東海自然歩道を走る その5

久しぶりに東海自然歩道を行くの再開です。一応番外編を一つやりましたが、本番は本当に久しぶり。
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前回はなんと2020年の9月でした。
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コロナで緊急事態宣言がでていて、府県をまたぐ移動を自粛していたおかげで1年以上も空いてしまいました。
前回は、比叡山を降りて、大津京まで来たところで疲れてしまって、予定の大津駅までたどり着けず。
そのせいで、今回は40㎞の長丁場になってしまいました。長丁場なので、あまり無理に走ったりせず、歩く区間を増やしてゴールまでスタミナを温存する作戦。
というわけで、今回はJR湖西線大津京駅をスタートです。
京都で湖西線に乗り換えたのはいいが、出発時刻を過ぎてもなかなか出発せず。どうも前の列車(それまで乗ってきた東海道線の列車と思われる)がトラブったらしく、結局5分遅れで出発。
大津京着も5分遅れ。
スタート時刻は8:20分。日が短いので16:30、遅くとも17:00には終えたいところ。一応、ヘッドライトは持参。

大津京駅音羽山

今日のコースの前半のハイライトは何といっても音羽山大津駅スタートだとすぐに音羽山登山になるが、まずは前回の積み残しをクリアしないと。
ということで、山(西)の方に向かって登っていく。滋賀県は、大阪や京都ほど道標がしっかりしていないので、基本は地図に頼って進むことになる。かなりわかりにくいが、一応滋賀県のHPに地図が出ているので、そこから地図をダウンロードして、Ride with GPSでルートを描いて、自作のアプリにダウンロードして持って来た。
www.pref.shiga.lg.jp
道標は見当たらないが、皇子が丘公園の上の方の南北の道がそれらしいのでそこを進む。ソフトボール大会か少年野球大会があるみたいで、ユニホーム姿のちっちゃい子を連れた親子連れがいっぱい歩いている。
しばらく進むとようやく標識発見と思いきや、これは滋賀県独自の自然の道、歴史の道の案内。

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滋賀県独自の自然の道、歴史の道の案内看板

そしてしばらく行ってようやく本日最初の東海自然歩道の道標発見。

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本日最初の東海自然歩道の道標

しばらく南下して、三井寺の手前で、東海自然歩道の案内看板を発見。地図が褪せていてほとんど読めない。今日見た看板はほとんどがこんな感じで、滋賀県はどうも東海自然歩道を整備する気が無いらしい。まあ、県の仕事なのか国の仕事なのかよくわからんんが。京都や大阪はもっとちゃんとしてたところを見ると、県や府の仕事のように思えるのだが。

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色褪せた東海自然歩道の案内看板

そして、三井寺の山門前に到着。

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三井寺の山門

三井寺は由緒あるお寺で一見の価値はあるが、時間もないし、今日の目的はそこにはないのでスルー。
しばらく行くと長等神社の山門にでた。紅葉が奇麗。

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紅葉に映える、長等神社の山門

そして、その先に長等公園の入り口。>

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長等公園の入り口

長等公園の中に、旧東海道の案内地図があった。

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旧東海道の案内地図

ここから逢坂山まで旧東海道を行くようだ。
そして、この先からトレイルが始まる。
しばらく行くと展望台に出た。
展望台からは琵琶湖が一望できる。今日はちょっと霞みがかかっていて北の方があまり見えなかった。

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展望台から琵琶湖を眺める

更に登り、登り切ったところに分岐。

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頂上付近の分岐。ここは右に行く。

トレイルをしばらく進むと逢坂山。ここで旧東海道とはお別れ。

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旧東海道との分岐点

そして、国道1号線を渡る。

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国道1号線を下に見ながら橋を渡る。

ここからが本格的な音羽山登山だ。
国道を渡ったところからしばらくは急登が続く。尾根の取りつきが終わると傾斜が緩やかになって徐々に高度を上げていく。
しばらく行くと右手にカーブミラーが見えた、しかし、舗装された面は見えず、落ち葉が大量に積もっているだけ。かつては道路だったのが廃道になっているようだ。そこを上り詰めると電波塔のようなものがあり、ここが山頂かと思ったがまだ先だった。
そこに、年配のご夫婦がおられて、自転車が塔の方から来たけど行けるのかと聞かれた。逢坂山に向かうようで、さっき見た道はどう見ても廃道にしか見えないので、自分の来た道の方が良いと思うと伝えておいた。
なんどかピークのようなところを通り過ぎ、そのたびに山頂かと勘違いしたが、何度目かでようやく山頂に到着。山頂からは山科盆地、その先に京都盆地が見えた。

