モンキートレイルに参加してきました。~まだまだ修行が足りない~

4/16に箕面で開催されたモンキートレイルに参加してきました。
5月の弘法トレイルにエントリーしているので、それまでに登りの練習をと思って参加したのですが、コースはタフで想像以上にきつかったです。
コースは4つのカテゴリーに分かれていて、12km(実際には13km以上あったが)のコースを1周から4周まで選べるようになっています。弘法トレイルは短い方のDtoKにエントリーしているのですが、それでも44km。なので、最初は3周の36kmにしようかと思ったのですが、1周あたりのアップが1900m以上と書いてあったので、3周はきつすぎると思い2周にエントリーしました。この時は関門時間に目が行っておらず、エントリーしてから関門時間が6時間と知ってちょっと厳しいかもと思い始めました。とはいっても、エントリーしてしまったものは仕方ないので参加することに。
受付とスタートはコースの長い順に30分間隔で行われるので、自分のエントリーした24kmは8時受付開始で8時30分スタート。家から箕面の駅までは約1時間かかるので、それでも結構な早起きになった。朝5時前に起床し、朝食を済ませて6時47分の電車で箕面に向かう。箕面着は7時50分ごろ。トイレを済ませて会場に向かう。HPの案内によると会場は箕面の滝へ向かう道の途中にあるようだ(実はこれが大きな間違いであることが後で判明する)。
まずは、駅から滝の方へ歩いていく。ここに来るのは、東海自然歩道のトレランを始めて、最初の第一回で訪れて以来だ。
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以前にも書いたかもしれないが、小学校1年までは箕面に住んでいて、箕面の滝にはよく遊びに来ていた。小さい頃のことなので、記憶は断片的でしかないが、昔は箕面の駅前から滝の所まで馬車が走っていた。道も多分舗装されていなかったと思う。馬車にはたしか乗った記憶があるような気がする。
もう一つ箕面の名物と言えばもみじの天ぷら。こちらの方は何故か母親が毛嫌いしていて、あんなもの人間の食べるものじゃないとか言って、絶対に食べさせてくれなかったのでよく覚えている。馬車の方はとっくの昔になくなっているが、もみじの天ぷらは沿道にお店がいくつかあって今でも売っている。少なくとも50年以上続いているのだから、絶対に人間の食べるものじゃないというのは噓だと思うが、たぶん母親に聞いても覚えていないだろう。そして、箕面と言えばもう一つ忘れてならないのがスパーガーデン。スパーガーデンにもよく言った覚えがある。でも、今回行ってみてびっくりした。滝へ向かう道を歩いていると、ごっついエレベーターがある。すごいマンションかなんかあるのかと思って近づくと、スパーガーデン0.0kmという標識がある。え、と思って改めてみると、そのエレベーターでスパーガーデンに行けるようになっている。昔はどうやって行ったか覚えていないが、少なくともこんなエレベーターはなかった。スパーガーデンというと、今でもそうだが、山の中腹にぽつんと立っている建物が特徴で、たぶん、送迎バスか歩いて行ったかどちらかだったのだろう。時が移ればいろいろ変わるものだ。
さて、スパーガーデンを過ぎてしばらく行くと、そろそろ集合場所に近づいてきたので、googleマップでその地点に行ってみたが、なにもない。おそらく同じ列車に乗ってきたと思われる参加者に声を掛けて、一緒に探す。結局人の後についていく形になって、ついてみると、元々目指していた地点からものすごく登った先にあった。しかも、看板類が一切なく、あの人たちに出会ってなかったらたどり着けなかったのではないかと思う。ついたところは確かにトレランの会場だったが、まるで、当事者だけが知っている、秘密結社の集まりに参加したような気分になった。
