葛城山から金剛山へ縦走

GW2日目の28日に葛城山から金剛山へと縦走してきました。ここは昨年のダイトレでも行ったところで、金剛山への登りがものすごくきつくて、比叡山国際トレイルランへ向けてのトレーニングとして行ってきました。
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レースまで2週間くらいなので、あまり大きな負荷はかけたくないと思いコース距離は15kmくらいにしようと計画。昨年はモンキートレイルで結構消耗してレース当日の体調があまりよくなかったので今年は慎重に体調を整えつつトレーニングをしている。
はじめは駅から登山口まで歩くことを考えたがそうすると距離が長くなってしまうので、ロープウェイの乗り場まではバスで移動することにした。
バスの乗り場である御所駅までは近鉄で向かう。ダイトレや石舞台100の時も近鉄南大阪線を使うのでもうおなじみのルートになってしまった。阿部野橋から急行に乗って尺土で御所行きに乗り換え。GWだけあって急行はかなり混んでいて、いつもはガラガラで簡単に座れるのに尺土までは立って行った。尺土からの列車はそれほど混んでいなかったが、登山客と思われる人が半数以上という感じだった。
御所駅からロープウェイ乗り場までのバスは1時間に1本。9時45分のバスに乗ろうと近鉄御所駅で降りてバス停に向かうとバスはもう止まっていてほぼ満員の状態。何とか乗り込むことができたが同じ列車に乗ってきた人はほとんどが積み残しの状態。すると、バスの運転手さんがこの後臨時バスが出ますというアナウンスをした。もっと早くしていれば、ぎゅうぎゅうのバスに乗ることもなかったのに。後で見ると臨時バスの方が大きいバスでゆったりと乗れそうだった。
この大勢のお客さんはどこから来たのか最初は不思議だった。近鉄御所線盲腸線で尺土と往復しているだけなので近鉄で来るなら自分の乗った列車か一本前の列車で来たのか? バスにちょうど間に合うように来ると自分の乗ってきた列車になるのだが、15分前にもう一本列車があるのでそれに乗ってきた人も多かったのかもしれない。あるいはJRの御所駅から来た人たちか?
とりあえず満員のバスに揺られてロープウェイの駅まで約15分。
ここでトイレを済ませて準備をして出発する。
トイレはロープウェイの駅の中にあって、ホームを横切って行く形になり、切符もないのに使っていいのか少し躊躇したが、駅員さんも何も言わなかったので登山客のために開放しているようだ。
この日はここから登山する人も多く沢山の人を追い抜きながら登り始める。また、早々に降りてくる人もいて、早朝から登っていた人も割と居たみたいだった。
ダイトレの時とは違い葛城山への登りは脇尾根から登る感じになるので特に最初の登りがきつい。
ロープウェイの山頂駅のちょっと先に出てきたところでダイトレのルートと合流。この辺りはコンクリート舗装されていて、ロープウェイで上がって来た人たちも歩いていて登山感があまりない。山頂下には売店もあって食事もできてトイレや飲み物の自販機もあって至れり尽くせり。飲み物の値段は180円で、この間の琵琶湖バレイの220円よりもかなり良心的。
ダイトレの時は山頂はスルーして水越峠に向かったが今回は山頂を拝むことにして登っていく。葛城山の山頂部は木が全くないので非常に展望が良い。山頂に神社がある金剛山よりも個人的には好きな感じ。

葛城山の山頂。周囲に遮るものがないので非常に展望が良い。

ここで、一休みしておにぎりを一つ食べる。
南を見ると次に登る金剛山がそびえたっている。

そびえたつ金剛山

山頂から降りる途中に左手を見ると、奈良盆地大和三山や明日香など南部が良く見えた。

葛城山の山頂付近から奈良盆地を眺めたところ

葛城山を後にして水越峠に向かう。ここは延々と下りが続く。そして下った分だけまた登り返すことになる。
水越峠に降りてくると延々と路上駐車の車が止まっていた。

水越峠に降りてきたところ。延々と路上駐車の車が止まっている。

昨年、金剛バスが廃業してここへ来るバスもなくなった影響が大きいのかもしれない。GWだからというのもあるとは思うがここまでされるとさすがに迷惑感が半端ない。
などと余計なことを考えていると、車道から登山道への入り口をスルーしてしまった。ウォッチのルートを見てすぐに気づいて慌てて戻る。入口には標識がなく、のぞき込むとその先に標識が立っているので、この辺が登山口かなと思ってのぞいてみないとわからない。
ここからの登りがこの日のハイライト。さすがにきついルートなので登っている人はかなり少なめ。ダイトレの時も心が折れそうになったが、この日も同様。とにかく急登があって、一息つくとまた急登が始まるというのを延々と繰り返す。よくダイトレの時はここを登ったなあなどと一人で突っ込みを入れながら歯を食いしばって登る。スケール感が少し違うが、最初の葛城山への登りは比叡山のコースに例えると坂本から比叡山への登り返しのような感じで、水越峠から金剛山への登りはせりあいのV字谷から横高山への登りのような感じ。まあ、いいトレーニングにはなる。途中で大日岳の山頂を通るがここまで来れば後はほんの少し。
金剛山山頂の売店の所に出てきたところでものすごい人がいた。大阪側から登山してきた人やロープウェイで上がってきた人などでごった返していた。
金剛山の山頂もダイトレの時はスルーしたので、こちらも拝みに行く。と言っても山頂には葛木神社があって、本当に拝むということになる。お賽銭をあげてお参りして今日の登山の無事を感謝した。

