グランフォンド京都に参加しました。

今年は3年ぶりにグランフォンド京都が開催された。
前回の記事を振り返ってみると、写真もルート図もない素っ気ない記事で、我ながらもうちょっと何とかならんのかなあと思ってしまった。
alasixosaka.hatenablog.com
とは言え、今回も写真はありません(笑)。走ることに注意が行って、また、久しぶりのロングライドということで、前半から疲れてしまって写真を取る余裕がなかったのが正直なところ。
何とか完走して帰ってこれただけ自分的には良くできたと思っています。

スタートは例によって7時から8時の間の五月雨式スタート。
今回は、少し到着が遅れたので、7時40分ごろにスタートした。天気予報は午前中にざっと雨が降って午後から晴れる予報だったが今のところすぐに降ってきそうな気配はない。
スタートしてすぐに綾部市街を抜けると最初の長宮峠への登りが始まる。いつものようにここの登りはとんでもない激坂で先にスタートして押して歩いている人が多数。今年は朝方に雨が降ったらしくて地面が濡れていて、苔の生えた地面が滑る滑る。ちょっと怖くて降りて押そうかと思ったが何とか頑張って頂上までたどり着いた。しかし、腰の状態はあまり良くないようで、最初の登りで腰にだいぶ痛みが出た。
最初の峠を降りたところが最初のエイド(AS1)。ここは最初のエイドということでおいてある食べ物も軽め。ビスケットと飴くらい。距離計を見るとまだ10㎞。ショートコースで110㎞なのでまだ1/10も行っていない。先は長い。ビスケットをいくつかもらって食べて、すぐに出発。
エイドを出るとすぐに緩やかに上り始める。やがてだんだんと登りがきつくなって2つ目の大簾峠登りが始まる。この2つの登りがこのコースのハイライトと言ってもいい。峠をおりてしばらく行くと由良川沿いにでて、JR山陰線沿いを走る。山家駅の手前で小さな橋を通って由良川を渡る。前回までのコースにはなかったところだ。しばらく行くと山家城跡公園に2つ目のエイドがあった。後で聞くとここのエイドはもらったコース図にも載っていない、急遽決まったエイドらしく、AS1.5ということらしい。ここではゆで卵がふるまわれた。卵はとってもおいしかった。
AS1.5を出てしばらくは平坦な道を走る。ここまで2つの峠を越えてきている上に、平坦を走る練習をこの2年ほど全くしていないのでスピードが全く上がらない。なんせ最近は自転車は短い距離の登りを走って、登りを鍛えるための道具にしかなっていなかったので。この辺りで今日の目標はショートコースの完走に決める。ロングコースはまず無理だろう。
40㎞手前でAS2に到着。ここではバナナとちっちゃなおにぎりを補給。この日は何故かトイレが近く、ここで1度目のトイレに行く。久しぶりに沢山自転車に乗って前立腺が刺激されているのだろうか?
