ったが、まあ、体力温存のためには良かったと思う。

装備について

服装については、毎度同じ季節に行っているので、取り立ててこうすべきだったというのはないが、靴に関しては一考の余地ありである。3回とも同じホカオネオネのトレランシューズで行ったが(本人的にはトレランのつもりで行っているので)、毎度足の爪がやられて、今回も帰ってきたら両足の親指をはじめいろんな指が真っ黒になっていた。基本的にホカオネオネのシューズは自分の足に合わないというのもあるが、道が石っころだらけで、足場が悪く、ローカットのトレランシューズよりは、もっと登山向きのシューズの方が良かったのではと思っている。本格的な登山靴まではいらないとしても、ミドルカットでもっと足をしっかり保護してくれるシューズが良いのではないかと思って、早速今日、近所のスポーツデポに行って、メレルのミドルカットシューズを買ってきた。

足の指が内出血するのも、主に下りでシューズの先に足が当たるからで、ローカットのシューズだといくら靴紐をしっかり締めてもどうしても下っているうちに少しずつ緩んで指先を痛めてしまう。ミドルカットならその辺はもっとしっかり足首をホールドしてくれるので良くなるのではないかと期待している。
ちなみに買ったお店で足の計測をしてもらったが、ややローアーチということで、アーチサポートの中敷きを勧められた。一応今日のところは中敷きは買わずに帰ってきたが、考えてもよさそうだ。ちなみにお値段は足にピッタリ合わせて作ってくれるので¥9000ほど、普通のザムストので¥5000ほどだった。今は、ホカオネオネのクリフトンにフォームソテックスのインソールを使っている。まだ完全に足になじんでいないので効果のほどはよくわからないが、これが¥6000ほど。どれにするかはフォームソテックスの感じを見て決めようと思っている。

食料については、これも紀行文中に書いたが、おにぎりがコンビニのおにぎりで海苔がついているタイプだったのが反省点。それ以外は本当はもう少し食べないといけないのかなあというのが反省点だった。釈迦ヶ岳の手前でハンガーノックになりかけていたのでそうなる前に食べないといけない。しかし、いつも午前中は朝食べたものがお腹にあって食欲が今一でないし、午後になると疲れてきてあまり固形のものを口にしたくなくなるので、どうしてこうなりがち。たぶん午前中からまめに補給をしておかないといけないのだろう。ちなみに今回の補給食として取ったのは、チョコえいようかん1個、福豆1袋、ブラックサンダーミニ1個、キットカット(ナッツ&クランベリーの2/3)くらい、アンパンミニ(5個入りのうちの3個)、エナジージェル2個。このうち午前中に食べたのはえいようかんのみ。取り方が偏っている上に、たぶんカロリー的にも消費カロリーには全然足りてなさそうだった。日帰りだから成り立つので、何日も縦走する場合などはこんな食事ではすぐにへばってしまいそうだ。
そして、何といっても水。今回は合計2L持って行ったが、途中で足りなくなった。ハイドレーションの良いところは背負っているので重さが気にならないし、いつでも飲めるところだが、最大の難点は残りがどれくらいかわからないこと。結局休憩したときに、見るには見たが残量を見誤って、危うく水切れになりそうだった。残量をしっかりチェックし、汲めるところで汲んでおくというのは鉄則だ。

次回に向けて

北奥駈を3回かけて縦走したが、この先は登山口まで家から遠くなるし、南奥駈は一気にテント縦走で行ってしまおうかと考えている。もし、分割するなら、太古の辻~佐田辻、佐田辻~玉置山、玉置山~熊野本宮
という感じになるだろうか。そうすると結局、最後の2回は前泊前提のコースになってしまいそうなので、どうせ泊まるなら一気に行ってしまえという気になっている。まあ、次回はどうせ半年以上後になるだろうし、これからじっくりと考えることにする。

大峯奥駈道分割縦走 その3

大峯奥駈道を北から少しずつ縦走しています。今回が第3回。
1回目は吉野から山上ヶ岳まで。
alasixosaka.hatenablog.com
2019年の11月3日
2回目は山上ヶ岳から奥駈道出合まで
alasixosaka.hatenablog.com
2020年の11月2日
そして、今回は2021年の11月1日
ということで、毎年同じ時期に行っていることになる。
別に1年に1回と決めているわけでなく、もっと頻繁に行きたいと思っているのだが、この2年春はコロナで緊急事態宣言が出るといった状態で出かけるのが難しい状況だったので結局こうなってしまった。
今回は、一の垰から太古の辻までです。これでようやく北奥駈道が終了。ようやく半分です。

準備

夏に六甲縦走にチャレンジして半分でリタイアした反省をもとに、今回は実家から室生寺を30㎞歩いたり、自宅の近辺で30㎞走をして体力をつけて臨んだ。不安があるとすると登りのトレーニングがやや不足しているところ。今回のルートは、いままでで最難関のルートで、途中でエスケープできるところがないので、引き返すか最後まで行ってしまうかの2択。そのため途中でへばるようなことだけは避けないといけない。
ルートについては、何度も検討して、結局、車を前鬼の小中坊の下か、もう少し降りたところに置いておいて、そこから自転車で道を下り、前鬼口からゆうゆうバスに乗って天ケ瀬まで行き、そこから国道309号線まで行って、登山道に入って一の垰から奥駈道へ出ることにした。あとは奥駈道を行って、太古の辻から前鬼に降りる。このルートだと、ゆうゆうバスを使えるので移動の距離を稼げるが、ゆうゆうバスは1日1本、かつ朝に北上するのは平日のみということなので、平日限定のルートになっている。幸い、10/30(土)に仕事が入ったので、代休をいただいて11/1に決行した。天気予報が週間予報でずっと雨だったので、どうしようか直前まで迷ったが、予報が曇りになったことと、結局この機会を逃すと、積雪の心配があり来年まで延期の可能性が高いので決行することにした。

