再び比叡山へ

2週間前に、比叡山国際トレイルランニングのコースの下見として、延暦寺から坂本まで走ってきました。
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本当はその時に、もう一度上り返して、青龍寺から八瀬の方まで降りる予定だったのですが、坂本に降りてきた時点でとても暑くて、そこでリタイア。
今回はその続きで、坂本から仰木峠まで行ってきました。
前回と同様にJRで比叡山坂本駅まで行きました。そこからケーブルの駅を目指して歩き、今回のスタート地点、日吉東照宮を目指します。
前回、飲み物が途中でなくなったのもリタイアの原因だったので、駅前のコンビニで、冷凍のスポーツドリンクを購入。ハイドレーションの1.5Lと合わせて、今回は2L体制で出発です。

スタート地点の日吉東照宮

まずは、東照宮にお参りして本日の無事を祈願。2,3日前に、修学院の方で京都一周トレイルのコース近くで熊に襲われた人がいるとのことで、一人旅なのでちょっとビビりながらスタートです。今回は熊鈴も持参して一応対策をしておきました。
まずは、延暦寺を目指します。まず、比叡山高校のグラウンド脇を通り抜ける。比叡山高校といえば何度も甲子園に出ている名門校。こんなところで練習していたのか。今年は滋賀県代表は近江高校。ということで野球部のメンバーは今日も練習をしていた。途中でマネージャーの人らしき女性とすれ違って、挨拶をされた。前回はイベントがあって、駅からケーブルの駅に向かう途中の辻々に生徒が立ってて挨拶されたが、そういう時でなくとも自然に挨拶できるように普段から指導されているのだろう。とても素晴らしいことだと思った。
ところで、このグラウンドにはトイレがあって、OsmOutdoorではここにトイレマークがついているのだが、さすがにこれは学校のトイレで普通にハイカーが使えるとは思えない。
グラウンド脇を抜けると、予想通りに結構きつい登り。すぐに汗だくになってしまう。途中にもたて山というところを通るのですが、そこにケーブルカーの駅があって、その辺がまだ中間地点くらいと思っていた。

ケーブルカーのもたて山の駅の近く。

そしたら、もたて山の駅を過ぎたらすぐにケーブルカーの延暦寺の駅が見えた。思ったより登りは短いという印象。
ケーブルの駅からは琵琶湖がよく見えた。つまり良いお天気で暑いということ。

琵琶湖の眺め

そこから根本中堂前の広場に向かう。途中に拝観料を支払うところがあるのだが、ハイカーはその旨申し出れば無料で通ることができる。何回か通っていたのだが、今回はトレイルランニングと言ってしまったのがまずかったのか、境内は走るなと注意を受けてしまった。まあ、考えてみれば神聖な場所なのだし、他の参拝者もいるので当然といえば当然なのだろうけど。この日はお3連休の最終日で参拝客も結構いたのでおとなしく注意に従って、東塔の区域を抜けるまでは歩いて通った。もっとも、登りが結構きついので半分くらいは走れと言われても、走れないのだけども。
東塔を抜けるとしばらくトレイルのような道が続き、西塔に到着。ここにも参拝者の方が結構おられるので、中では歩いて通る。

西塔の釈迦堂のところにあるトイレ。コース途中のトイレとしては貴重。

西塔を抜けるといよいよ、本格的トレイルの始まり。ここは京都一周トレイルと東海自然歩道の両方が重なっている部分。そして、その両方のコースはトレイルを進んで玉体杉の方に向かうのだが、比叡山国際のコースは途中から青龍寺に向かって道を左に折れる。ここは、東海自然歩道を二ノ瀬から大津京間で行ったときに間違えて行ってしまったところ。

青龍寺への分岐。

ここから青龍寺までは比較的傾斜の緩い下りで道もよく、タイムの稼ぎどころだと思った。
ただし、青龍寺を過ぎると普通の登山道になって、それほどスピードが出ない。おまけに、今日は誰も通っていないのか蜘蛛の巣だらけ。結構マイナーな登山道なのだろう。
地元のライオンズクラブの方がNoを振った標識を立ててくれていてそれなりに整備はされているのだが。
登山道を八瀬の近くまで降りて、今度は横高山の方へ上り返す。この降りてきたところが前回想定していたゴール地点。まあ、あの暑さではちょっと無謀だったと思うので、前回は坂本でやめて正解だった。
横高山へもライオンズクラブの標識が立っていてNo.が増えていく。標識に励まされるのはよいのだが、ここの登りはかなりきつい。そして相変わらず蜘蛛の巣だらけ。
前回、ここを下山口と決めたときに、降りてから何かあるかと思って、GoogleMapのストリートビューで調べてみたが、登山口というバス停はあるものの、周りにはお店や自販機すらなく何にもない感じだった。
やっぱりここの登山道は結構すたれているのかもしれない。あまり人が来ないということは野生動物が出てくる可能性が高いということで、熊に警戒しながら、鈴を鳴らしながら登る。鈴をつけた位置が悪かったようで、下りや走っているときはなってくれるのだが、登りでは鳴らないので、手で鈴を鳴らしながら進む。途中、動物の足跡らしきものもあって(熊のものかどうかはわからないが、割と大きかった)、こわごわの登山だった。幸い虫とトカゲ以外には出くわすことなく上ることができたが。
標高差で言うと坂本からの登りの方が若干多いのだが、つづら折れで延々と登りが続き心が折れそうになる。しかも本番のコースでは疲労が出始める20㎞過ぎにこの登りがあるのだから相当にきついことが予想される。ここを体力を残して乗り切れるかが大きなポイントになりそう。
標識に励まされてようやく、峠まで登ってきた。

