東海自然歩道を走る その6

東海自然歩道を走るシリーズも6回目です。
そろそろ、家から遠くなってきたのでだんだん行くのがおっくうになってきつつある。この先どこまで伸ばすかちょっと考えつつある。
今回は、前回のゴール紫香楽宮跡から柘植駅まで約28㎞。
前回は、大津京から紫香楽宮跡まで約40㎞の長丁場だった。
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今回は、つなぎの区間のような感じで、距離も比較的短く、アップダウンもそれほどない区間

準備

滋賀県内はルートに関する情報が少なく、県のHPに載っている恐ろしく判読しづらいコースマップを解読しつつ、結構えいやでルートを引いた。また、同じ県のHPによると、今回のコースの隼人橋から新田の間に崩落個所があって通行止めになっているとのこと。特に迂回路等は示されていないが、地図を見ると迂回するルートはありそうなので、とりあえず行ってみて無理なら迂回することにした。どのみち距離はそれほどでもないので迂回しても十分に日帰り可能。
装備は、ザックは今回もRaidlightのResponsiv24。服は上がアンダーがメリノスピンライト、ミッドがフロウラップ、アウターがトレイルランナー。下はIZASのトレッキングパンツ。まだ春先ということでやや暖かめの服装にしたが、気温が予想外に高く、結果的には厚着のし過ぎで暑かった。上は途中で、アウターとミッドを脱いで、アンダー1枚で走っていた。
シューズはロード区間が結構多いのでクッション性のよいアルトラのローンピークにした。
実は2週間ほど前に腰をやってしまって、本当は2月の終わりに行く予定だったが2週間延期した。先週、坂道を10㎞ほど走って痛みが強くならなかったので行けると判断したが、まだ痛みが完全に取れているわけでもなく、当初の痛いところから少し痛みの部位が移動しているような感じもあり、また、坐骨神経にもちょっと来ているような感じで、結構不安を抱えたままのスタートであった。実際、朝の電車の中では座っているだけで坐骨神経がチクチク痛み出して、本当にこんなんで大丈夫かと思ったが、幸いロキソニンのお世話になることもなく完走することができた。今回のコースは距離は短めだが途中でリタイアするのが難しいので無事に完走できてよかった。

紫香楽宮跡から新田

JRの東海道線草津線を乗り継いで貴生川駅に向かう。貴生川から信楽高原鉄道に乗り換え一駅で紫香楽宮跡駅に9:30頃到着。前回来たときは日没後でもうあたりが暗くなり始めていたが、今回は天気も良く明るくて、こんな駅だったのかという感じ。駅でトイレを済ませて、駅前をスタートする。

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信楽高原鉄道紫香楽宮跡駅
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駅前のベンチ。陶器が貼ってあって、焼き物の里という感じが出ている。
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駅前の案内看板、東海自然歩道が点線で示されている

駅前から線路を渡り、駅の裏山みたいなところを登る。ここの登りが今日一番の上り坂。腰の不安があるのでまずはウォームアップ代わりにゆっくり登る。一旦登り切って下り始める。なんかあっさり登りが終わったと思ったが甘かった。細かいアップダウンを何度も繰り返しながら少しずつ標高を上げていくような感じで、結構疲れた。下りも同じような感じで細かいアップダウンを繰り返して標高を下げていった。降りきったところで新名神の高架下に出た。

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新名神の高架下。真新しい道標が奇麗。

しばらく新名神沿いに進んで、隼人橋を渡る。工事の人がいたので崩落したところを修復しているのかと思ったら、新名神関連の別の工事だった。とりあえず新田方面への道を進む。しばらくは舗装されている良い道だったが途中でいきなりトレイルになる。

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隼人橋からしばらく進むと、道はトレイルに。

この辺りにも、特に通行止めの表示もなく、どんどん進む。
進むと、道の分岐に出た。道標がないので自分の地図を確かめて左手に進む。一応左向きの矢印の看板が地面に置いてあったが、これは明らかに工事関係のもので東海自然歩道のではなさそう。