装備

ザックは今回も、RaidlightのResponsiv24。Raidlightのザックは前の部分のポケットが少ないので、今回は自作のサコッシュを持って行って、地図や行動食をそちらに入れておいた。
給水用も前回同様サロモンのハイドレーションパック1.5L。水分としては、これ以外にお茶のペットボトル500mlを持参。前2回は2Lでなんとか行けたので今回も行けるだろうと思っていたが、今回は思いのほか水分消費が多く、途中で給水が必要だった。
服装は上はアンダーがバーグハウスのメリノウールロングシャツ、ミッドレイヤーとしてファイントラックのフロウラップ、オーバーにモンベルのトレイルランナー。雨具の上がコロンビアのレインウェア。
下は、ズボンはモンベルのトレイルランナーとIZASのトレッキングパンツとどっちにしようか迷って結局、少し厚めのIZASのトレッキングパンツにした。平均標高が前回より高いので暖かめのズボンにしたが、しかし、結果的に薄い方のトレイルランナーで十分だった。それから雨具としてウィンドブレーカーのパンツ。Trekkinで安く買ったやつ。
防寒具としてマイクロフリースを持っていきました。
ソックスがSYNのトレラン用ソックス(足袋たいぷのやつ)。シューズはHoka OneOneのSpeedGoat4。それに、Sotoasoで買ったトレラン用の帽子。
食料は朝としてコンビニで買った総菜パン1つと菓子パン1つ。昼食としてコンビニのおにぎり2つ。行動食としてコンビニのミニアンパン(5個入り)、チョコえいようかん(抹茶)、福豆、キットカット(ナッツ)、ブラックサンダー(ミニ2つ)、山よりだんご、トレイルバター、プロテインバー、エナジージェル(2つ)。非常食として尾西のおにぎりタイプのアルファ米(2つ)。
水分は塩梅茶を1.5Lの水に溶かしてハイドレーションに。それ以外にペットのお茶500ml。

レンタカーで実家経由前鬼口へ。

今回はレンタカーを借りていった。家内が仕事で車を使うので最近は車の占有権が全くない。仕方ないのでレンタカーを借りることにした。トヨタのチョクノリという24時間使えるサービスを使ってみた。チョクノリのいいところは営業時間を気にせず使えるというところ。帰るのが遅くなるのがわかっているので、営業時間が遅いレンタカー屋かチョクノリにするか、翌日返すというどれかにする必要がある。翌日は仕事があるので翌日返すとなると営業時間が早いところに絞られるので、チョクノリは便利だ。実は一旦はもっと家から近くて安い、別のレンタカー屋の予約をしていたのだが、天気予報を見て決行に踏み切れずキャンセル料がかからないうちに一旦キャンセルしていた。土曜日に予報が良くなったのでようやく行く決心がついてチョクノリを予約した。高槻は2カ所あるがいずれも空車なしになっていたが幸い茨木に空車があったのでそちらを使った。地図で見るとちょっとわかりにくそうなところだったが、茨木工場に勤務していた時に自転車通勤していた時期があってそのときによく通った、ライフストアのすぐ近くだったので行ってみたらすぐに分かった。さすがに歩いてはいけないのと、どっちにしても自転車を使うので、折りたたみ自転車にのって、トレランに必要な装備+実家で必要な着替えその他を大きめのザックに詰めて自転車で行った。
借りたのはヤリス。普段シエンタに乗っているので運転自体はあまり違和感はなく運転できた。しかし、ナビは今一だった。トヨタの純正ナビが搭載されているが案内がもう一つ。例えば高速で「あと3㎞先、xx方面です」といった音声案内が入る。これだけではどっちに進むのか、どこを通るのかよくわからない。普段使ってるナビソフトのカーナビタイムだと同じところで「xx㎞先、xxジャンクション、直進方向、xx方面です。右側2車線をお進みください」といった感じでとっても親切な案内が入る。これになれていると何とも物足りない。そして、画面に次に曲がるところまでの距離と方向が表示されないのが一番困った。設定で変更できるのかも知れないが、走り慣れた高速や一般道ならともかく、走ったことない道だと2車線以上ある場合に右に曲がるか左に曲がるか直前に言われても対処できないことがある。今回は幸い2車線以上あるのは慣れた道だけだったので良かったが走り慣れていない道だと相当困ったかもしれない。そして、最も最悪だったのは前鬼の小中坊下の駐車場を地図から目的地に設定したのに、何も言わずに勝手に目的地がもっと手前の国道169号のどこかに設定されていて途中で案内が終了してしまったことだ。お陰であと何分で着くかがわからんようになってとっても不安になった。
あとは、ユニークなところとして、スマホを鍵に使うところ。スマホにアプリを入れておいて、アプリからロック、アンロックを行う。電波の入らないところでも使えるが、アプリが制限モードに入るのにしばらく待たないといけない。ちょうど帰りに車を置いたところが圏外で、アプリにくるくる円が表示されて待たされた時はちょっと不安だった。
今回は実家に届けるものがあったので日曜日に実家に帰ってそこで一晩寝てから現地に向かった。実家のある宇陀市は東吉野の玄関口になっているので、距離がだいぶ短くなって朝が遅くて助かる。それでも4時に起床だったが。起きて、ストレッチとテーピングをして4時40分に出発。あたりは霧が立ち込めていてこれから行く山行の行く末を暗示しているようだ。霧で視界が効かず、まだ暗いので走り慣れた道ではあるがスピードが出せない。ナビ上では目的地まで2時間20分と出ていて、事前に確認したグーグルマップでも2時間20分だったので疑問を持っていなかったが、上に書いたようにナビの目的地は間違っていたので到着予定時刻はもっと遅くなっているべきだった。これを当てにしていたので少しゆっくり走りすぎて、前鬼口への到着が遅れた。ゆうゆうバスの時間は7時31分。小仲坊下から前鬼口までは10㎞あるので、自転車で時速20㎞で走っても30分はかかる計算になる。そうすると、遅くとも7時には自転車に乗っていないといけない。前鬼口からの細い道に入ったのは6時20分頃だったろうか。道は細く、荒れていて下りとはいえ自転車で時速20㎞出すのは危険そうな道だった。帰りのことを考えると小仲坊の下まで行っておいた方が楽なのだが、ゆうゆうバスに乗り遅れたら元も子もないので、次善の策として考えておいた7重の滝の駐車場に車を止めることにする。滝の景色はなかなか圧巻だった。

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車を止めたところから見た七重の滝

朝食のパンをほおばり、折りたたみ自転車を組み立てる。時刻は6時50分。予定より下に止めたので30分かかることはないはずだが、とりあえず出発。車から見た通り、石がごろごろしている上に道が荒れていて走りにくい。幸い登ってくる車はなく、20分ほどで無事に前鬼口に到着。

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鬼口のバス停付近

バスが来るまであと20分ほどあるので、のこり1つのパンを食べて待つ。トイレもあったのでここで済ませておく。トイレはバスを降りた天ケ瀬にも立派なのがあるがバスを降りてからの出発は早いほどいい。

