東山ウルトラオリエンテーリングに参加してきました。

3/10に東山ウルトラオリエンテーリングに参加してきました。
ウルトラと言っても、ウルトラマラソンや、ウルトラトレイルほどは長くなくて、一応コース距離は10.5kmということになっています。もっともオリエンテーリングの距離はコース上のチェックポイントを直線で結んだ距離になっているので実際に走る距離はそれの1.5-2.0倍(コースによります)というイメージです。
ウルトラの名前の所以は、オリエンテーリングの距離別のカテゴリーはショートに相当するスプリント、ミドル、ロングのおおきく3つのカテゴリーに分かれていて、ロングよりも長いという意味でウルトラとなっています。
最近は日本では、開催場所の確保が難しく、ロングの大会すらあまりなく、インカレや全日本といった限られた大会のみで開催されています。なので、私もロングの大会には長い事出ていなくて、最近はミドルやスプリントそれに距離的にはスプリントに近いリレーの大会しか出ていなかったので、久しぶりの長い距離のレースとなりました。
2月はスピード強化月間とういことでスピード練習を主体に走りましたが、3月はスタミナ強化月間と位置付けていて、その一環としてウルトラオリエンテーリングに参加しました。

結果はというと、無念の途中失格

でした。
チェックポイントは全部で20ヵ所あったのですが、途中の9番目のチェックポイント(オリエンテーリングではコントロールと呼ばれます)が関門になっていてそこを14時までに通過しないと失格ということになっていて、7番に向かう途中で14時を過ぎてしまい、諦めて9番に向かって、そこで失格となりました。
そもそもスタート時刻が12時近くだったのでそこまでの時間がもっと早くスタートした他の競技者より短かったというのはありましたが(オリエンテーリングでは基本的に1分間隔で一人ずつスタートする)、トータルの競技時間が4時間で4時間を超えるとどのみち失格になるので、ほぼ半分の地点で2時間以上経過していれば完走は困難であったことは間違いないです。
記録を見てみると、59名出走して、完走者はわずか5名という難度の高いレースで、完走した人たちは関門までに要した時間は最も遅かった人で1時間41分でしたから、まあ完走は無理だったような気がします。それでも、関門を14時までに通過していれば、後半に進むことができたのでちょっと残念でした。
あとでいろいろと地図と自分のたどったルートを見返してみると、4番から5番、5番から6番では明らかにルート選択のミスをしていました。オリエンテーリングではある程度の距離のある区間(レッグと言います)では、直線的に進むか、少し遠回りをするかの選択を迫るようにコースが設定されています。たいていは直線的に進むとアップダウンが大きく、回り道の方はアップダウンが少なかったり、道を使えてその分巡航速度が上げられたりということになっていて、どちらを選択するかが勝負を左右します。
実際の地図は著作権の問題等あって載せにくいので、下の図にイメージだけを書きます。

ルートチョイスのイメージ

茶色いのが等高線で、下の丸のポイントから上の丸のポイントまで行くようなコースです。実際にはこんな何もないところにポイントが置かれることはないのですが図はあくまでイメージです。このときに、沢(尾根でもよいのですが)を渡って一旦降りてから登る直線的なルートを行くのか、等高線沿いにぐるっと回るのかというような選択をします。実際にはどちらか一方には道があったり、沢の中には川が流れていて渡り難かったりといったいろいろな要素が絡むのでそれらを経験から判断して最適なルートを選択することになります。
今回は、4番から5番に行くときは、直線的に行くべきところを回ってしまいました。上のイメージのような地形を想定していたのですが、実際には回っても登りが少なくならずかえって距離が延びるだけという悪手を選んでしまいました。
また、5番から6番は逆に大きく回った方が登りが少なくて道を使えるところを、直線的に進んでしまいここでも大きくタイムロスをしてしまいました。おそらく、この2つのロスがなければ関門までは何とかたどり着けたのではないかと思うのでなおさら残念です。とくに5番から6番は一旦は正解のルートを思いついたのですが、来た道をかなり引き返すことになるので単純に面白くないという理由で直線的なルートを選んでしまい失敗してしまいました。もっと時計をちゃんと見ていて時間がないということを自覚していればミスは防げたような気がするのでなおさら残念です。
6番から7番は時間がないことがわかっていたので焦りから沢の分岐を一つ手前で勘違いして別の尾根に登ってしまいタイムオーバーになってしまいました。角度が違うので冷静に地図を見ていれば防げたミスなのでこちらも別の意味で残念です。ベテランらしくないミスと言えると思います。ただ、このルートが正解かというと、いまだにどれが正解かもう一つ判然としません。7番に向かうのに、大きく迂回して道を行くというルートがありこちらも考えたのですが、こちらのルートでも大きな道に出る途中に尾根沢を越えていくような気がしたので直線的に進んだ方が早いと判断したのですが、後からじっくり地図を見ると大きな道の近くまであまり上り下りがなくいくルートがあったので、それなら回った方が早かったのかもしれないと思っています。しかし、距離は相当に伸びるのでどちらが早いのかもう一つ判断しかねています。機会があったら、もう一度行ってみて実際にタイムを計ってみたいと思っています。
いずれにしても、普段はなかなか走ることのないロングレッグを久しぶりに走ったので面白いことは面白かったです。ただ、地図の縮尺が1:15000だったので、老眼にはかなり厳しかったです。普段は1:10000や1:7500を使うので地図が読みにくくて苦戦しました(まあ、言い訳にはならないですけど)。
また、ウルトラも機会があったらチャレンジしてみたいと思います。