大峯奥駈道を振り返る

11/2に行った、大峯奥駈道を振り返って見る。

 

alasixosaka.hatenablog.com

 

ルート 準備は綿密にすべし

今回の反省点は直前にルート変更をしてしまったこと。おかげでスタート直後にミスルートしてしまった。もともとはfunrideのイベントとほぼ同じルートをトレランしている人のブログを見て、それとほぼ同じルートを行こうとしていた。(相当きついけど)

poorman-runner-ryo.blogspot.com

ところが、いろいろ検討しているうち奥駈道出合から先、弥山、八経ケ岳方面はその次の回にどうせ行かないと行けないので奥駈道出合から下山する方が楽だということに気付いた。

次に考えたのは登り口で、ブログの方と同じ洞川温泉の奥から登ることを考えていたが、車を観音峰登山口に置くなら観音峰から行くのもありだと思い、一旦観音峰から登るルートで決定した。

ところが出発の前々日に地図を見ていて、みたらい渓谷から林道を進んでクロモジ尾から登るルートもあることを発見し、こちらの方が距離が短くなることが判った。地図にはルートが不明瞭と書かれていたが、ネットで検索すると登っている人が何人かいて、急遽クロモジ尾から登る気になった。しかし、コース検討が不十分で、ルートがしっかり頭に入っておらず、ルートミスをしてしまった。

車は下山口の近くにデポする方が良い

今回のルートでは行者還トンネル西口に降りて来たが、そこから観音峰登山口の駐車場までロードを13kmも行く必要があった。降りて来たときは相当疲れているのでそこから長いロードは肉体的にも精神的にもきつい。

トンネル西口には駐車場があるのでここに車を止めておけば良かったと思った。

レーニン

今回の反省点の2つ目はトレーニングの不足。東海自然歩道で35km走ったのでいけると思っていたが甘かった。やはり大峯山はレベルが違う。決行の2週間前に20km走を予定していたが雨で取り止め、代わりに翌日の仕事帰りに15km走って済ませてのも痛かった。もっとも20km走っていても足りなかったと思う。30kmくらいは走っておくべきだった。

装備

今回の装備でトレッキングポールは持って行って無駄だった。急登では使えないし、踏み跡レベルの草がいっぱいの道では引っかかってかえって邪魔になり結局ほとんど使わなかった。

逆に持って行ったのに使わず後悔したのは防水スタッフザックだった。直前にSeato Summitの防水スタッフザック20lを入手してザックに入れておいたのに入れたのは財布とタオルだけで、結局ほとんど使わなかった。帰ってからザックの中の着替えなどが結構濡れていて、行者還避難小屋で防水スタッフザックに入れておけば良かったと思った。心に余裕がなくそこまで思い至らなかった。

また、防寒着としてマイクロフリースジャケットを持って行ったが結果論としてこれは不要だった。当日は天気が悪かったが気温は高めでそこまで必要だったかと言うとそうでもなかった。

雨具はコロンビアのレインジャケットを持って行き、行者還小屋から先は雨が強まったので着用した。少しかさばるが蒸れが少なくて非常に良いジャケットだと思った。

そして、何といっても悩ましいのはトレランのシューズ。今回は、HokaOneOneのSpeedGoatで行ったが、手持ちのトレランシューズはこれ以外にOnのクラウドベンチャー、NewtonのBocoAT4を持っている。BocoAT4はまだ試し履きレベルで本格的にトレランに使ったことがない。Newtonのシューズは個人的には履きやすくて良いと思っているが、独特のソールで自然とフォアフットに走る形になるように作ってあって履き慣れるのに時間がかかる。ロード用のMotionを持っているが、どちらも長い距離を走るとふくらはぎに負担がかかってつりそうになる。

Onのクラウドベンチャーを買ったときにSotoasoの店員さんにフォアフットについて色々教えてもらったが、その店員さんもフォアフットに移行するときにふくらはぎが痛くなったと言っておられた。ワラーチというサンダルがあることを知ったのもその店員さんに教えてもらった。なんにしてもNewtonのシューズを履きこなすにはまだまだ修行が足りないので今のところロングには使えない。

クラウドベンチャーは甲高、幅広の自分の足には非常にフィットするが、ロードが長いとクッションがやや弱い分足に負担がかかってくる。東海自然歩道で嵐山~二ノ瀬を行ったときにクラウドベンチャーで行ったが、ロードの区間が結構多くて最後は足が痛くなった。

SpeedGoatはクッションが最もきいていて足への負担は小さいが、長い距離を走ると爪が痛くなり血豆ができる。HokaOneOneのCliftonも持っているが、こちらも20km以上走ると同じようになる。いろいろ調べて、靴紐の結び方を今回変えてみた。もともと、靴紐の通し方は、穴に対して上から通すやり方でやっていた。ここのサイトによると、このやり方は短距離向きとのこと。

blog.livedoor.jp長距離向きの結び方は反対に、穴に対して下から紐を通すやり方が正しいのだそうだ。

昔に、上から通した方が紐が緩みにくくて長距離向きと教わったか、本で読んだかでずっと何の疑問もなくそのやり方でやってきた。

今回は、このサイトのつま先に問題がある場合の結び方でやってみた。爪への負担は確かに軽減された。しかし、今回、この結び方でやってみて、最初の登りで特に右足がの足先部分が靴の中で動いてやりにくかった。足のかかとに近いところをきつく締めてつま先は少しゆったり目にしていたためでもあるが、HokaOneOneの靴がつま先部分が結構広がっているということも分かった。途中でつま先部分もきつく締めるようにしたらだいぶ良くなったが、シューズの方が自分の足にはあっていないのかなとも思う。

足形的にはクラウドベンチャーが最も合っているが、ロードが長いとしんどいので、シューズ選びにはまだしばらく悩みそうだ。

食糧

食糧として持って行ったのは、おにぎり2つ、ソーセージロール3つ。分量としてはこれくらいで丁度良かった。

行動食が手作りジェルに市販のジェル2つ。羊羹(井村屋)2つ。一口羊羹2つ。ブラックサンダー2つ。福豆小3袋。ポリッピー1つ。このうち、口に入れたのは羊羹1つと手作りのエナジージェル。行動食は余るくらい持っていかないといけないのでこれくらいは余っても仕方がない。

次回に向けて

今回何とか当初目標の奥駈道出合まで行くことができたので、次回は、行者還トンネルの東口から登り始めて、弥山、八経ヶ岳を経て、前鬼口に下山するルートがよさそうである(というかほかの選択肢はなさそう)。しかし、距離は30㎞そこそこだが、コースタイムは16時間半と今回同様に厳しいルートになりそうで、しっかりトレーニングを積んでおかないといけないと思う。いずれにしても来年になるので、それまでに六甲山の全縦でもしておこうかと思っている。