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道の分岐。道標はない。

しばらく進むと、道が雨で浸食されているところに出た。ここがその崩落地点なのか? べつに全然問題なく歩けると思うし、危険とか通行止めの看板も見当たらない。それともここではないのか?
結局、新田まで問題なく通ることができた。真新しく補修されているような感じもないし、通行止めのままだったのか、それとも今は通れるようになったのかよくわからなかった。
ただ、ここの区間は新しい林道がいくつもあって、さすがにその分岐すべてに道標があるわけでなく、手元の地図を見ながら進む感じであった。
それでも、この辺りの道標は、途中の区間までの距離がちゃんと書いてあってわかりやすいと思った。
新田の集落にバス停があった。コミュニティーバスで予約制になっている。途中の道標にもバス停の表示があったが、あてにしていると予約制で乗れないなんてことになりそう。

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新田の集落にあるコミュニティバスのバス停

新田~伊勢廻寺

新田の集落を抜けて岩尾池の方に向かう。この辺りはやたらに池が多い。農地の灌漑用だろうか? 途中でチャリダーの3人組に抜かれた。しばらく行くと道端に止まっていて、地図を眺めている。道に迷ったのだろうか? たしかにこの辺りはサイクリングにもよさそうな感じ。こちらは、岩尾池から再びトレイルに入る。

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岩尾池、ここから再びトレイルに

いかにも自然歩道という感じの道を進む。割りと道標がしっかりとしているので集落を抜けるのも迷わなくて済むし、前回のルートとは大違いだ。同じ滋賀県でも道標の整備がこれほど違うとは。ただ、案内看板の地図は褪せてしまって読めないところが大半だった。まあ、そこまで望むのは贅沢というものか。

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岩尾山付近の案内看板。地図は褪せてしまって読めない。

しばらく進むと、展望地となっているところにでる。案内板によるとここから甲賀の里が展望できるということだったが、木が育ってしまっていて展望は全くなかった。

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甲賀の里手前の展望地?

しばらくトレイルを進むと磯尾の集落に出る。この辺りはその昔忍者で有名だった甲賀の里らしい。

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甲賀の里?

磯尾の集落を抜けると明王寺に出る。立派なお寺だが、お寺に入るには坂を登るみたいなのでパス。

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明王寺への参道。東海自然歩道は右手

明王寺の下はなんかだだっ広い広場のような感じでどこが道なのか? という感じ。そのまま進むといきなり斜面のところで道が途切れた。途中で道標を見落としたらしい。引き返すと明王寺を回り込むように斜面に上がっていく道に道標があった。

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斜面を斜めに上がる道が東海自然歩道

明王寺を過ぎてしばらく行くと、やたらと車通りの多い道に出た。しばらくこの道を進むらしい。歩道もなく歩きにくいし、トラックが行きかうので危険極まりない。1度本当にひかれそうになった。
このあたりはもう少しルートを考えて欲しいところ。
しばらく我慢して舗装路を行くと、伊賀の看板。先ほどまでは甲賀、ここからは伊賀と忍者の里が隣接している。

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この先は伊賀

東海自然歩道はこの先、滋賀県三重県の県境を縫うように進んでいく。
しばらく行くと、公園のようなところに出た。右手を見るとのどかな公園が広がっているが、左手に工場があって風情をそいでいるのが残念。梅の花が咲いていた。家のあたりでは梅はもう満開で散り始めているがこの辺りはまだ5分咲き。

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梅の花。5分咲きくらい。

しばらく行くと、また車通りの多い道に出る。自然歩道は車道を横切るようになるべくトレイルを進むように工夫されているが、伊勢廻寺の手前でまたしても太い車道を通らされた。今回は短い区間だったのでましだったが。
お昼前に伊勢廻寺に到着。

