東海自然歩道を走る その7

東海自然歩道シリーズも第7回です。どこまで続けるのか? だんだんスタート地点が家から遠くなって出かけるのがつらくなってきた。
前回は紫香楽宮跡駅から柘植駅まででした。
alasixosaka.hatenablog.com
今回は、柘植駅から、鈴鹿峠を越えて土山の方に降りました。ゴール地点付近に鉄道駅がなく今回ははじめてコミュニティーバスを利用しました。
台風1号のお陰で風が強く、気温も下がっていたので結構寒かった。それに、鈴鹿峠の手前は向かい風で、風が特に強く、結構つらかった。

準備編

今回の装備は、上のアンダーがファイントラックのメリノスピンライトウォーム、その上にモンベルのクールライトロングスリーブ、そしてトレイルランナージャケット。アンダーとその上の組み合わせが微妙な感じだが、結果的にはこのくらいで良かった。アンダーの長袖は暑いかなとも思って半袖にするか迷ったが思ったよりも寒くってこのくらいで十分だった。ジャケットも途中で脱ぐことを想定していたが結局脱がずに着たままだった。ズボンはトレイルランナー、靴下がRxLのメリノ、靴は最近の定番、アルトラのローンピーク。ザックはこちらも定番になりつつあるRaidlightのResponsiv24。今回は、昼食として袋ラーメンとアルファ米の白米を用意した。お湯を沸かす必要があるのでバーナーとガスボンベ、それにチタンマグを用意。バーナーはスノーピークのギガパワーストーブ地、ボンベは岩谷のIP-110、チタンマグはLixadaの750mlのやつ。チタンマグにボンベ、バーナー、着火装置などがちょうど入るし、袋ラーメンを作るのにちょうどよいサイズ。これで袋ラーメンを作って、アルファ米を残ったスープにいれて雑炊を食べようと考えた。実はこれ、山行用の夕食に考えているメニュー。夕食を出してもらえる山小屋なら心配ないが、避難小屋のような食事のない小屋や、テント泊の場合、自分で作る必要があるので、かさばらず、簡単にできて、カロリーもあるという食事でこういうメニューを考えている。結果的にもう少し考える必要がありそうで、その辺の考察は昼食のところで。
今回も、途中で自販機がありそうにもないので、水は多めに、ハイドレーションで1.5L、それに柘植駅で調理用に550mlのペットボトルの水を購入して持って行った。寒くて思ったほど水を消費しなかったので結果的には500mlほど余った。

柘植駅~ゾロゾロ峠~不動滝

ゾロゾロ峠はかいけつゾロリが出てくる?(はずないか)

草津発8:55の柘植行きで柘植に向かう。9:49柘植着。スタート時間としては少々遅いが、今日は25㎞ほどの予定なので問題ないはず(実は違ったが)。
準備をして10:00頃スタート。まずは、前回ルートから外れた地点まで戻る。

f:id:alasixOsaka:20220417104713j:plain
スタート地点の柘植駅。前回は写真を撮り忘れたが今回はちゃんと撮った。

まずは、柘植駅から南下。右手の尾根の向こうに回り込む。地図上では尾根を越える道があるようだが、オープンストリートマップなので確実にあるとは限らない。始めからリスクを冒すよりも少し遠回りかも知れないが確実なルートを取る。回り込んで反対から見ると林道のような道があったので、行けたのかもしれない。後悔してもしょうがないのでそのまま進む。
進むとJR関西線の踏切に出る。

f:id:alasixOsaka:20220417105004j:plain
JR関西線の踏切。この辺りは非電化区間で列車もめったに来ない。

踏切を越えてしばらく行くと、前回東海自然歩道から外れた地点にでた。

f:id:alasixOsaka:20220417105117j:plain
ここから東海自然歩道に復帰。

陸橋でJR草津線を越える。

f:id:alasixOsaka:20220417105153j:plain
JR草津線を越える。

実はこの道は車では何度も来たことがある道。自分の実家の奈良から家内の実家の滋賀へ行くのに、名阪国道を通って、JR草津線沿いに栗東の方まで行くルートを以前は使っていた。その時に使っていた道がこの道。したがってこの先の余野公園も実は何度も横を通っていた。最近は新名神ができたので、信楽から新名神に乗るルートを使うようになったのでこの道に来るもの結構久しぶり。
線路を渡ると余野公園に出る。

