比良山系を縦走トレイルラン

4/13に比良山系を縦走トレイルランしてきました。
5/11の比叡山国際トレイルランニングに向けて最後の仕上げに30-35km程度のトレイルランを計画していました。
元々はもう少し早いタイミングで実施する予定だったのですが、週末にいろいろと用事が入ったりして少し延びてしまって、レースまで4週間というタイミングになってしまいました。

コースを考える

コースの候補としては4つあって、大峯奥駆道を一番最初に走った吉野から山上ヶ岳へ行って洞川温泉に降りるというルート。六甲山系の縦走、京都一周トレイルの北山コース。そして、実際に走った比良縦走です。
まず、大峯奥駆道は、スタート地点の吉野が桜の季節で人が多そうなので却下。
次に京都一周トレイルですが、修学院から比叡山に登って、大原に出て、鞍馬から高雄までというコースですが、このコースなら本番のルートが少し含まれているのでちょっと魅力的だったのですが、ゴールの高雄からがバスになるので、観光客が多いかもしれないと思って却下。一応、ここは、大原から始めて、西山コースを使って松尾にゴールするというアレンジも考えました。こうするとゴール地点には阪急が走っているので混雑したバスは回避できるのでその点は良いのですが、ルート上に大きな登りが無くなってしまうのでトレーニングとしては今一かなと思って結局却下となりました。
次に六甲の縦走ですが、全縦してしまうと距離が長すぎるので、昨年参加したアクトレップの須磨から初めて六甲山頂から有馬へ降りるルートだと距離が38kmでよい感じなのですが、これもゴールの有馬温泉が人が多そうなので、アレンジして、妙法寺をスタートにして宝塚まで行くルートを考えました。こうするとゴールから電車一本で帰ってこれるし便利なのではじめは六甲縦走を第一候補にしていました。このコースはエスケープも簡単だし、途中で飲み物や食料の補充もできるのでかなり気楽に望めるのが魅力的でした。
比良縦走の方は、簡単にエスケープできないのと、途中で飲み物が補充できそうなのがびわ湖バレイくらいしかないと、更に、らくプラ(旧やまプラ)でコースタイムをチェックするとコースタイムの半分で走っても最終のバスに間に合わないということがわかって、これらが難点で最後までどっちにするか悩んだのですが、比良縦走は走ったことがないので、この機会に走っておこうという気持ちが優先してこちらに決めました。
実施するにあたっては完走できないことも十分考えられるので途中でエスケープすることも計画に入れて、バスの時刻を調べて綿密に計画を立てました。
スタートは還来(もどろぎ)神社、ここまでは堅田からバスで行って、ゴールは朽木、朽木から安曇川駅まではバスで戻ってくる計画。還来神社へ行くバスは1日一本だけで9:11に着くのでスタート時間はおのずと決まってしまう。朽木から安曇川までのバスは最終が18:21発なのでそれまでにゴールに着く必要がある。
スタートを9:30としたときにコースタイムの半分で走ったとしてゴールは18:30ごろの予定。つまり終バスに乗り遅れる計算。大峯奥駆道なんかはコースタイムの50%で走れたことはなく、良くて60%くらい。近所の山で短い距離ならコースタイムの40%くらいというのも問題なかったが、距離が長いので50%を切るタイムというのは結構きつそう。一方で、距離は32kmくらいなので、これを12分/kmで行ったとすると所要時間はだいたい6時間半くらい、すると16時にゴールする計算になる。比叡山を完走するためには12分/kmくらいのペースが必要なのでそれを考えると、楽々完走できないとお話にならない。
とはいえ、コースタイムの50%切りはそうそう甘くないので、エスケープはちゃんと考えておく必要がある。
まず、蓬莱山や琵琶湖バレイのあたりは湖西線迄距離が近いので特に自力で降りて電車に乗れば問題ない。というかこの辺でリタイアということはアクシデント以外考えられないので、最悪は琵琶湖バレイのゴンドラで下山という形。
武奈ヶ岳まで行くと、西側の鯖街道にバスが走っているが、京都方面に向かうバスは朝の一便のみだし、行きに乗る堅田からのバスの折り返しも朝しかないので使えない。武奈ヶ岳から登山道を西に降りると坊村のバス停に出るが実質ここから乗るバスはない。北に鯖街道を進んで梅ノ木まで行くと高島市営バスがあって朽木小学校まで行けるので安曇川駅行きのバスの乗り継げる。その場合の終バスは17:28発。50%のコースタイム上は武奈ヶ岳は15時到着予定なので相当遅れない限りこの辺までは余裕。また、武奈ヶ岳は東に降りるという手もあって、頑張って比良駅まで行くか、途中のイン谷口というバス停があってここから比良駅までバスがある。ここの終バスは16:35。このバスには2年前に武奈ヶ岳に登った時に乗った。
alasixosaka.hatenablog.com
武奈ヶ岳を過ぎると、イクワタ峠から鯖街道に降りれて朽木栃生から高島市営バスで朽木小学校に行ける。ここの終バスが17:36。50%のコースタイムではイクワタ峠着が15:50。16時を過ぎていたら下山を決断しないとという感じ。
その先に進むと、今度は東側に降りて、高島市の畑というところから近江高島駅に行くことができる。ここの終バスが18:35。畑に降りることのできる箇所は3か所あって、地蔵峠、横谷峠、ボボフダ峠。一番バス停に近いのは横谷峠。50%のコースタイムだと地蔵峠が16:15、ボボフダ峠が16:42。なので、17:30くらいまでにボボフダ峠が時間的に限界。ただし、その先に進むともう朽木にゴールするしかないので、コースタイムより遅れていたら潔く下山を選択するしかない。
以上が計画のあらまし。