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音羽山山頂から山科方面を見る

音羽山~南郷

音羽山到着が10:04。ここまでだいたい1時間45分。ここまでの距離は7.4㎞。今日は40㎞を8時間で行く予定なので、平均で1時間に5㎞いかないといけない計算。登りがあったとはいえ、遅れているので、下りは少し走る。

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音羽山山頂下の道標

このあいだの大峯奥駈道と違って道幅も広く、足元も比較的良好で走りやすい。今日はトレッキングポール持参で来たが、思った以上に下りでもポールがあると走りやすいことに気づいた。
しばらく行くと分岐に出た。
ここにはちゃんと道標がある。

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音羽山から下りるところの分岐。写ってないが道標がある。左手の下の方に降りていく。

しばらく行くと、池がたくさんあるところに出た。灌漑用だろうか。
そして、住宅街をしばらく進むと、幻住庵の前に出る。

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幻住庵

この辺りから住宅街を抜けていくが、またほとんど道標がない。地図を頼りに進んで、京阪石山寺駅に到着。

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京阪石山寺駅

下りで走ったせいで、早くも疲れが出始めて来た。そろそろ休憩を取りたいが、適当なところがないので先に進む。ここからは石山寺の参道で人が多い。

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石山寺の山門。

石山寺着は11:30。ここから南郷までしばらく住宅街の中を進む。所々に標識があるが、あまり役に立たないので地図を頼りに進む。
そろそろ昼食用の水を購入しないと。今日の昼食はカップラーメン(リフィル)の予定。お湯を沸かすようにアルコールストーブを持参しているが、水は重いので現地調達にした。自販機で水を購入。ザックが重くなる。
石山高校をぐるっと回りこむように進んで、しばらく行ったところ、南郷洗堰のすぐ手前に公園があったので、ここで休憩を取る。今日の昼食用はカップラーメンだが、さすがにここでお湯を沸かすのは気が引けるので、おにぎりを一つ食べて出発。
すぐに南郷の水門を渡る。

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南郷洗堰の水門。ここを渡っていく

南郷~湖南アルプス

南郷洗堰を渡って、水産センターの脇を通る。おそばののぼりがあって心を惹かれたが、カップラーメンを食べて荷物を減らさないとつらいのでパス。
更に橋を渡って大戸川沿いの車道を進む。ここは歩道がなく、歩きにくい。しばらく行くと橋があってここに道標があり、東海自然歩道は大戸川の反対側を進んでこの橋を渡るのが正解だったよう。後で地図を見ると確かにそうなっていたし、そのほうが歩きやすそうだった。
そして、分岐を右に折れて天神川の手前の道を進んだが、この道も車通りが多く歩道もなく歩きにくかったが、ここも間違っていたようで、天神川の向こう側を進むのが正解だったようだ。
歩きにくい道をようやく終えて、湖南アルプス登山口のバス停にやってきた。本来の東海自然歩道は川の反対がわを進んでここで合流する。

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南アルプス登山口の案内地図

この先に新名神を作っていた。

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新名神の工事現場

しばらく天神川沿いを進む。所々に道標を見るようになる。あまり意味のないところに道標があるように思う。曲がるところとか、迷いやすいところにあるのが親切というように思うのだが。

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天神川沿いの道標

天神川沿いを上り詰めるとようやくトレイルに入る。登ったところに不動寺というお寺があって、参道になっているらしく、古い石碑も所々にある。

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トレイルの道標

ここの登りもまずまずの登り。ここまで20㎞以上来ているので結構足に来ている。とは言え、進まないとたどり着かないので頑張って進む。トレッキングポールがあるおかげでだいぶ楽に登れる。
そしてようやく不動寺の山門に到着。ここまで来れば山頂はあと一息。
ここで、遅めの昼食にする。

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不動寺の山門

アルコールストーブでお湯を沸かす。しかし、アルコールを入れる量が少なかったみたいで完全に湧く前に消えてしまった。まあいいかと思い、お湯にカップラーメンを入れてしばらく待つ。

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今日のお昼はカップラーメン(リフィル)