横高山下の峠。ここでコースミス。

ようやく登り切ったと思ってホッとしたのか、やらかしてしまった。本来は、京都一周トレイルのコースに従ってさらに横高山に上らないといけないのに、東海自然歩道の方に行って比叡山ドライブウェイをくぐって、トラバースする道を行ってしまった。しかもここは走りやすいのでどんどん行ってしまって1㎞以上行き過ぎてしまった。今回も、COROSにコースデータを入れておいてコース外れの警告が出るようにしておいたのだが、途中で何度も警告が出るもんで慣れっこになっていて、本当にコースを外れているのにしばらく気が付かなかった。だいぶ行ってから警告の画面を見て、入れておいたルートが全く地図に表示されていないのを見てえっ! てなった。そしてスマホでようく確かめてみると思いっきりコースを外していることが分かって愕然とした。しかも、暑さのせいか、汗で水滴がついているせいかスマホの調子が悪い。ロック画面から解除できず画面が真っ暗になる。仕方ないので、ここでリセットをかける。待っている間、すごいさみしい気分になった。一応比叡山ドライブウェイがすぐそばを通っていて車が時々通るのでまだましだったが、全くの山の中だったらもっとさみしい思いをしただろう。
ここから面倒なのでそのまま東海自然歩道を進んで仰木峠に向かおうかとも思ったが、コースの下見が目的なので戻って本来のルートを行くことにした。
結局さっきの峠まで戻り、そこから横高山に上る。ここの登りも結構きつい。八瀬からの登りもきつかったが、峠まで来てホッとしてまた登り。ここは本当にきつそうだ。ここの峠はエイドステーションになっているので、エイドで一息入れてまた、気合を入れなおして上るという感じになりそう。

横高山山頂。やっと着いたかという感じ

そして、登りは横高山で終わらず、もう一つ水井山というのに上る。横高山ほどきつくないが、ここまででかなり疲労しているはずなので、この登りもきつそうだ。
水井山を登れば後は細かいアップダウンで仰木峠まで走れる。この辺りでくたばって走れないと完走が遠のくことになりそう。
12時過ぎに仰木峠に到着。途中でミスコースしたおかげで予定より少し遅れてしまった。

仰木峠。

比叡山国際のコースはここから稜線を小野山、梶山と辿っていくことになっている。梶山からは大原に降りるルートがあることはあるし、今日はまだ元気があって、梶山まで行こうと思えば行けそうだったが、あまりマイナーなルートはやっぱりちょっと怖いので、仰木峠でやめておくことにした。
ここから東海自然歩道を通って大原の方の降りる。道は途中で2つの分かれていて、そのまま東海自然歩道を行くコースと、左に分岐して京都一周トレイルのコースを行く道。東海自然歩道だと野村別れというバス停の方に出てきて、京都一周トレイルだと戸寺というバス停のところに出る。以前に東海自然歩道を通っているので、京都一周トレイルの道を行こうかとも思ったが、野村別れの方がコンビニやレストランがあって開けてそうだったので、東海自然歩道の道を通る。途中で道が結構ぬかるんでいて通りづらかったところがあった。以前に来たときは冬だったのであまり印象に残っていなかったが春から秋くらいまでは要注意かもしれない。ただ、道幅は結構広くて通りやすい。
降りてきたところで、ひなたに出て、日差しが強くて暑い。それでも下がアスファルトでないだけましなはずだが。それにしても山の中は涼しいと改めて思った。

登山道から降りてきたところ。東海自然歩道は写真の左へ進んで、三千院の方に向かう。

ここで東海自然歩道に別れを告げて、バス道の方へ向かう。バス道に出たところで、角のお蕎麦屋さんに入って昼食にした。ちょうどお昼時でお店は結構混んでいた。

今回も、お昼はお蕎麦でした。

最近、蕎麦づいている。前回も坂本に降りてきたときにお蕎麦を食べたし、実は、2日前にも実家に戻った時に実家の近くのお蕎麦屋さんに行っている。そこのお蕎麦屋さんは前から行きたいと思っていて、いちどチャレンジしたのだけれど、その時は蕎麦が売り切れで食べられなかった。今回は最後の一人でギリギリセーフで、念願のお蕎麦を食べることができた。
坂本のお蕎麦は正当なざるそばという感じだったが、大原のお蕎麦屋さんは出汁が京風で、ちょっと甘いのが特徴だった。でもお蕎麦は腰がしっかりしていておいしかった。
野村別れから京都バスに乗って国際会館まで行って地下鉄、JRと乗り継いで帰った。バスはもっと混んでいるかと思ったが、お昼くらいでまだ観光客が帰るには早い時間だったのかガラガラだった。
さて、これでコースを半分とちょっと試走したことになる。このインターバルで行くと次回は9月ということになるが、そろそろ蜂が嫌な季節になるので、次回は秋が深まってからということになりそう。
暑いのは暑いのでちょっと嫌なのだが、暑さが収まってくると蜂が活発に活動し始めるのでいつも山に入るのは避けている。