いきなり足がつったところから始まる

前日の夜に左足のふくらはぎが思いっきりつってしまった。こんなに激しく攣ったのは久しぶり、よりによってというタイミングで、朝起きてもまだ痛い。
最近は足が攣ることは少なくなっていたのでちょっとショック。トレランを始めた頃はトレーニング不足で走っているときもよく足が攣ったが、トレーニングを積むと走っているときに攣ることはなくなった。その後も、夜寝ているときは時々攣ることがあったが、ぬちまーすを取るようになってから攣るようなことはあまりなかったのだが、前日は気温が高く水分の摂取量が少なかったのが原因かもしれない。
足の痛みは気になるが今更仕方ないので、最悪リタイアを念頭に置きながら準備して出発する。今回はRaidrightのResponsiv24をザックに選んだ。給水はハイドレーション1.5Lを持っていくことにして、プラスで500mLの水を持参した。食料は、いつものようにおにぎりを2個。行動食として、An_Doを2本、エナジージェルを1本。SoyJyoを2本。チョコ羊羹1個、スティック羊羹1本。それ以外に食料の予備としてミニあんぱん6個入り、柿の種2袋、ミックスナッツ2袋を持参した。多めに持って行ったのは遭難したときというよりも、帰りの列車の中でお腹がすいたときに食べるためという意味合い。安曇川駅にはスーパーもコンビニもあるのだが、バスとの乗り継ぎで買っている時間がないことも考えられるので多めに用意しておいた。靴はホカのスピードゴート。ズボンはモンベルの軽量登山用ズボン、クールパンツ。ズボンは初めはファイントラックのスカイトレイルパンツにしようかと思っていたが色が黒で蜂に攻撃されやすいのでそろそろ避けた方がいいと思って青色のモンベルのパンツにした。短パンも考えたが電車に乗るので長い方がいいだろうというのと、標高の高いところではまだ寒いのではないかと考えた。上は、ファイントラックのラミースピンの半そでにモンベルのウィックロンのクールロング、上着モンベルのクロストレーナーを羽織って、これは走るときには脱ぐ予定。