当たり前だが、味はカップラーメンと同じ。お湯が完全に湧いていなかったので少し固めの麺になったが、まあ、食べられる。個人的には袋ラーメンの方が好きだ。でも持っている550mlのチタンマグでは通常サイズの袋めんだと麺を茹でるときにあふれてしまうので、もっと大きなカップにするか、小さな袋めんにしないとだめだ。この辺は要検討課題といったところ。
ここまで27㎞、時刻は14:00少し前。のこり13㎞を2時間半。あと一つ登りがあるが、まあ何とか行けるペース。

南アルプス紫香楽宮跡

カップラーメンを食べて一息入れたら、だいぶ回復した。
不動寺は少し登ったところにあるが、時間もないのでここもパス。分岐の手前の紅葉がきれいだった。

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不動寺手前の紅葉

しかし、湖南アルプスに入ってから誰にも会わない。音羽山では結構人とすれ違ったが。ここはあまり人気がないのか。まあ、交通の便は格段に悪いけど。
元気が出てきたので、ここの下りでも走る。
走って下りたところで車道に出る。ここからまた歩道のない車道歩きだ。ミホ美術館という有名な美術館が近くにあり、車や観光バスが結構通る。
しばらく行くと三筋の滝に出た。

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三筋の滝

確かに、3つに分かれて流れ落ちている。滝の近くだけトレイルがあってそこを進む。滝を見に来て落ちる人が多いのか、危険の看板がいっぱいあった。
トレイルを終えてまた車道に戻ってしばらく行く。田代の集落手前でミホ美術館の方に道を取ったが、ここも、後で地図を見ると田代の集落に入ってトレイルを行くのが正解だったようだ。
なんせ、解像度の低いPDFの地図をもとにルートを決めたので間違いが多い。
ミホ美術館の手前は歩道があって歩きやすい。最後の登りだ。ミホ美術館の入り口を通り過ぎて、砂利道を進む。この辺で信楽高原鉄道の時間が気になって調べてみた。次は16時13分でその次が17時15分。
時刻は15時20分。コースが本当に40㎞だったらあと7㎞ほど。53分で7㎞の計算なので、急げば何とかなるかもという微妙なところ。しかし、緩いが登りが続いていてさすがに走る体力がない。
登り終えたところであと30分となって、ここであきらめムード。一応下りを走ってみたが、残り距離が正確に分からないし、地図を見ても40㎞では終わりそうにないので、あきらめて次の電車で帰ることにする。
下り切ったところで道標発見。あと10分で1.6㎞ということで、残り距離を考えて完全にギブアップ。

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紫香楽宮跡まで1.6㎞

夕闇迫ることにようやく紫香楽宮跡に到着。

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紫香楽宮跡

電車の時間までたっぷりあるが、疲れたので駅に向かうことにした。
この辺りも東海自然歩道がどこかわかりにくいが、後で地図を見ると、どうも、紫香楽宮跡を通り抜けて北側に抜けて、東に進んで駅に向かうのが正解らしい。

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歴史の道をたどって駅に向かう

そして、16:35に駅に到着。ガーミンのウォッチでは距離は41.76㎞。ペースとしてはまあまあだったか。

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紫香楽宮跡の駅に到着。無人

時間がたっぷりあるが、駅前には何もない。コンビニも商店もなく、自販機とトイレがあるだけ。仕方ないので、駅のベンチに座って、余った食料を食べる。100円ショップで買った、トリュフ味のナッツ。ナッツは結構おいしいがトリュフ味はちょっとという感じ。ジンギスカン味の柿の種。これも普通の柿の種が好み。ブラックサンダーミニ。買ってから時間がっ立っていて原型をとどめていない悲惨な姿に。でも味はおいしい。そして、おにぎり1個。本当は昼食の時に食べようと思っていたが、カップラーメンでお腹が一杯になったので余っていた。
待っているうちに反対方向(信楽)行きの列車がきた。

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信楽行きの列車

信楽高原鉄道というと田舎のローカル線というイメージだったが列車は結構新しそうで奇麗だった。そして、25分後にそれが折り返してやってきた。
2両編成の後ろの車両の扉の前で待っていると扉があかない。ボタンを押して開けるのかと思ってボタンを押しても開かない。すると、後ろの車両は扉があかないので前の車両から乗れというアナウンス。
結構恥ずかしい思いをして、前の車両に走って乗り込んだ。でも、駅にも何も書いてないのだから仕方ない。