ゆうゆうバスそして登山口へ

7時33分頃ちょっと遅れてゆうゆうバスが到着。今日は月曜日なので病院に行くお年寄りとかが乗っているのかと思いきや、誰もいなかった。母親の話だと、母親が肩の手術で入院していた宇陀市の病院に、下北山村から来ている人もいたとのこと。田舎に住むのは環境としては素晴らしいが、病院がないのは大変だと思う。あとから2人お客さんが乗ってきて、結局3人に。それにしてもダム沿いをうねうねと走って天ケ瀬までは遠かった。休日にバスがないので、自転車で天ケ瀬まで行こうかと考えたときもあったがバスにして正解だった。これは自転車で行くのは大変だ。ロードバイクでも一苦労するし、だいいちロードバイクだと靴がそれ専用になるので靴をどうするのかまた考えないといけないし。
約30分で天ケ瀬に到着。ここから国道309号線を行者還トンネル方面に登っていく。

登山口までは約3.5㎞。ここナメゴ谷は紅葉の名所らしいが平日のためか観光客らしき人は見かけなかった。車も数台程度が抜いていったくらい。まだ朝が早いせいかもしれないが。
しばらく行くと稜線が見えてきた。あそこまで登るのか。結構高いな。

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ナメゴ谷から見た奥駈道の稜線

40分ほど走って登山口に到着。山と高原地図には点線の道として記載があるが、登山口に標識らしきものは見当たらない。

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登山口の様子。向こう側は古い橋。沢の右側に道がある。

とりあえず、沢の右手に道があるのでそこを行くことにする。

登山口~一の垰

しばらく行くと道標を発見。

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登山口からちょっと行ったところにあった道標。なぜ、登山口にないかは謎。

しかし、道はすぐに荒れた道になり、はっきりしなくなる。

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しばらく行くとこんな感じ。マーキングもない。

マーキングもなく、地図とGPSを頼りに進む。とりあえずトンネルにつながる林道に出れば何とかなるだろうと思って進む。しばらく行くと沢が2手に分岐するところに出た。地図によるとその真ん中の尾根が登山道らしい。しかし、この辺は本当にらしいとしか言いようがない。道らしきものは全くない。仕方ないので尾根を登る。傾斜がめちゃめちゃ急で登山という感じではない。オリエンテーリングではしばしばこんな感じのところを進むが。頑張って登ると林道に出た。しかし、そこで唖然。

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林道に出たところ、地図では崖の上に登山道があることになっているが。

目の前に土の崖があり、尾根が思いっきり削られている。しかし地図では登山道は尾根の上なのでなんとか尾根に上がらねばならない。本当は冷静によく地図を見れば、この林道はトンネルの東口につながっているのでそこからも登り口があるので最悪そこまで行けば何とかなるのだが、そこまで考える余裕がなくなんとか尾根に上がらねばと登り口を探した。はじめ右手に少し行ったところから上がろうとしたが足元がずるずるすべってとても登れそうにないので断念し、左手の少し足場のしっかりしたところから何とか登った。登ってからみると、もっと左手の方に行く踏み跡があった。そっちから登った方がもう少し上り易かったかもしれない。
しばらく行くと、地図にも道標ありと書かれている地点にでて、たしかに道標があった。

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道標発見。ここからはようやく登山道らしくなった。

右手からトンネル東口からの登山道がやってきて合流する地点だ。ここからは、ようやく登山道らしくなり、道もはっきりしてマーキングもちゃんとついていた。

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ようやく登山道らしくなった。

しかし、まだまだ登る。とにかく奥駈道は高いところの稜線を走っているので、そこにとりつくのが毎度毎度大変である。そこまでで疲れてしまう。急な傾斜を登り切りなんとか一の垰に到着。約一年ぶり。あの時は雨が降っていて暗い感じのところだったが、今日はお天気も良く斜面を登り切ったという達成感で明るく感じた。

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一の垰から振り返ったところ
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一の垰。前回来た時と雰囲気が違って感じた。

一の垰に着いたのは10時5分頃。予定より10分遅れ。ここの点線の道の難路はヤマプラでコースタイムが出ないので、距離と傾斜から45分と設定したが、見込みが甘かった。
今日はコースタイムの60%を基準にタイム設定した。それでも小仲坊におりるのは16時半頃で結構暗くなっているはずなので、コースタイムの60%を大きく下回るわけにはいかない。いままでの2回はトータルではコースタイムの60%は切っていたので今回も行けると思ったが・・・。
しかし、ここまで登って来た道を登山道というのはどうかと思う。ブログで通った人を見つけたのでまあ、何とかなるだろうと思ってきてみたが、地図の読めないひとや、急斜面を登ったことがない初心者には全く無理なところだった。まあ、初心者はこんなところ来ないとは思うが。中級者でもどうかなと思う。たぶん、行者還トンネルの西口にでっかい駐車場ができて、みんなそこから登るので登る人もなく道も荒れ果ててしまったのだろう。おまけに林道工事で道が分断されているし。東側から登るにしても素直に行者還トンネルまで行って登るか、あとで書くが、もっとよさそうな道があったのでそこから登ることをお勧めする

一の垰~弥山

ここからが奥駈道の本番である。しばらくは前回通ったところをなぞって走る形になる。しばらく行くと、上北山中バス停という道標があった。上北山中は今日ゆうゆうバスで途中に通ったところだ。そこからも登ってこれるのか? 後で地図を見ると、上北山中の前から林道があって、そこを登って、尾根に出て、三本栂というところを通ってここまで来れるらしい。こちらも点線の道だが、ヤマレコに記事を載せている人がいてこっちのほうがまっとうな道らしい。アプローチは少し長くなるが こっちから登ればよかった。バスに乗る時間も短くなるし。
一の垰からしばらくはほぼ平坦な稜線を行く。前回来たときは笹原の笹の葉についた水滴が靴にどんどん入ってきて気持ち悪かったが、今日は気持ちよく走れる。
しばらく行くと奥駈道出合に着いた。ここまでは前回来たところ。男性2人が休憩されていた。平日だがお天気も良いし、人気のコースなのでそこそこ人に会う。
その先は弁天の森。少し登る。しかし、まだまだ序の口。

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弁天の森

そして、聖宝の宿跡へ到着。10時48分。予定よりも7分早く着いた。この区間はコースタイム40%。非常に順調。ずっとこの調子で行ければ良いが、そうは問屋が卸さない。