とりあえず、予想よりも遠かったし、少し迷ってロスタイムがあったので、受付を済ませてさっさと準備をしないといけない。今回は、ウェアはオリエンテーリング用のウェアをチョイスしてみた。結果的には半そで短パンで十分だったのだが、朝は気温が低く、ちょっと肌寒いかと思って、薄手の長袖長ズボンということで選んだ。まあ、オリエンテーリングなら夏場でもこの格好で走っているのだし、それほど大きな問題ではなかったが。シューズは、元々はアルトラのローンピークにしようと思っていたが、前日雨が結構降ったので滑るのが嫌なのでモンブランにした。ザックは、この手の大会では自分の定番になっているサロモンのADV SKIN12にした。
トレッキングポールは禁止ということで、持ち物は少なめで、食料(ANDO_ 2つ、エナジージェル1つ、チョコ羊羹1つ、ブラックサンダー1つ、ミックスナッツ少々)、エマージェンシーシート、薬(ロキソニン芍薬甘草湯)、雨具(上のみ)、水1L(今回から、ぬちまーすという沖縄の塩とクエン酸を溶かしたものにした)。といったところ。
準備ができたときは、スタートまで10分を切っていた。急いで荷物をまとめて、預ける。
スタートは、要綱によると、30秒間隔のウェーブスタートとなっていたが、計時用のリストバンドを順番にタッチしていくだけで、次々にスタートする形式だった。この辺は集合場所と言いなんか緩い運営だなと思った。
コースの方は上ったり下りたり、行きつ戻りつというコースで、大半のコースが往復するかたちになっている。従って、先に走っているランナーとすれ違いがしょっちゅう起こる。たしかに、コースがどこかはわかりやすいが、狭いところですれ違うたびに譲り合う形になるので結構うっとうしい。
スタートしてすぐにのぼりになって、展望台のようなところに出る。(今日の写真はこれ1枚だけです、本当にそれどころではなかったので)

コース途中展望台からの眺め

展望台を過ぎて、急なくだりを降りて行った先にCP1がある。チェックポイントは合計4つ。CP2はCP1から戻って登り返して、更に上って降りた先にある。
CP2の先も当然、来た道を引き返してまた登る。登ったところにCP3、CP3から下り基調で降りて行ったところにCP4、CP4からはまた引き返して登って、また降りて、また登って降りた先がゴール。坂は思ったよりもきつく、タイムが伸びない。また、コースの距離も手元のGPSでは13km以上あった。下に貼ってある地図を見てもわかるように、1周あたりの登りは小さいのを除いて合計5つ。なので、2周で合計10回上り下りすることになる。
レース前は1周目は2時間くらい。2周目はタイムが落ちるだろうから3時間くらいと考えていたが、1周目で2時間半以上かかってしまった。ちょっと完走はやばいんじゃないかと思い始める。とりあえず、食料のもらえるエイドはスタート地点の1ヵ所だけなので、ここで、どら焼き風の食べ物と、甘いパンとバナナをいただく。水の方は、1周で500mlと少し消費していたので、500mlだけ補充した。1周目でかなり足を使ったので2周目はどうなることかと思いつつ、またタイムもそんなに落としてしまうとタイムオーバーになるのでコントロールが難しい(そのうちコントロールとか言っていられないくらいの状態になるのだが)。
2周目のスタート時点で2時間40分経過していた。残りは3時間20分。そして、スタート早々でコースアウト。登ってすぐに沢に入って沢を上っていかないといけないのに、曲がり損ねて、駅の方へ向かう道を少し行って、景色に見覚えがないので、地図を確認してコースアウトに気が付いた。1周目の最初はただ人の後につていっただけだったので全然覚えていなかった。2周目はCP4に行く途中でもコースアウトし、おかしいなと思って立ち止まっていると、他の参加者の方から声を掛けていただいて、正しいコースに戻れた。