出発

高槻駅8:01発の湖西線経由敦賀行きの新快速に乗車。京都駅でトレランスタイルの人が何人か乗ってくる。途中の比叡山坂本で彼らを含め、数名のトレランスタイルの人が降りて行った。比叡山国際の試走でもあるのだろうか?
堅田で下車し、江若バスの細川行きに乗る。バスは結構な数の登山客が乗車。一応全員が座れたみたいだったが。還来神社で下車。登山客はたくさんいたが、ここで降りたのは自分ともう一人だけ。ほかの人はもっと先の鯖街道に行ってから登山するみたいだ。あとで気づいたのだが、ここからの登山道は途中が立ち入り禁止になっているようで、それで降りた人がほとんどいないというのもあったのかもしれない。(後で調べたら、比良トレイルのホームページにう回路が掲載されていました。
https://hirahiei.com/info/2023/07/18/1665
でも現地には何も標識がなかったような気がしました。いずれにしても気が付きませんでした。事前に調べておかなかったのは反省点です。)


とりあえず、還来神社に今日の無事を祈ってお参り。ついでにトイレを済ませておく。コース上には琵琶湖バレイくらいしかトイレがなさそうなので。

スタート地点の還来神社

琵琶湖バレイまで

9:23にスタート。スタートしてしばらくは舗装路を進む。10分ほど走って登山口からトレイルに入る。しばらくは林道のような道で走りやすい。と思っていたら分岐を見落としてオーバーラン

見落としてしまった分岐。ここを右に曲がらないといけない

正しい道に戻って尾根を上る。いきなり結構きつい登り。とにかく琵琶湖バレイまではほぼ登りなので最初のうちは我慢して登るしかない。
しばらく尾根を上っていくと林道に出る。ここでも林道に惑わされてトレイルを外れてしまう。どうもこのあたりが立ち入り禁止になっているようで標識もないし、トレイルもはっきりしない。

林道とトレイルの分岐
行く手を木の枝がふさいでいる。これが立ち入り禁止のサイン?

このあたり道が非常にわかりづらく、ウォッチのルートを見ながら進んだ。あとで考えれば立ち入り禁止になっているのだから通る人もなく、トレイルが荒れてきていたということのようだ。
そのあとはまたひたすら尾根を上る。尾根をひたすら上ると霊仙山に到着。おじいさんが一人休んでおられた。挨拶すると栗原から来たのと聞かれたので還来神社からと答えると健脚ですねと言われた。栗原から登るのが今のルートかと思って後で調べたら、和邇から栗原に行くバスはあるが、平日のみの運航だった。

霊仙山に到着
霊仙山にからの眺め

霊仙山を過ぎてもまだまだ登りが続きお次は権現山
権現山到着は11時ちょうど。50%コースタイムの予定時刻は11:20なので貯金は20分だが、実際には50%コースタイムよりも10分早くゴールしないといけないので実質の貯金は10分、そして10分ほど早くスタートしたことを考えるとここまでほぼコースタイムの50%で来ているという計算になる。ちょっと焦る。
権現山でおにぎりを1個食べる。

権現山に到着
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権現山からの眺め

まだまだ登りは続き、次はホッケ山に登る。

ホッケ山に到着

そして小女郎峠を過ぎてようやく少し緩くなった。そして蓬莱山の手前でまた急になる。

蓬莱山に到着
蓬莱山からの眺め

蓬莱山のあたりは樹林帯の上になり琵琶湖バレイが良く見える。琵琶湖バレイのある打身山には11:53到着。ここで自販機を見つけたので飲み物を購入。やはり暑くて思った以上に水分を消費していたので心配になった。この先は水場があるかどうかわからないし、当然買えるところもないので。水が欲しかったがお茶とかスポーツドリンクなどしかないので仕方ないのでスポドリを購入。お値段はなんと220円。山では高いのは当然だが、ちょっとと高いのではと思った。ここで最後のトイレを済ませておく。この先はゴールまではトイレはなさそうなので。打身山出発は12時ちょうど。50%コースタイムの予定は12:25なので貯金は25分。あまり増えていない。