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聖宝の宿跡。理源大師像。

ここから本格的な登り。
しばらく登って振り返ると、はるかに稜線が続いている。

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弥山山腹から見た稜線
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もう少し上ってから見たところ

まだまだ登る。あまりペースを速めると、六甲縦走の二の舞になるので少し抑え気味に登る。そして、登って登ってようやく弥山小屋が見えてきた。

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弥山小屋。奥駈道唯一の営業小屋。本日は閉まっていました。

弥山小屋に到着。11時20分。予定時間マイナス5分。なので、コースタイムの60%よりも2分遅れた。ゆっくり登ったせいだろう。
小屋は閉まっていた。ここは奥駈道で唯一の営業小屋だが、最近はコロナのせいだろうと思われるが予約がないと営業しないんだそうだ。去年も帰りに車に乗せてもらった女性2人が弥山小屋は閉まっていたと言っておられた。その時は時期が終わったのでしまったのかと思っていたが、上北山村のHPを見ると、弥山小屋の営業は11月中旬までだが、予約がないと営業しないと書いてあった。去年もそうだったのだろう。
ここで昼食の予定だが、先に弥山の山頂まで登ることにした。

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弥山山頂への道。
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弥山山頂からの眺望

山頂には神社がある。山岳信仰の山らしいところだ。せっかくなのでここまでの無事とこれから下山の無事をお参りする。
再び小屋の前に戻って、昼食をとる。テーブルと椅子がうれしい。今日のお昼はコンビニで買ったおにぎり2つ。南高梅とこんぶ。本当は海苔がない方が良いのだが。普段は海苔付きのおにぎりの方が好きだが、こういう時は海苔が消化に悪いので普段は握っただけでラップにくるんで持ってきている。今回は実家からだったので、おにぎりを頼むこともできたが、まあいいかと思ってコンビニで買ってきた。しかし、予想通り、しばらくして海苔(の香)がげっぷで戻ってきて、やっぱり海苔なしが良かったなあと思った。
時間があれば、お湯でも沸かしてラーメンかなにか食べればもっとほっこりできて良いのだが、なんせ今日はコースタイムとの闘いなので、昼食も早々に先に進む。休憩時間は5分くらい。

八経ヶ岳を経て楊枝ヶ宿

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弥山小屋から八経ヶ岳へ向かう。

一旦降りてまた登る。アップダウンは大したことないので、わりとあっさりと八経ヶ岳山頂に到着。

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八経ヶ岳山頂。日本百名山で近畿最高峰。

弥山までがとっても登りだったので、あまり感激というのを感じなかった。しかし、ここは近畿最高峰の1915m。日本百名山の一つだ。考えてみれば百名山に登ったのは本当に久しぶり。2000年に関西に戻ってきてから本格的な登山をしてないので、いつ百名山に登ったか思い出せない。茨城県に住んでいた時は職場で登山とかあったし、一緒に山に登る仲間もいたので、結構登っていたが、最後は御嶽山蔵王八ヶ岳かその辺だろうか?

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八経ヶ岳から先の稜線を望む。立ち枯れたシラビソの森が続く。
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振り返って山上ヶ岳方面を見る。

八経ヶ岳到着は11時50分。弥山小屋で休憩したので貯金を使い果たして、設定タイムに追いつかれた。登りはあまり無理をしていないせいもある。とにかく今日はここからも結構距離がある。まだ全体の半分も行ってない。これまで2回は、ピークに登ったらあとは降りるだけみたいな感じだったので登った後は気が楽だったが、今日は気が抜けない。ペースを上げていきたいところだったが、そうはいかなかった。
明星ヶ岳までは登山客が多く登山道も広めで通りやすかったが、そこから先が大変だった。

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明星ヶ岳下の道標。ここから登山道は悪路になっていく。

まず、石がごろごろのところが多い。浮石も多く、特に下りは慎重に下りないと足を取られる。そして、笹原の中のトラップ。一の垰のあたりも一面の笹原だったが、そこは笹原の下の道は奇麗で問題なく走れたが、この先は笹原の下に木の枝や石が隠れていて、何度もけっつまづいた。そして、道が細い。人一人がやっと通れるくらいの幅しかなく、足の置き場が見えないと本当に進みにくい。この笹原は本当にストレスがたまった。鎖場やロープは思ったほどなかったが、崩落個所も何カ所かあり慎重に進む必要もあって、ここまで体力を温存しておいたのにスピードが上がらず時間が思ったよりもかかってしまった。

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こんな崩落個所がいくつもあった。

稜線伝いはピークからピークの細かいアップダウンがあるものだが、ここの区間はピークは巻いていくところが多くアップダウンに疲れることはあまりなかったが、その代わり右側の下がった巻き道ばかりで右足で踏ん張るのに疲れる。道が広くて整備されていればそれほどでもないのだろうが、上にも書いたように石がゴロゴロで踏ん張る必要があるところも多く、笹原にけっつまづいては右にこけるという始末。何故か右下がりの斜面ばかりで疲れた。

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舟の垰に到着。船のように地面がえぐれている。

舟の垰で少し開けたところに出て一息。この辺りから写真が極端に減っていますが疲れて取る気力が失せている証拠。

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楊枝ヶ宿手前の稜線から天川方面を見る

ようやく楊枝ヶ宿の小屋に到着。13時16分。なんとかコースタイムの60%以下で走破。小屋の中で少し休憩、5分ほど。ここは水場が近く4分で行ける貴重なところ。ハイドレーションの残りが少なくなっていたので、補充するか悩んだが、水場はまだ先にもあったはずだし、ペットのお茶もまだたっぷり残っているので、先を急ぐことにして補給はしなかった。しかし、この判断はちょっと甘く危ういところだった。

楊枝ヶ宿~太古の辻

楊枝ヶ宿で八経ヶ岳から太古の辻までの約半分。まだまだ先は長い。仏生ヶ岳、孔雀岳、橡の鼻、そして釈迦ヶ岳と小さなピークが続く。
仏生ヶ岳を過ぎると、ハイドレーションの塩梅茶がなくなった。楊枝ヶ宿で確認したときに、まだ残っていると思ったが意外に残っていなかった。ハイドレーションはソフトなのでぺったんこになって残りがそんなになくても500mlくらい残っているように見えたのだろう。わずかな時間を惜しんで水を汲んでこなかったことを後悔したが今更くやんでも仕方ない。しばらく行くと鳥の水に着いた。幸いなことに昨日は雨が降っていたと思われ、ちょろちょろだが水が出ていた。先月登った人の活動記録だと枯れていると書いてあったので期待してなかったがラッキーだった。ここでペットのお茶をハイドレーションに詰め替えて、水をペットボトルに汲ませてもらう。