f:id:alasixOsaka:20220417105433j:plain
余野公園。遊具とかはなくただの広場。

誰もいない。朝が早いというほどでもないので、やっぱり寒いからか。
公園の入り口に道標がない。どういっても公園の北側に出ないといけないので、そのまま公園内を進む。広場の向こうにでると、キャンプサイトのようなものがあり、駐車してある車が何台かとテントがあった。これからキャンプをしようという感じ。
公園の出口付近に道標を発見。

f:id:alasixOsaka:20220417105725j:plain
余野公園出口付近の道標。

どうやら正解ルートは右からくる、余野公園の東側の道を来るルートだったよう。
ここからしばらくは林道のような道を進む。
この辺りは道標が結構頻繁に出てくるし、距離も書いてあって親切。また、今までに見たことないデザインの道標もあった。

f:id:alasixOsaka:20220417105947j:plain
三重県バージョン? の道標

しばらく行くと、壬申の乱の古戦場跡にでた。壬申の乱と言えば明日香時代に大海人皇子大友皇子皇位を争った戦いで、大昔の話だが、奈良で育った自分としては、飛鳥時代奈良時代の出来事は学校でも割と詳しく習ったし、明日香の遺跡などもよく見に行って馴染みがある。平城宮跡なんか毎日通学の時に電車から見ていた。しかし、確かに滋賀のあたりでの戦いとは記憶していたがこんなところが戦いの場であったとはちょっと意外。

f:id:alasixOsaka:20220417110421j:plain
壬申の乱の古戦場跡

しかし、ガードレールに付けられたこの垂れ幕のようなもの以外何もなく、解説板もなければ見渡してもただの林があるだけ。これでは来た人は何の感慨もわかないのではないかと思った。
しばらく行くとゾロゾロ峠への分岐に出る。峠へは分岐を右に進む。

f:id:alasixOsaka:20220417110642j:plain
ゾロゾロ峠への分岐。怪傑ゾロリが出てきそう?

カタカナの地名というのはどうもしっくりこない。北海道にはアイヌ語由来のカタカナの地名がたくさんあるが、本州ではあまりお目にかからないので違和感がどうもある。
11時前にゾロゾロ峠に到着。>

f:id:alasixOsaka:20220417110852j:plain
ゾロゾロ峠

峠から右に行くと北内山、旗山というところに行けるらしい。東海自然歩道は左へ降りていく。

f:id:alasixOsaka:20220417111215j:plain
ゾロゾロ峠の分岐にある道標

峠の下りから道が荒れ始める。この辺りは花崗岩質のようで、花崗岩が砕けた粗い砂が目立つ。サラサラした土質なので雨で容易に侵食されるので荒れるのが早い。道は細く、時々崩落しているところがあり、一応ロープがあったりするが、結構危ない。初心者には難しいコースだと思われた。
下りていくと沢に出た。自分で用意したルートマップではこの沢をしばらく降りたところで、左手の沢を登り返すことになっていたが、分岐は見当たらないし、道標はどんどん下りていくルートを指示している。仕方ないので指示通りにどんどん下りる。ここも沢を何度かわたるところがあるが、道は踏み跡レベルで、マーキングを頼りに進むような感じで、登山道の点線の道といった感じ。

f:id:alasixOsaka:20220417111733j:plain
踏み跡レベルの道で何度か沢を渡る。

もう少し降りていくと沢に橋が架かるようになった。下から橋をつけていって途中で予算がなくなったのだろうか?

f:id:alasixOsaka:20220417112600j:plain
沢の下の方には橋がある

しかし、ここで道を間違える。どこで間違えたかわからなかったが、実際のルートはもっと沢の淵にあったのに、踏み跡をたどっていたら沢から随分高いところに出てそこで踏み跡がなくなった。下を見ると道のようなものがあり、その先に橋が見えたので間違えたことに気づく。斜面をズリズリと降りて道に復帰。
ほどなく、林道に出る。

f:id:alasixOsaka:20220417112625j:plain
林道に出たところの道標。不動滝は結局わからなかった。

不動滝の表示もあるが、滝がありそうな感じもなかったし、どこにあったかわからなかった。みちを外したあたりにあったのだろうか? それにしても滝の音は聞こえなかったが。