AS2から先は3つ目の菅坂峠の登り。勾配はこれまでの2つほどでもないが距離が長い。自作のアプリで高低図を表示しているのであとどのくらい登りが続くのかわかるので、それを見ながらペース配分を組み立てて、無理をしないで登る。峠を登り終えて下ると、舞鶴の市街はすぐだが、ここでも平坦な道でスピードが出ない。登りで何人か抜いていくが、平坦でどんどん抜かれてしまう。
舞鶴市内に次のエイドAS3がある。ここも、今年から新しい場所に変更になっている。ここでは、肉じゃがとおにぎりが出た。なんでも肉じゃがは舞鶴が発祥の地らしい。それにしても肉じゃがはとってもおいしかった。今回は、ロングコースに行く人はここで申告して行くシステムになっていた。ロングコースに行くとごっつい峠を1つと小さな峠を1つ越える30㎞あまりのご褒美がある。今年はとてもじゃないが走れそうにないのでパス。いつかは走ってみたいと思う。AS3でもトイレに行った。本当にトイレが近い。ちなみにコース図はロングコースが書かれているのでAS3とAS4は同じ地点。次のエイドはショートコースではAS4ということになるがコース図ではAS5と表記されている。AS3で休んでいるうちにポツポツと雨が降ってきた。予報よりも遅かったがついに降ってきた。まあ、ここまで大きな峠を3つ越えてくるところで降らなかったのだけでも幸いか。
AS3の先は舞鶴市街を走る平坦なコース。半島のようなところをぐるっと回るような感じで走る。微妙なアップダウンが疲れた体にこたえる。市街地を抜けるところも一部コースが変わっていて、小さな川沿いの細い道を走る。大きな平たんな道をひたすら漕ぐのはもともと得意でない上に、先にも書いたように練習不足で全くダメダメなので、こういう道の方がありがたい。市街地を抜けるとしばらく京丹後鉄道に沿って走る。
やがて京丹後鉄道とも離れて、小さな峠(真壁峠)を登る。それでもここまでいっぱい登ってきたので結構きつい。
AS3からAS5まではちょっと距離がある。割りと平坦なのだが、疲れと練習不足でとっても遠く感じる。そして、半分も行かないうちにまた尿意を催してきた。途中で降りて立ちしょんでもしようかと迷う。
そして名物の?向かい風。由良川沿いに出ると川沿いを海の方に向かって風が吹くようだ。初めてグランフォンド京都に参加したとき、まだ、スタートが網野町で、ショートコースが福知山スタートだった頃、ゴールは今と同じく綾部でコースの終盤、この由良川沿いで向かい風に悩まされて、あまりの強風にたまらずに途中で止まって休憩したことがあった。今年はそこまで風がきつくなかったがそれでもそこそこの向かい風で進まない。そして、お尻もそろそろ限界になってきた。お尻もロングライドを全然やっていないので全く鍛えられておらず悲鳴を上げている。時々サドルから腰を上げてお尻を休ませてあげる。お尻に血が行くのが良くわかる。とにかくこれでごまかしながら進むしかない。そして腰の痛みもだんだんきつくなってきた。この時はとにかく早くエイドに着きたいという一心だった。かなりボロボロになりながらようやくAS5に到着。エイド到着と同時にトイレに駆け込む。ここまで来ればあと20㎞。まだ、もう一つ峠があるが。
AS5では、お弁当が配られた。ここのエイドはいつも地元の方が手作りで作られたこんにゃくがふるまわれるのだが、コロナでこういう形になったようだ。それでもお弁当の中に小さなこんにゃくが入っていた。AS5では出発前にもう一度トイレに行った。本当に飲んだ水分が吸収されずにおしっこになって出て行ってる感じ。AS5にいる間に少し雨が強くなってきた。とは言え急ぐほど体力が残っていないので、マイペースで走るしかない。
エイドを出てすぐに最後のサオリ峠への登りが始まる。もうかなり限界に近付いている。練習不足でロングライドを走ったときによく出る足の痛みが出て来た。プロ野球のピッチャーが登板すると手の毛細血管が切れるという話を聞いたことがあるが、どうもそんな感じなのかもしれない。ここまでやってしまうとトレーニング効果よりも体に悪い影響が出そうだ。ただ、自転車の不思議なところはそれでもスピードは落ちるものの何とか漕ぎ続けて進むことができること。ランだとここまでくたばってしまうともう動く気がしなくなるのだが。
前回はほとんど印象に残っていないサオリ峠が今年はとてつもなく長く感じた。それでも峠を越えればあと10㎞でゴールと自分を励まして何とか登り切る。5つの峠を押すことなく何とか登ることができた。
峠を過ぎてからの10㎞も普段ならなんてことないところだがすごく長く感じた。ようやくゴールにたどり着いた。
タイムは6時間40分くらい。前回よりも30分も遅いタイムだった。やっぱり練習はうそをつきませんね。まあ、それでも峠は全部走って登ることができたし、久しぶりのロングライドのイベントで楽しめた。でも、もうしばらくは自転車はいいかなという気分。