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鳥の水。今日は枯れてなくてラッキーだった。
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孔雀岳手前の眺望

孔雀岳を巻いて先に出ると、孔雀の覗というところに出た。

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孔雀の覗
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孔雀の覗から上北山村方面を見る

そして、しばらく行くと、やたらとんがった峰が見えてきた。あれが釈迦が岳だろうか、あれ登るのか。

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そそり立つ釈迦が岳。あれを登るのか。

近づいていくと鎖、ローブが頻繁に現れ、いかにも修験の道らしい感じになってきた。最後の大きな登り、とにかく頑張って登る。登りの前にブラックサンダーを食べたらめちゃくちゃうまかった。これは危険な兆候だ。甘いものを美味しく感じるのは、血糖値が下がり始めているようだ。登り切ったらアンパンを食べることにして、とりあえずジェルを一つ補給して登る。
登り切ったら本当にお釈迦様がいた。誰がここまで担いできたのだろう。人間業とは思えない。

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釈迦が岳。

釈迦が岳着は15時1分。また、想定タイムから遅れ始めた。4分の遅れ。しかし、とりあえず休憩をとってアンパンを食べる。もう3時を過ぎたので日が暮れ始めた。しかし休憩も重要だ。遅れを最低限に抑えれば日が暮れる前に小仲坊に着けるだろうと思ってあまり焦らないように考えた。とにかく無事に帰りつくのが最重要だ。しかし、悪路は相変わらずでスピードは落ちたままだ。
ここからは大きな登りはなさそうなのでぶっ飛ばさなくても何とかなるだろう。
しばらく行くと、崖に穴の開いたところがあった。ここも修行するところらしい。看板があったが写真を撮り忘れたので名前がわからない。地図にも載っていないし。

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崖に穴が。

そして、深仙の宿に到着。

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深仙の宿の小屋。あまり泊りたくない感じ。

そして、ここにはこんな警告文が。

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持経の宿から下山できないという警告文

どうやらこの先の持経の宿から池原方面に降りる林道が通れなくなっているらしい。今日は太古の辻で降りるので関係ないが。
そして、大日岳の下に到着。大日岳山頂にも仏さんがあるようだが、拝みに行く勇気も時間も体力もない。おとなしく巻き道を行く。ここまで来れば太古の辻はもうすぐだ。

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大日岳への分岐。一般人はなるべく登らないようにという忠告がある。

そして、ようやく太古の辻に到着。ここで北奥駈は終了。3回かかってようやく半分走破。

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太子の辻。北奥駈の終点。ここから先は南奥駈。

やったぜ、今日は帰れる。と思ったが甘かったというか油断したのが運の付きだった。

太古の辻から小仲坊、道に迷う

太子の辻着は15時47分。楊枝ヶ宿から先はコースタイムの65%になった。どうやらこのくらいを標準に考えた方が無難なようだ。
太子の辻から山を下りる。小仲坊まで1時間45分と表示されている。自分の設定タイムでも約1時間で結構長い。日も暮れかかって帰心矢の如しだが、後は降りるだけと思ったのがいけなかった。あとでよく地図を見ると始めは沢筋を降りているが途中で巻き道に入って別の沢に乗り換えるところがある。ところが、そのまま沢を下りて行ってしまって気づいたときには結構降りてしまっていた。帰ってから別の人のブログを見たが、その人も降りるときに迷ったらしく、結構迷う人がいるようだ。そのため踏み跡もできていて余計に迷いやすい。おまけに、案内板もないし、マーキングもまばらでわかりにくいので余計に分からないで真っすぐ降りて行ってしまった。自分の不注意を呪ったがどうしようもない。もうあたりが暗くなってきていて最悪ヘッドライトでの下山を覚悟しないといけない状況に追い込まれた。地図とGPSをにらめっこして、目の前の尾根を巻いていけば何とか登山道に復帰できそうだと思って巻こうとするが斜面が急で下におろされてしまう。おまけに沢を越えるところが急斜面の岩場で越えて行けそうにないのでそこでも下側を通ることになってますます高度が下がった。なんとか登れそうな尾根を見つけてその尾根を登って登山道に復帰した。オリエンティアだからこんなことができるのであって、良い子はぜったにまねをしてはいけない。迷ったら素直に元に戻るのが鉄則です。
そこからまだまだ下りは続いたが、木段とかが整備されていて比較的下り易かったのが幸い。

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小仲坊に到着。生きて帰れて良かった。

小仲坊到着は16時46分。想定よりも13分遅れ。道に迷った割にはコースタイムの65%でカバーできた。やはり道が整備されていると進むのは早くなる。

小仲坊から七重の滝、そして帰路

小仲坊も人気がない。平日なので利用する人もいないのだろう。大峯山も閉まっている時期だし。
ここからは舗装路を下るのみ。だいたい3㎞ほど。スタミナはまだ残っているので下りなら走る元気はある。小仲坊の下のところで工事をしていた。こんなところで工事をしているのかと思ったが、走っていると工事をしていた人のトラックが止まって乗っていきませんかとありがたい申し出。今年も最後はありがたく車に乗せてもらった。暗くなってきたところなので余計にありがたかった。完全に日が暮れる前に何とか車を止めた滝の前に到着。着替えているうちに真っ暗になった。ここからが怖かった。暗い林道がこんなに怖いとは初めて知った。なにせ、明かりも何もないので頼りは車のヘッドライトのみ。しかし、大きなカーブが続くのでカーブの先が全く見えない。カーブのたびにスピードを落として慎重に曲がらないとどこが道でどこが道でないのかわからん。ようやく国道まで降りて来た時は正直ほっとした。
鬼口で自転車を回収。トイレに行ってから帰路に就いた。レンタカーの駐車場に着いたのは20時10分頃。とりあえず無事に終えられてよかった。
距離は全部で30㎞となっているが、最後は車に乗せてもらってワープしているので27㎞ちょっとというところか?
総所要時間は8時間45分くらい。9時間くらいと見積もっていたので概ね予想通りというところ。もう少し日の長い時期だと問題ない時間に帰ってこれたが秋は日の暮れが早いので結構ぎりぎりだった。
今回の反省はまた、後日書くことにして、今日はこのくらいにしておく。