金剛山山頂の葛木神社

さて、ここから奈良側に降りるのだが降りるルートが難しい。
しばらく葛城山側に戻るような感じでやや北に進んでから右に折れるのだが、ここでルートじつは2つに分かれている。

奈良側に降りるところの分岐

写真を見ると右手に細い道があって、本当はこの道を降りるつもりでGPXのルートを設定していたが、この道に気づかずに木段のある太い道を行ってしまった。しばらく行って、ガーミンからコースアウトの警告が来て道を外れたらしいことに気づいたが、もう戻る気もしないのでこのまま降りることにした。そのうち合流するだろうと思ったが、なかなか合流せず、かなり降りてきてから合流した。ちなみに、降りてきたルートは郵便道という名がついているらしい。途中でがけ崩れの箇所がありう回路ができていて梯子がかけてあった。後でヤマップを見ると通行止めという警告が出ていて、しばらくは崖崩れのために通行止めになっていたらしい。
ようやく本来のルートに合流したがそのあとでまた分岐を見逃してまたルートを外してしまった。尾根を降りてきて尾根を左に折れて沢を渡るのだが、最初の予定ルートは沢の手前で右に折れて沢の南の斜面を降りる予定だったが分岐を見過ごして沢を渡ってしまった。渡ったところに滝があり、お地蔵さんがあったので、そこで休憩してもう一つのおにぎりを食べた。

滝の近くで休憩

ルートを外してしまうとガーミンは残りの距離を教えてくれないのでちょっと不便。また、この日は登山ということで、いつものトレランザックでなく普通のデイパックで来ていたのでザックに前ポケットがなく、また、暑くて上着を脱いでいたので服にもポケットがなく、スマホをザックの脇ポケットにしまっていたので取り出すのが面倒でルート確認もやりにくく、残り距離も確認しづらかった。休憩ついでにスマホを取り出してルートと残りの距離を確認。このまま降りて神社の下を右に行けば元のルートに戻れることが分かった。残りの距離は約2kmといったところ。
高天彦神社に降りて、スマホで道を確認して右手に進む。ここからは舗装路と思っていたが、またトレイルに入ってしかも少し上ることに。そのまま神社の下を降りて行った方が楽だったかもしれない。とりあえず元のルートに戻って下山。入船というバス停に着いたところが本日のゴール。だいたい14時20分ぐらい。
ここから御所方面へのバスは1時間に1本しかない。次のバスは14時35分とまあいい時間。ここは、すぐそこに温泉施設があって食事もできたりするので時間がたっぷりあったらお風呂もいいなと思っていたがそんな時間はないのでお風呂はパス。
ただ、時間がもう少しだけあるので、お風呂と反対方向にある自然の里レストランに行ってみる。
kashihara.mypl.net
ちょうどパン屋さんがあったのでパンを2個購入。上にリンクを貼ったHPによると、レストランとパン屋さんとラーメン屋さんがあるとのことだったが、ラーメン屋さんは改装中で閉まっていた。
バス停に戻ってまだ時間が少しあるので買ったパンを一つ食べる。卵、トマト、ハムなどボリューム満点でおいしかった(食べるのが少し難しかったが)。バス停には大きな登山ザックを担いだ2人連れが待っていた。テント用のマットも持っていたのでテント泊で縦走でもしてきたのだろうか?
バス停でバスを待っていると反対側のバス停に新宮行きのバスがやって来た。有名な日本最長のバスだ。この時間から新宮に向かったら着くのは夜になるだろう。でも、お客さんはほとんどいなかった。まあ、バスで新宮まで行こうという人はなかなかいないのだろう。
自分が乗ったバスは大和高田行きで新宮から来たバスではないが、こちらもガラガラだった。一緒に乗った2人連れは御所駅の1つ手前のバス停で降りて行った。この辺が地元の人なのだろうか?
近鉄御所駅に14時50分ごろ到着。帰りはJRで帰ることにした。ちょうど15時に王寺行きが来る。JRの駅は近鉄の駅からすぐで歩いて5分もかからない。地元の阪急富田とJR摂津富田よりも近い。
JRの駅にはお客さんがそこそこいて、登山帰りと思われる格好をした人もいたが、列車はそれほど混んでいなくて座ることができた。この路線はJRの和歌山線で昔はボロボロのディーゼルがガタゴトと走っていたが、電化されて列車もきれいになっていた。本数も昔よりも増えているみたい(それでも1時間に1本だが)。
王寺で大和路線に乗り換えて快速に乗る。大和路線はもっと混んでいるかと思った時間が早いせいかそれほど混んでなくてここでも座れた。大阪までそのまま一気に行けるし、JRの方が便利だったなあと思った。行きもJRにすればよかったか。
とにかく、これで比叡山までの追い込んだ練習は終わり、あとは本番に向けて体調を整えるのみになった。しかし、この日は最高気温が30℃近くまで上がる暑さで、本番の時もこんなに暑いと結構大変だろうと思った。昨年は途中から雨が降ったみたいなのでそれよりかはましだろうとは思うが。