武奈ヶ岳まで

しばらくは琵琶湖バレイの中を通ってスキー場のゲレンデの中を行く。ゴンドラの山頂駅から木戸峠に向かうのだがここのルートがわかりずらい。
たいていの人はゴンドラに乗るか、その脇の登山道を比良の方へ降りていくので間違ってついていってしまい、またウォッチのルートから外れて戻って確認すると、左に曲がってまたゲレンデを降りていくのがルートのよう。道じゃないので非常にわかりづらい。ゲレンデを降りていくと登ってくる人が2人ほどいてすれ違ったが、降りていく人は他にいなかった。蓬莱山から琵琶湖バレイまでは人気のコースで登山客も多かったが、これから先は行く人はほとんどいないのだろう。
ゲレンデを降りてようやくトレイルに復帰。

トレイルの入り口。ここを右に曲がる

ちなみに、降りてきたゲレンデはこんな感じ。結構な急勾配で降りるのも大変だったが登るのはもっときつそう。

降りてきたゲレンデ。登りは結構きつそう

ここからしばらくはアップダウンが続く。これが意外にきつかった。勾配が急で登り、下りともスピードが出せないとこが大半。標高が下がって樹林帯に入ったあたりから走りやすくなってようやくスピードが上がる。しかし打身山までの登りでかなり体力を使ったのでこの時点で相当疲れていた。
比良岳は巻いて東側を通り、葛川越から鳥谷山に登る。比良岳を巻いてくれるのが優しいところ。これが大峯奥駆道だったら全部のピークを通っていくところ。

鳥谷山の山頂

鳥谷山を過ぎたところで白いものを発見。何と残雪だった。この先何か所も残雪を見た。やはり滋賀県の北部は良く雪が降るのだなあ。それにしても4月半ばのこの暖かい日に雪を見ることになるとは。

トレイル途中で残雪を発見

次の堂満岳も西側を巻いていく。見えたときはこれ登るのかと思ったが、このトレイルのやさしさに感謝。堂満岳に登るところと金糞峠に行く分岐で数名の女性のパーティーが休憩していて、堂満岳の方に登って行った。地図を見て確認していると、その中の一人の方が金糞峠はあっちと教えてくれた。武奈ヶ岳が近づいてきてまた登山客が増えてきた。
13:20に金糞峠に到着。50%コースタイムの予定は14:00なので、ここでようやく貯金が増えた。
金糞峠から武奈ヶ岳に行く道は2通りあって、左に降りて沢を渡っていくルートとまっすぐ尾根を上っていくルート。前回武奈ヶ岳に登った時は、下山時に左の沢ルートと通ったが濡れていて滑って大変だった。比良縦走のコースは尾根ルートを通っているのでまっすぐ尾根道を行く。ただしまた登り。
尾根を上って左に降りていくと八雲ヶ原に到着。ここは関西には珍しい高層湿原。ここでおにぎりの2個目を食べる。また、ハイドレーションの水が無くなったのでペットボトル500mlの水を補給。これで残りは琵琶湖バレイで買ったアクエリアスのみ。これも少し飲んでいたのでちょっと心配になる。

八雲ヶ原。高層湿原で眺めが良い

ここから武奈ヶ岳まではまたきつい登り。前半の登りで足を使い切ってしまってここの登りは本当にきつかった。ようやく武奈ヶ岳に到着。時刻は14:28。ここで貯金が10分減ってしまった。登っているときにコースタイムの50%で登っているという実感がなかったので遅れているだろうという予感はあったが、ちょっとこのままではまずい。このあたりから途中リタイアを考え始める。

武奈ヶ岳山頂。
武奈ヶ岳山頂からの眺め

ゴールへ

今回は前回と違って武奈ヶ岳からの眺めは非常に良かったが、景色を眺める余裕などないので早々に山頂を後にする。武奈ヶ岳からの下りは樹林帯より上ということもあって石がゴロゴロとしていて、また傾斜が急で急いで降りれない。樹林帯に入ったとこでだいぶ走りやすくなって、ここからしばらくは細かいアップダウンを繰り返しながらすこしずつ標高を下げていく。
次の釣瓶岳に着いたのが14:53。>