平地で30㎞走

前回実家に帰ったついでに30㎞を歩いた。
alasixosaka.hatenablog.com
今回は、30㎞を走ってみた。歩くのと走るのではまたそれなりに違うものだというのは判っていても、あんまりちゃんと比較したことがないので、さてどうなるか?
コースは、自宅の近くを流れる、芥川と安威川を繋いで基本は川沿いに走ることにした。安威川だけでも30㎞を延々と走ることができるが、いつでもやめれるようにあまり自宅から離れないようにコースを組んだ。

暑い

10月だというのに日中の気温は30℃オーバー。走っていても暑さをすごく感じた。
今回は、塩梅水を500mlトレランザックに持って走ったが、暑さで予想以上に消費したのと、冷たいものが飲みたくなったので途中の自販機で水を買って飲んだ。自販機があちこちにあるのはありがたい。
必要以上に水分を持ち歩かなくていいし、冷えた飲み物が買えるのはありがたい。ただ、川沿いを走ると河川敷には当然自販機がないので、どの辺に自販機があるかあらかじめ検討をつけておく必要がある。
まあ、街中なら少し行けば大概自販機が見つかるが。

シューズはアルトラ

今回はアルトラのパラダイムを履いて走った。こいつで長距離を走るのは初めてだったが、足先に余裕がある靴なので親指の爪が痛くなることはなかった。しかし、右の人差し指、中指、薬指が少し痛くなった。この辺は当たっているみたいだ。HOKAだと平地で20㎞くらい走っても爪から内出血してしまう。本当に困った足だ。
また、足先に余裕があるのはいいことなのだが、その分靴の中で足が動くように感じるので、靴下は滑り止め付がいいようだ。今回は、Injinjiの薄手の5本指を履いて走ったが、こいつは、滑り止めもアーチサポートもないシンプルな靴下で最近は割とよく履いているの。その理由は過度のアーチサポートは足が左右に締め付けられて履いているとどんどん痛くなってくるので、アーチサポートを避けているというのが主な理由。自分の足幅が広いので、アートサポート付きの靴下はサポートがきつすぎるようだ。

やっぱり走るほうが疲れる

20㎞過ぎたあたりで疲れが出始めて、太ももの筋肉も張り始めた。平地しか走ってないのに太ももが張るのも変な感じだったが、TVでも、会社で行った転倒防止セミナーでもお尻の筋肉を鍛えなさいということだったので、最近はお尻の筋肉を鍛えるようにしている。そのせいかわからないが、その分太ももの筋肉が少し落ちてきたのかもしれない。ということは走るときはお尻の筋肉を使ってないということか?
25㎞過ぎたあたりで辞めたくなった。どういう訳かコースの距離の計算を間違っていたらしく、このまま自宅に帰ると30㎞に2-3㎞足りないということがわかった。しんどいのでこのまま家に帰ろうと心の中で悪魔が囁く。しかし、今日の目標はとにかく30㎞を完走することなので、少し遠回りしてでも30㎞を走り切ることにした。ああ、疲れたというところから最後のひと頑張りができるかどうかというのもトレーニングにとっては大事なこと。怪我や故障するほど追い込んだらだめだが。
結局30㎞を3時間50分ほどかけて完走。やっぱり走るほうが断然疲れる。
走るというのは休まずに連続で走るので歩くときやトレランの時も適度に休憩をとるし、やっぱり疲れ方が違うのかと思った。自分の場合はトレランでは走るのと歩くのの中間ぐらいの感じでやっているので、トレランで30㎞走れても平地で30㎞走るほうがきつく感じるようだ。
これから距離を伸ばしていくにあたって、歩きとトレランとランを適度に混ぜて距離を伸ばしていく方法が良いのではないかと思った。

クエン酸が美味い

それにしても暑かった。家に帰ってから冷凍庫にアイスがないか探したが、買ってあったアイス最中は子供に食べられたみたいで、仕方ないのでかき氷を作って食べた。普段かき氷なんかしないが、手動式の機械は家にあるのでそれを使った。やっぱり電動が楽だと思いながら、でも電動買うほど使わないよなと思いつつ、一生懸命ハンドルを回して作った。当然シロップもないので、手作りのエナジードリンク用のクエン酸とハチミツをかけて食べた。すると、クエン酸がとってもおいしい。体がクエン酸を欲しているのがよく分かった。

血尿が出た

夕方トイレに行くと、おしっこが何だか濁っている。血が混じっている。久しぶりに血尿が出た。おひさしぶーりーね♪。
とか歌っている場合ではないが、ほんとに久しぶりだった。そんなに追い込んだつもりもなかったが、やっぱり25㎞から最後の5㎞がこたえたのかな。
まあ、それ以外は筋肉痛になったくらいなのでとりあえず良しとしよう。

東海自然歩道を行く(番外編)

東海自然歩道を少しずつ東の方に進んでいます。
前回、鞍馬の手前二ノ瀬から西大津まで行ってから約一年たってしまいました。コロナでなかなか思うように外出できないので、なかなか続きが実行できなくて滞っています。
alasixosaka.hatenablog.com
今回は、番外編として、実家に帰ったついでに奈良の支線という感じのところを少し行ってみました。
コロナで実家にもなかなか帰ることができなかったのですが、ワクチン接種も済んだことだし、親にそろそろ私物を片付けろと前々から言われていたので、荷物を整理するついでに、実家の近所の東海自然歩道を歩いてみました。
実家は宇陀市にあるので、コースは、まず、伊勢本街道を進み、途中で室生古道に入って室生寺まで行き、室生寺から東海自然歩道、途中ショートカットして、再び東海自然歩道に合流という感じのコースです。
夏の六甲全縦で体力なさを痛感させられたので、とにかく30㎞を歩き切るというのを今回のテーマにしました。また、練習を兼ねてポールを使ってみました。ザックはRaidlightの24Lのベスト。シューズはニュートンのBogo AT4。ズボンはモンベルのトレイルランナー、上は、モンベルのTシャツにMarmotの長袖シャツ。午後から天気が崩れて気温もさして上がらないという予報だったので、長袖、長ズボンといういでたち。
結局予報は当たらず、最後は暑くて長袖シャツを脱ぐ羽目に。結論から言うと半袖で十分だった。
alasixosaka.hatenablog.com

伊勢本街道を内牧、高井に向かう

実家のある宇陀市榛原は伊勢本街道が通っている。その昔お伊勢参りに向かった人たちはこの道を通ってお伊勢さんまでお参りに行っていた。今でも歩いてお伊勢さんまで行く人もいるらしい。
まずは、実家から伊勢本街道をめざす。
途中、天満神社という神社があった。実家のある所は天満台という住宅地なのだが、この神社が名前の由来だったのか?