不動滝~バンドウ山を越えて国道1号線

今日の昼食計画は大失敗

時刻はそろそろ11:30頃。お腹もすいてきたが、スタートが遅かったのでまだ10㎞ほどしか来ていない。せめて全行程の半分まで行ってからお昼にしようと思い。羊羹、ナッツと行動食を取ってしばらく我慢することにする。
ここからまたしばらく登り。緩い登りだし、まだ元気もあるので走って登る。しばらく行って自分で引いたルートに復帰。距離的には結構なロス(ロスといっていいのかどうかわからんが)。
沢を上り詰めて今度は降りる。ここを下りる途中で、自分のルートでは左に尾根を登ることになっているが、ここも間違えていた。道標は沢沿いをひたすら下りるルートを指示している。軽トラなら通れそうな林道で気持ちよく走れるがそろそろお腹もすいてき。地図を見るとこの先でもう少し広い道に合流しそうなので、この林道沿いで少し開けたところでお昼にすることにする。河原とかいろいろ物色したが、なかなか適当なところが見当たらない。こういうところに限って路傍の休憩所もない。ようやく適当なところがあったのでお昼にする。時刻は12:30頃。上にも書いたように今日は袋ラーメンとアルファ米を用意した。早速バーナーでお湯を沸かす。しかし、お湯がなかなか沸かない。風が強く熱が逃げるらしい。結局沸騰するのを待ちきれず適当なところでアルファ米にお湯を注ぎ、残ったお湯でラーメンの調理にかかる。しかし、お湯がぬるくて麺がほぐれない。蓋をしてしばらく待ってみたが湧く気配が一向にない。いつまでも待っていたら時間がもったいないのであきらめて半煮えの固いラーメンを食べる。ラーメンスープの残りにアルファ米をぶち込んで即席の雑炊を作る。本来ならここでもバーナーで少し煮込む予定だったが、今日の状態ではやっても無駄になりそうなのでそのまま食べる。アルファ米もお湯がぬるくて少し芯があってとてもおいしいとは言い難い。結局時間ばかりかかっておいしくない食事をとることになった。トレランではもっと短時間で食べれるおにぎりのような食事の方が良い。どうしても暖かいものを食べたければ、山専サーモスにお湯を入れて持ってきて、スープかカップ麺を食べればよい。重量を測ってみたがそのほうが結局軽いし。ただ、山行で縦走などするときはバーナーがあった方が良いときもあるので、風防を用意するなど工夫が必要だと思った。
結局ここでもタイムロスが後で響くことになる。
お腹も膨れて(満足感は低いが)再スタート。またまたルートが違って大きく南を回るルートになりそうなので、今日は一体トータルで何Km になるのわからない。
次のポイントはバンドウ山。これもカタカナ表記だ。蛇谷川を遡って途中から右手に折れて尾根にとりつく。どこでもそうだが尾根の取りつきは傾斜がきつい。この辺は木段も(木というかプラスチックだが)整備されていてこれまでのところよりも歩きやすい。細かいアップダウンを繰り返して少しずつ登っていく。そして同じように下りる。降りてきたところの道標でバンドウ山まで1.5㎞、鈴鹿峠まで7.8㎞。右に行くとJRの兜駅に出るらしい。

f:id:alasixOsaka:20220417115943j:plain
バンドウ山まで1.5㎞。

道を左にとって沢沿いを登る。また自分の想定ルートに復帰。しかし、なんでこんなルートを描いたのか? だいぶ前に作ったので今では思い出せない。
途中で道は右に折れて今度は沢沿いを下る道に。中津川というらしい。そしてしばらく下ると国道1号線に合流。ところでバンドウ山はどこにあったのか? ずっと沢沿いで山なんか通らなかったが。あとで地図で調べるとルートから随分北の標高451mの山らしい。それにしてもあの道標から1.5㎞では到底いけないはずなのに。どうも謎だ。