釣瓶岳山頂

釣瓶岳からはほぼ下りでイクワタ峠に到着。15:08。50%コースタイムの予定が15:50なので、また貯金を回復した。とりあえずここで下山というのは考えなくてもよくなった。

イクワタ峠。ここから朽木栃生に下山可能。

この辺から気分もだいぶ楽なり、トレイルも走りやすくなって少しペースアップ。登りの足はなくなっているが、スタミナはまだあるので下り基調ならまあまあ走れる。と言っても12分/kmまではいかないが。
15:26に地蔵峠手前の地蔵山に到着。ここから100mで地蔵峠地蔵峠からは畑の方に降りれるがまだ時間に余裕があるので先に進む。

地蔵山。この先の地蔵峠から畑に下山できる。

地蔵峠の手前で林道に合流。林道が走りやすいのでそのまま林道を行きそうになって、登山道が尾根道だということを地図で確かめて登山道に戻る。この先、基本は尾根をたどっていくのだが、道がはっきりしないところが多く、ガーミンウォッチのルートを見ながら、時にはスマホを取り出してルートを確かめながら進んだ。このあたりまでくると通る人も少ないのだろう。
地蔵峠の次は横谷峠。そして、ボボフダ峠と続く。この3か所はどこからでも畑に降りていくことができる。ボボフダ峠着は15:53。50%コースタイムの予定は16:42で貯金が50分まで増えた。最後に蛇谷ヶ峯の登りがあるが、ここまで来れば完走できるめどがついた。ほっと一安心。

ボボフダ峠。

ここからはゆるーくしばらく登って、最後に蛇谷ヶ峯の急登が待っている。ところが、最後の急登の手前でハイドレーションの水が無くなった。これで後はアクエリアスが半分くらいしか残っていない。とにかくこの登りを上らないとと思い頑張って登る。最初はまあまあの斜度だったが、途中で尾根を乗り換えるところがあって、その枝尾根がめちゃめちゃ急で喉は乾くし、足は動かないし大変だった。枝尾根を上り切って稜線に出て蛇谷ヶ峯の山頂が見えたときは本当にうれしかった。
16:25蛇谷ヶ峯に到着。50%コースタイムでは17:18の予定だったので貯金をまた少し増やすことができた。ここで、残ったアクエリアスを一口だけ残して飲み干して、ライスピュレを食べて最後の補給。