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実家の近くにある天満神社。今回初めて前を通った。

天満神社を過ぎてしばらく行くと、美榛苑という施設の前に出る。ここは、温泉が出たということで作られた。日帰り入浴も、宿泊もできる。(まだ行ったことはないが)
美榛苑を過ぎてしばらく行くと大きな通りに出る。左折してトンネルを抜けると伊勢本街道(国道369号線)にでる。

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伊勢本街道の道標。結構あちこちにある。

しばらく行くと内牧地区に出る。このあたりも旧榛原町のエリアだ。歩いてくるのは当然初めて。

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内牧地区の案内看板

しばらく行くと、御井神社という立派な神社があった。伊勢本街道が賑わっていたころを偲ばせる感じがする。

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伊勢本街道沿いの御井神社

そして、またしばらく行くと大師爪書き不動尊というのがあった。弘法大師もここを通られたということか。

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大師爪書き不動尊

それにしても、この国道369号線は歩道はあるにはあるが、右になったり左になったりでその度に道路を横断しないといけないので結構歩きにくい。早く国道から離れたい。
そうこうしているうちにようやく高井地区までやってきた。ここで、伊勢本街道は国道369号線と別れてわき道に入る。

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高井地区で国道と別れて左のわき道に入る。
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高井地区の案内看板

室生古道を進む

高井地区に入ってすぐに、室生古道と伊勢本街道の分かれ道にでる。

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室生古道(左)と伊勢本街道(右)の分かれ道

ここからは室生古道を進む。

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室生古道の古い石碑

途中で仏隆寺というお寺の前を通る。彼岸花の名所ということで結構観光地化されている。しかし、彼岸花って実家のあたりでも一杯咲いていてたいして珍しくもないのにわざわざ見に来るようなものなのかな。中に入って見てないので何とも言えないけど。
仏隆寺のところで、道は左右に分かれる。大きな矢印で右と指示しているが、よく見ると小さな字で歩行者用の道は左と書いている。自分の地図でも左のルートになっていたので左へ進む。

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仏隆寺前の三叉路。歩行者は左の古道を進む

しばらくは舗装されていたが、すぐにこんな感じのトレイルになった。今日初めてのトレイル。

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室生古道は途中トレイル区間がある。

トレイル区間は結構すぐに終わって、唐戸峠のところで再び車道と合流。ここからは、室生寺に向かってひたすら下る。今日は全コースを歩くつもりだったが、道を確認しながら、あちこちで写真を撮っていたら、予定よりちょっと遅れ気味になったので、ポールはザックに取り付けて、下り区間だけ走る。今回歩いてみてわかったことは、写真を撮る枚数が増えるということ。普段走っているときと比べて3倍くらい写真を撮っていた。それだけゆっくりだといろいろなものが目に留まるということのようだ。
3㎞ほど下ると、腰折れ地蔵の前に出た。

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腰折れ地蔵。

なんでも、腰から下の病気に効くということなので、腰や膝の悪い自分としては、お賽銭を上げてお祈りしておいた。
腰折れ地蔵の前で道が2手に分かれ、左が室生寺、右がトレイルになっていて西光寺と書いてある。とりあえず、室生寺を目指しているし、自分の地図でも左になっているので左手の舗装路を行く。
ところがしばらく行くと西光寺の前に出てしまった。さっきの標識は何だったのだろう。近道だったのか?

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西光寺。立派な枝垂桜がある。

西光寺を過ぎてしばらく行くと、行く手に室生寺が見えた。しかし、国宝の三重塔は見えない。きっと山の中にあるからだろう。>

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遠くに室生寺が見える。

室生寺に下りていく途中でくの字にUターンするところがあった。標識が小さく危うく行きすぎそうになった。

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くの字にターンする

そしてしばらく行くと東海自然歩道に合流した。この道はオープンストリートマップに載ってなくてちょっとびっくり。

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期せずして、東海自然歩道に合流

ここをたどっていけば室生ダムの方に行けるのだが、室生寺の門前でよもぎ餅を買って帰る予定なので、東海自然歩道には行かず、室生寺の方に進む。
しばらく行くと室生寺の門前に出た。丁度バスが着いた所らしく、10人ほどの観光客がこちらに向かって歩いてくる。室生寺の門前もコロナのせいか閉まっているお店が多く、結構さびれた感じがする。幸い、目的のよもぎ餅屋さんは開いていた。無事、よもぎ餅を購入。(すいません写真撮り忘れました。お店は「もりもと」さんです。WEBで検索してみてください)

東海自然歩道を室生ダム方面へ

室生寺からは東海自然歩道を通って室生ダム方面に向かう。門前町を抜けて、室生山上公園へ向かうわき道に入る。しばらくすると東海自然歩道の道標が見えた。

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東海自然歩道に合流

しばらく行くと、カフェをやっている民宿の前に出た。

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民宿「むろう」。カフェもやっている

そろそろお昼でお腹も空いてきたのでどうしようかと思ったが、朝、コンビニでおにぎりを買ってきていたのでスルー。
しばらくは、民家の脇道のようなところを通る。>

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民家の脇道のようなところ。

そこを過ぎて更に登っていくと、室生山上公園芸術の森)に出た。ここもそこそこ人が居る。入場料がかかるのでここもスルー。

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室生山上公園

東海自然歩道は公園の脇を抜けるように続いている。きっと公園ができたときに公園脇を通るように道を付け替えたようだ。
公園を過ぎると道はトレイルになった。今日2度目のトレイル。しかし、このトレイルはとんでもなかった。苔の生えた石畳や石っころゴロゴロの道で、おまけに沢筋のすぐわきで水が染み出して濡れているので滑る滑る。それでもまだ登りはましな方だった。登り切ったところで、お昼にする。