f:id:alasixOsaka:20220417120841j:plain
国道1号線に合流。逢坂山以来。東海自然歩道は上の陸橋で1号線を渡る。

台風並みの風に苦しむ

国道1号線を渡ると、田んぼのあぜ道みたいな道に入っていく。

f:id:alasixOsaka:20220417134651j:plain
あぜ道みたいなところを行く。

ここもちょっとわかりにくい。
あぜ道を抜けると旧東海道に合流。

f:id:alasixOsaka:20220417134812j:plain
この辺りから旧東海道

しばらく行くと沓掛の集落に出る。なんとなく旧街道の趣がある。

f:id:alasixOsaka:20220417135019j:plain
沓掛の集落

最も旧街道らしい趣があるのはこの辺りでは関の宿だが、滋賀側の土山や水口も街道の趣が残っている。4年前に東海道のウォーキング大会に娘と出たときに、石部からスタートして水口や土山を抜けて土山の道の駅まで30㎞歩いたのが懐かしい。
この辺りから向かい風がだんだんときつくなる。今日は全体に風が強かったが台風の影響ならそのうちに弱くなるだろうと思っていたが弱くなるどころかどんどん強くなっていく感じ。
この辺りにはコミュニティバスが来ている。バス停で路線図を見ると関駅まで行けるらしい。次のバスは16:08発。まだ当分はこない。

f:id:alasixOsaka:20220417135414j:plain
沓掛のコミュニティーバスのバス停。関駅まで行ける。

バス停で写真を撮っていると、颯爽と走って抜いていくおじさんがいた。今日初めて走っている人を見た。恰好からして、トレランをしているわけではないらしい。何も荷物を持たず空身で走っている。スピードは自分とさして変わらないので風よけにさせてもらおうかと思ったがちょっとはしたない気がしてやめておいた。年も同じくらいの感じだし、地元の人だろうか、どこまでいくのかななど考える。それにしても風が強い。こんなに強いのは淀川で40㎞走をやろうとして30㎞で断念したとき以来だ。
しばらく行くと、鈴鹿峠然の家に着いた。ここの入り口には、旧東海道の五十三次が書かれたポールが立っていた。おじさんは自然の家の方にはいかず、そのまま道を進んでいく。しかし、すぐ先で道は合流。

f:id:alasixOsaka:20220417140032j:plain
鈴鹿峠然の家にある東海道五十三次のポール。

でもよく見ると、なぜか草津がない。石部の次が京都になっている。草津にも立派な本陣が残っていて、東海道中山道が合流する重要な宿場のはずだが。
風は強いが峠まではまだまだ。しばらく行くと今度は伊勢坂下の集落に着いた。ここには本陣跡があった。本陣と言えば大名が泊る宿だが、ここの本陣はそんなに大きくない。以前はもっと立派だったのだろうか?

f:id:alasixOsaka:20220417140608j:plain
伊勢坂下の本陣跡

さすがは旧東海道だけあっていたるところに看板があって色々書いてある。全部を詳細に読んでいると時間がかかるので写真だけ取ってざっと読み飛ばす。
そろそろ帰りのバスの時間が気になってきた。最初は14時半頃のバスに乗れるかなと思っていたが、もうすでに14時を回っているので全然無理。次のバスは15:35。これにはぜひ乗りたい。その次も50分後にあるが、あまり遅くなりたくない。
写真とか取っている間におじさんは遥かかなたまで行っている。しばらく行くと山道への分岐が現れた。

f:id:alasixOsaka:20220417141001j:plain
山道への分岐

山道の出口で少し迷った。道標はV字に表示されている。斜面から下りていく先に道が見えるが崖になっていて飛び降りれそうにない。右に崖沿いに進む踏み跡のようなものがあるが、木でふさいであっていかにもこっちは違うぞという雰囲気を醸し出している。ならばと斜面の方にかすかな踏み跡をたどってみてるが先へは続いていない。また道標に戻ってしばし考えて、とりあえず崖の下に降りてみる。降りてみると道標があった。

f:id:alasixOsaka:20220417141554j:plain
崖の淵を降りてくるところ。

いくらなんでもこの崖の淵はなかろうと思う。わざわざ山道に誘い込んで迷わせているようなもんだ。あの短い区間だったらそのまま国道沿いを行ってここに出てくる方がずっと良いのではないかと思った。キット前を走っていたおじさんはそうしたに違いない。
崖から下りて舗装路にでて、その先に片山神社があった。

f:id:alasixOsaka:20220417141140j:plain
片山神社の石碑

神社に参拝している時間はなさそうなのでそのままスルーして鈴鹿峠に向かう。道は国道1号線の下をくぐる。

f:id:alasixOsaka:20220417142033j:plain
国道1号線の下をくぐる。

1号線をくぐって階段を登ると1号線の向こう側に出た。ここに休憩所があってご夫婦と思われるカップルが座って休んでいた。今日始めているハイカーだ。
峠はまだ先のようでさらに道を登る。坂道の途中に芭蕉の句碑があった。