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伊勢廻寺

伊勢廻寺~柘植駅

伊勢廻寺は休憩地になっていてベンチもある。ここで昼食をとる。ここまで休憩なしで進んできて少し疲れた。それにしても、今日の区間は全くトイレがない。前回の区間はそれなりに途中でトイレがあったのに。伊勢廻寺にはトイレがあるかと思っていたが、ここにもトイレはない。ひょとしたら明王寺にはあったのかもしれないが、パスしてしまったのでしょうがない。トイレの方はまだそれほど切実ではないので、のんびりとこの先、余野公園まで我慢するか、途中のトレイルで立ちしょんするしかないなあと考える。また、コンビニ、商店、自販機も全くない。こっちは少し切実だ。前回六甲山に登った時は水は1Lで足りたので、今回も塩梅水を1L。それに、昼食にお湯を沸かしてカレーメシを食べるように500mlのペットボトルを持ってきていた。ところが今日は気温が高く思ったより水分の消費が多い。幸い、アップダウンも少なくペース良く進んでいるので、お腹の方は何とかなりそうなのでカレーメシは食べずに、ここはおにぎりだけで済ませてペットの水はいざというときの飲料用に温存することにした。
伊勢廻寺から先は特にこれといったスポットはないらしい。道標にも余野公園まで何㎞といった表示があるだけで、あとは何故か県境という表示があるが。
相変わらず、舗装路とトレイルを交互に進むような感じ。途中の目標がないので少し単調になってきた。
と思っていると、ミスした。どうも道標を見落としたらしい。(それとも道標が無かったのか?)
太い道に出たところで道標がないので迷った挙句まっすぐ行ったが既に正規のルートを外れていた。しばらく行っても道標が出てこないので外しているらしいと思った。おまけに、あらかじめ自分で用意していたルートが全然外れていて、どこが正解かわからない。仕方ないので先ほどの太い道に戻って、そこを左に折れる。

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戻って左手に折れる。

しばらく行くと道標が現れた。こちらが正解ルート。太い道の少し手前で右に折れないと行けなかったらしい。

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正解ルートは正面の細い道から出てくる。

この太い道ともすぐに分かれてまたトレイルに入る。この辺りで恐れていた事態が、ハイドレーションの塩梅水がなくなった。ハイドレーションの最大の欠点は残りの分量がわからないこと。まだ予備のペットボトルがあるのが救いだ。しかし、トイレの方もだんだんと我慢できなくなりつつあり、とにかく余野公園へ急ぐ。(そのためここから写真が全くないです。)
ゴルフ場脇を抜け、余野公園まであと5㎞くらい。20㎞を過ぎて疲れもだいぶ出て来た。のどが渇いた、トイレに行きたい、疲れた、と三重苦の状態。
最後の坂を登り切って、さあ余野公園に着いたと思ったが、その手前にJR草津線の線路があり、踏切がない。なんとなく通れそうな感じがするが、しっかりと線路内立ち入り禁止の看板がある。
ここまで来たら柘植駅まであとわずかなので、余野公園には立ち寄らずに柘植駅に向かうことにした。駅まではこれまた直線距離は短いが、道はぐるっと小さな丘を回り込むようになっている。丘を回り込んだところで地図にない道があったのでそのまま進んで駅の方に行けるかと思っていってみたが、途中で行けなくなって引き返すことに。しょうもないことをしてロスをしてしまった。
13:45柘植駅到着。駅前に何もない寂しい駅。それでも自販機はあったが。ちょうど14:01発の草津行きがあったので、それに乗ることにして、ペットの水をがぶ飲みしてトイレに寄ってから電車に乗る。
この駅に来たのは7年ぶりくらいだろうか? 前回は輪行で、伊賀コリドールロードを走るためにやってきた。その時も丁度同じくらいの季節だったが、スタート時はどんより曇っていて、予報によると回復基調だったが、途中で氷交じりの氷雨にあって、寒くて体が動かなくて途中で断念して伊賀上野駅から関西線に乗って帰った。列車に乗ってからも濡れた体が体温を奪ってずっと震えていた。それに比べて今日は何と暖かいというか暑い日だったか。寒いより全然いいけど。
さて、次回はいよいよ鈴鹿越え。その昔東海道の難所として知られていたところだ。しかし、鈴鹿越えはいいけど、その先はどうしようか? ここまで家から遠くなってしまってはモチベーションの維持が難しいな。とりあえず鈴鹿越えしてから考えることにしよう。