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トレイルを登り切ったところ。

つくつく法師の鳴き声を聞きながらコンビニで買ってきたおにぎりをかじる。ここまで、ミニ羊羹一つと福豆の小さいのを一袋食べただけだったので結構お腹が空いた。
ここまでで約15㎞。全行程の丁度半分くらいだ。ほぼ休憩なしで来たので少し疲れが出始めていたが、お昼を食べて元気回復。しかし、ここからの下りが地獄だった。つるつる滑る地面に足を取られて足を滑らせたのは無数。こけたのは2度。2度目はかなり派手にこけて危うく怪我をするところだった。田中陽希さんが3百名山の旅の途中でこけて骨折したのと似た感じでこけてしまったので、こけた瞬間はやっちまったかと思ったが幸い、手と膝を打った以外はどうもなかった。それにしてもこんな滑る道、一般のハイカーが通ったらとっても危ないと思うが。

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苔と石畳で滑る道

まあ、石畳を全部引っぺがして木道に付け替えるわけにもいかないだろうからどうしようもないのかもしれないが、えらい目にあった。きっともう2度とこないと思う。
ようやくつるつる滑る道を抜けて、車道に合流した。

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車道との合流点にあった案内看板

車道をしばらく行くと、室生ダム方面への分岐に出た。本来の東海自然歩道はダムの方に行くのだが、ダムに行くとめちゃ遠回りになるので、室生口大野駅の方に向かう。

室生口大野から龍王ヶ淵へ

室生口大野駅の近くを通って丁度反対の山の方に登るようにな感じになる。ここからしばらくはまた登りが続く。しばらく行くと展望が開けた。

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龍王ヶ淵に向かう途中で振り返ったところ

しばらく行くと正定寺というお寺の前に出た。>

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正定寺。たぬきがでるのかな??

そこから下って、針のほうへ行く主要道を渡って、また登る。登っていくと龍王ヶ淵への分岐に出た。

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龍王ヶ淵への分岐

龍王ヶ淵には行く予定はなかったが、そろそろ休憩を取りたかったし、東屋が見えたので寄り道して休憩することにした。

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龍王ヶ淵

龍王ヶ淵は何の変哲もないただの池なんだけど、それでも何台か車が来て観光していた。ここで2時少し前、コンビニで買ったジャムパンを食べる。天気予報が外れて良い天気のままで暑くなってきたので長袖を脱ぐ。脱いだ服は荷物になるが、涼しくなってすっきりした。

再び東海自然歩道へ、そしてゴール

龍王ヶ淵まで結構上ったが、まだ登りは続く。次は戒場というところを目指す、ここまでがほぼ登りでそこから先は下り基調になる。
戒場までやってくると通称大和富士、額井岳が見えてきた。

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戒場

ようやく登り基調が終わって楽になる。しかし、ここで持ってきた水分が底をつく。今日は塩梅水を1Lの水に溶かして、ハイドレーションパックに入れて持ってきた。室生寺で確認したところ半分くらいしか減ってなかったので最後まで行けるだろうと思ったが甘かった。室生口大野で寄り道してでも水を買っておけばよかったと思ったが後の祭り。この辺りは山村でお店なんかないので自販機での補給は絶望的だ。天満台まで頑張るしかない。幸い下り基調になったので、何とかなりそうだ。
ようやく山辺の赤人の墓に到着。

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山辺赤人の墓

ここまで来れば天満台まではあと少し。赤人の墓からは天満台方面に下りていくトレイルがあるが、以前通ったときにえらく荒れていてやぶこぎをしないといけなかったので素直に舗装路を行く。しかし、水分は補給したい。どうせ実家に戻っても冷たい水はなさそうだから。一応東三丁目の住宅地の端に自販機が以前あったのを覚えている。いまもあるかどうかわからないが、他に団地内で自販機は見た記憶がないのでとりあえずそこを目指すことにする。当初の予定では十八神社まで行って天満台に下りる予定だったが、予定変更して手前で降りることにした。舗装路をしばらく行くと、通りの多い道に合流。ここを少し戻って、赤人の墓の下に出る。途中、公園があって見晴らしが良いということなので寄ってみた。

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公園からの見晴らし

たしかに良いことは良いが格別というほどでもない。寄り道したおかげで余計にのどが渇いた。
赤人の墓から降りてくる道をやり過ごして少し先を右に入る。しかし、ここも見た感じ結構荒れてそうだ。以前来たときはこんな感じではなかったのにと思いつつ進むと、笹薮が現れ、蜘蛛の巣だらけ。一応舗装された道なのだが、通る人(車)がなくすっかり荒れてしまったようだ。しばらく格闘して、ようやく人家のある所に出た。ここまで来れば安心。団地の入り口に向かうと、昔と同じく自販機があった。水を買ってがぶ飲みする。いやーおいしい。
団地の中を歩いて、実家に帰った。最後すこし近道をしたので、距離は29㎞ちょっとだった。まあ、たまには普段いかないところをいくのもいいもんだと思った。しかし、室生寺からの東海自然歩道はもう2度と行かない。
実家に帰って、買ってきたよもぎ餅をおいしくいただきました。運動した後の甘いものは格別です。

9/26 追記: 地図をアップしました。実家の周辺はカットしています。

RayWayバックパック製作(その5)

相変わらず、ぼちぼちと制作を進めている。

前回はバックパネルに肩ベルトを取り付けるところまで進んだ。
alasixosaka.hatenablog.com


ようやくバックパネルを卒業して、フロントパネルに取り掛かることに。
フロントパネルはバックパネルほど縫うところがないが、それでも細かい作業で、サイズはインチ単位と結構気を使う。
また、フロントパネルの生地は光沢面がすべらないのでミシン掛けするときに引っかかって非常にやりにくい。
そして、細かいミスを相変わらずしでかしている。もう、少しくらいのミスは何とかなるだろう精神で気にせず先に進むことにした。
とりあえず、フロントパネルにポケットを付けるところまで進んだ。

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フロントパネルにポケットを取り付けたところ

実は、ポケットの裏表が1カ所逆になっている。縫い直すのも面倒なのでこのまま進むことにする。

また、フロントパネルの生地が防水に使ってる樹脂と思われるものが「もろもろ」と小さな丸い粒になって表面に浮いてくる。これが、ミシンに付着してしばらく作業すると掃除をしないといけない。縫っているときは、ザックの裏側を縫っていることになるので、完成したらこの部分は内側に来ることになるはずなので、見た目は問題ないかもしれないが、ザックの中に入れたものにこの「もろもろ」が中に入れた服なんかに着くんじゃないかとちょっと心配になってきた。