とりあえず足はだいぶ重いがまた、登りを上る。この辺でタイムが3時間を過ぎた。このあたりですれ違っている人たちは完走は極めて難しいと思いつつ、かなりの人たちとすれ違った。みんな自分と同様にもっと早く回ってこれると思っていたのだろう。
CP1へ向かう下りで、右足の腸脛靭帯あたりに痛みが出始める。本当に腸脛靭帯なのか、坐骨神経痛のせいなのかわからない。レース中に坐骨神経痛が出たことはないので、違う気がするが、どちらにしてもきつい下りで踏ん張ると痛い。2周目開始早々でこの状態はやばい。
少し足をかばいながら、CP1にたどり着く。幸い、登りや傾斜の緩いところでは痛みが出ないので、今のところは何とかごまかしがきく状態。CP2への下りにかかった時は、少し状態は改善していた。それまでの登りで痛いところへ刺激がなかったので少し休めたのかもしれない。しかし、これから先もきつい下りがあるし、ゴール手前も結構なくだりなので、CP2でロキソニンを飲むことにした。また、右足をかばったせいか、左足の内転筋と大腿四頭筋も痛くなってきていたので、つり防止に芍薬甘草湯も飲んでおく。また、2周目は気温が上がったせいか、それとも疲労のせいか水の消費が多くなってきているので、ここで250mlほどど補充した。実は、補充用のぬちまーすクエン酸は1周目終了時点で使い切ってしまっていたので、ここで補充した分は単なる水になってしまった。やっぱり備えあれば憂いなしで、大した荷物にならないので補充は多めに持ってくるべきと反省した。
CP2では、3周コースの人がリタイアを申し出ていた。気持ちはよくわかるし、足の状態がもう少し悪ければ自分もここでリタイアしていただろう。
CP2からの登りはものすごくきつく感じた。もうこの辺までくると本当に登れない。それでもまだコースの半分ほど残っている。ものすごくタイムが気になるし、足の痛みも気になる。登っている途中でタイムオーバーしてもいいやという気になった。それよりも無理して足にダメージを残す方が問題だ。
長いのぼりを上ってようやく2度目のCP3。ここからは下り。ロキソニンが効き始めたのか、はたまた登りの間に休めたのか(膝以外は全然休めていないのだが)、痛みがだいぶましになってきた。とはいえ、ここで足にダメージを食らっては元も子もないので、下りは慎重にゆっくり下る。本来登りの多いこのコースでは下りでタイムを稼がないといけないのに、下りが遅くなってしまってはますますタイムオーバーが忍び寄ってくる。だからと言って無理はできないので仕方がない。CP4 で後は登って降りるだけと言われたが、ゴールの手前にももう一つ登りがあるので、そんなに簡単じゃないだろうと心の中で突っ込む。
CP4からまたまた長いのぼりが続く、ここは本当につらかった。ようやく頂上のCP3について、また下る。下りは今までそんなに嫌じゃなかったが、この日だけはきつい下りは本当に勘弁してほしいと思った。
下って、今度は最後の登り、もう全然登れず、ハイカーの人に道を譲った。頑張ってくださいと励まされた。ありがたかったがちょっと情けない気になった。
そして、ようやくゴール。関門の約10分前にようやくゴール。本当にやばかった。ここまできついとは本当に想像した以上だった。
ちょっと舐めてましたね。弘法トレイルまであと1か月あまり。弘法大師さんに、まだまだ修行が足らんと言われたような気になった。
ガーミンの記録を見ると、距離は27.4km(多少ロスもあったが)、登りは2553mで公式発表とだいぶ違う。距離は長く、登りは少ない。でも、2500よりも大分たくさん上ったような気がする。
さて、次回は5/20の弘法トレイルに参加予定。だが、このままではちょっとやばいのではという気になってきた。六甲縦走トレイルを完走したときには、結構いけそうな手ごたえがあったのだが、今回のモンキートレイルで手ごたえが吹っ飛んでしまった。とはいえ、時間的にできることは限られるので、コースマップをもう一度ちゃんと検討して、対策を練ることにする。