f:id:alasixOsaka:20220417142256j:plain
鈴鹿峠下の芭蕉の句碑

その先に鈴鹿峠があった。峠と言っても何も眺望はないし、思ったよりも寂しい場所。旧東海道で箱根に次ぐ難所として有名でいまでもハイカーが結構訪れる場所だと思うがひっそりと峠はあった。

f:id:alasixOsaka:20220417142522j:plain
ひっそりと佇む鈴鹿峠

鈴鹿峠~黒川バス停

バスの発車時刻に間に合うか? 昼食のロスタイムが痛い

峠から道を左に取ると高畑山。東海自然歩道旧東海道はまっすぐ進む。
すぐに三重県滋賀県の県境に出る。というか峠が県境ではないのね。

f:id:alasixOsaka:20220417142917j:plain
三重県滋賀県の県境

旧東海道はまっすぐ、東海自然歩道は右に折れる。時刻は14:45。結構やばい。バス停までの残り距離はどのくらいだろうか? グーグルマップを見ると国道1号線経由で約4㎞。しかし東海自然歩道は東に進んでそれから北に折れる。真っすぐ行くか悩んだが、次回来るときのことを考えて東海自然歩道を進むことにした。しかし、ここから鈴鹿峠よりもさらにきつい登りが始まった。ここまで25㎞以上走ってきていてもう足がほとんど残っていない。それでもここで止まっていたらバスに乗り遅れると思って必死に上る。登ること15分。15時ちょうどにようやく登り終えた。

f:id:alasixOsaka:20220417143514j:plain
ようやく登りが終わる。

本当にやばいあと35分。山の中に入ってしまったのでグーグルマップが役に立たない。とにかく急ぐしかないが、下りも急だとスピードがかえって出ない。我慢して木段を一段一段降りていく。
ちょっと前から痛み出してきた右の腸脛靭帯が痛む。しかし、止まってロキソニンを飲む時間が惜しい。だいたい飲んでも効くころにはバス停についているだろうから我慢して走る。
少し傾斜緩んできたとこでスピードアップ。とにかく道路に出ないことには残りの距離もわからない。自作のマップアプリに手を加えて後何㎞かわかるようにしなければと思った。それにしても、返す返すも昼食の時のロスタイムが痛い。ここで30分も使っている。普段はおにぎりを食べるだけなら10分程度しか休まないので、この20分があればこんなに焦らなくても済むのに。
ようやく舗装された道路に出てグーグルマップ役がに立つようになった。残り距離は2.3㎞、徒歩27分とある。この時点でバスの出発時刻まであと20分。走ればなんとかなる。でも歩いていたら間に合わないことがわかった。疲れているけどとにかく走る。走って走ってようやく15:30にバス停に到着。幸いバス亭はすぐに分かった。バス停にはおじさんが一人いて話しかけられた。地元の人らしいが、自分とほぼ同い年の人らしい。柘植から走って来たというと驚かれたが、この人も山へ行くのは好きなようで、どこを通って来たのかとか、あそこは行ったのかなどと色々聞いて来た。伊吹山にも上ったことがあるらしい。自分は恥ずかしながら3つある関西の100名山で登ったのは去年の八経ヶ岳が最初だった。伊吹山にもまだ登っていない。そのうち登ってみたいとは思っているが。
色々話しているとバスがやってきた。話をしていたのでバス停の写真は取り損ねた。
バスはコミュニティという割にはまともなバスで、普通のバスよりもほんのちょっと小さいくらい。コミュニティバスは初体験だ。これで貴生川駅まで行ける。貴生川まで1時間40分くらい。料金は250円。なんかとっても安い。田舎のバスはとっても高いという先入観があったが、コミュニティバス自治体が運営しているので自治体から補助が出ているのだろう。とりあえず狙ったバスに乗れてほっと一息。それにしても、今回はルートを引き損ねていて距離が5㎞ほど予定より長くなったり、昼食に手間取って時間がかかってしまったりと不手際が多かった。お昼は手軽に短時間に済ませて、下調べももっと慎重にやらねば。