蛇谷ヶ峯の山頂。ようやくたどり着いた
山頂からの眺め

残りの距離は5km。ここからは朽木まで下るのみ。
ところが、このくだりはまた半端ない急なくだりでまたまたスピードが出ない。最終バスは18:20だが、もう一本前に17:40というのがあるので、出来ればそれに乗りたいと思って急ぎたいのだが全然スピードが出ない。それに加えて、整備されていない木段がずっと続くので非常にストレスになる。木段をつけてくれるのはありがたいといえばありがたいのだが、整備されてないとだんだん周りがえぐれてきてとても通りにくくなる。急いでいて写真にはとらなかったが完全に浮き上がってしまってベンチみたいになっているところもあった。そうなるともうよけて通るしかないので全く意味をなさない。
ようやく急なくだりを抜けてグリーンパークという施設の所へ出てきた。ここは、ロッジがあってバーベキューもできて、アスレチックなんかもあり家族連れで楽しむことができる施設のようだ。また、温泉がって、お食事処もあり、時間があれば下山後、お風呂に入って、ご飯を食べてとゆっくりすることもできる。今回はそんな時間はないので素通りした。結果的に素通りしたのは正解だったのだが、その理由は後で書くことにする。
グリーンパークを抜けてさらに下って、安曇川沿いに出る。ここにもキャンプ場があって、キャンプしている人がたくさんいた。川を渡ったところが本日のゴール。17:20。最終バスのひとつ前のバスに間に合った。最後グリーンパークの手前から道が良くなり、勾配もいいあんばいの下りだったのでいいペースで走れた。
結局50%コースタイムよりも1時間10分貯金を持ってゴール出来た。
ゴール地点の付近に焼き鯖寿司のお店があるのをグーグルマップで見ていたので、出来れば買って帰りたいと思ったが、ゴールが遅くお店が閉まっていた。また、少し行ったところにある道の駅にも売っているという情報だったが、ここも営業時間が17時までということでアウト。ところが、狙っていたお店の手前、診療所の隣に「かねはち」というお店があって、ここで焼き鯖寿司を売っていた。焼き鯖寿司のほかに焼いていない普通の鯖寿司や滋賀の名物鮒ずしも売っていたし、簡単な食料品もあって田舎によくある雑貨屋さんという感じだった。焼き鯖寿司は1200円と1800円があったが、まあ1200円でいいやと思って1200円のを購入。これが後で幸運を導いてくれることになろうとはその時は思いもよらなかった。鯖寿司を買って、すぐ近くの朽木支所前のバス停でバスを待つ。
ここは、待合所があって、トイレもあるし、非常に充実している。

朽木支所のバス停。
バス停の待合所。テーブルもある。トイレもあって素晴らしい。

トイレで用を足して、手と顔を洗う。さっぱりして気持ちがいい。
さて後は帰るだけということでバスに乗り込むと、なんとICカードに非対応。行きの堅田からのバスも江若バスでICカードに対応していたし、事前にHPで確認してICカードに対応と書いてあったので全く油断していた。で、急にお金が心配になった。残金を数えると900円くらいしかない。結構な距離を乗るので心配になった。やばい、本当にやばいと思って血の気が引いた。スマホで料金を調べて770円ということがわかってほっとした。でないと、途中で降りて駅まで歩いていくことになっていた。鯖寿司を安いのにして本当に良かった。高い方を買っていたらすぐにバスを降りる羽目になって途方に暮れていた。また、温泉なんかも入らなくてよかった。次からはおかねはもっと多めに持っていくべしと反省した。
ちなみに、お客さんは最初は自分ひとり。途中の集落で一人乗ってきたが、最後までそれ以上は増えずに結局2人のみ。田舎のバスはどこも経営が苦しいというが、これで路線を維持できるのか心配になるくらい。比良山系の北部に公共交通機関を使っていこうとするとこのバスと高島市営のバスは貴重な存在なのでできればずっと存続してほしいと思っています。
安曇川駅から湖西線に乗って帰路に就く。電車の中で買った焼き鯖寿司を食べました。これがとってもおいしかった。結構いろいろなところで焼き鯖寿司を食べたが、味といい、臭みのなさといい、今までで一番だった。結構おいしくても鯖独特の臭みがあったりするのが割とあるのだが、このお店の焼き鯖寿司は絶品だった。

帰りの電車で焼き鯖寿司を食べる

ガーミンによるとトータル距離は35.27km。タイムは7:57。石舞台の時はほぼ同じ距離で7時間ちょっとでゴールしているので、今回はそれよりだいぶ遅い。荷物が多いのと足場が悪い(石舞台も悪いところはたくさんあったが)のと、後はレースと違ってアドレナリンが少なかったというのが影響したのかもしれない。
平均ペースは13分32秒/km。止まってた時間が32:50もあって、そんなに休んだ気はしないのだが。それを除くと12分16秒/kmでこのくらいのペースなら何とか比叡山を完走できるペース。最初の登りで力を使いすぎて早々にへばったのが反省点。比叡山のレースはもう少し走りやすいので距離が長い分スタミナが心配だが、スタミナが持てばぎりぎり何とかならなくもないという感じだろうか。あとは、最初の比叡山への登り返しで力を使いすぎないことを注意しないと。次の横高山が登れなくて泣くことになりそう。