六甲山縦走(後半)

先週の日曜日(2/6)に夏に途中リタイアした六甲山全縦の後半を走ってきました。
夏に行ったときは菊水山の登りで力を使い切ってへばって、丁度半分、市ケ原から新神戸駅に降りて帰ってきました。
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そこで、今回は新神戸駅をスタートして、摩耶山、六甲山から宝塚まで残り半分を縦走してきました。
この日は、子供が梅田で模試を受けるというので、梅田まで送って行ってそこから移動したので、スタートはやや遅めになってしまいました。
8:45大阪発の新快速で三宮まで出て、そこから地下鉄で新神戸に移動。試験会場の最寄り駅は地下鉄の中津駅だったので、そこから新大阪に出て新幹線に一駅乗るという手もあったのですが、乗換案内で検索すると到着時刻が10分くらいしか変わらないので迷わず新快速を選択。いやー、新快速は早い。阪急で三宮まで行くとさらに10分遅くなるので、新幹線とは20分差。これくらいなら新幹線もありかなと思うけど。
9:18新神戸駅に到着。
前回の反省から今回は極力荷物を減らして、売店や自販機などを積極的に活用する作戦。とは言え、冬場の登山なので、防寒具は必須だし、凍結していることもあるのでアイゼンも準備した。
ザックは、SalomonのOUT DAY 20+4を試してみた。

荷物を極力減らすのとやや大きめのザックは矛盾するようだが、とりあえず新しく買ったので試してみた。結果から言うと、ちょっと大きくて重いし、機能はたっぷりあるように見えて、それほど使いやすくないので個人的にはちょっと微妙で使いどころが難しいという印象。ハイドレーションに対応しているのは長距離に向けては良いけど、今回は六甲山系で途中に補給できるところがたっぷりあるのでハイドレーションは使わず、ソフトフラスクにしてみた。ところが、右の肩ベルトにソフトフラスクを1本入れることができるが、位置が少し低くて、サロモンの旧式のソフトフラスクだととっても使いにくい。飲み口がストロー状になっていて、長いやつでないとあまり使いやすくない。
また、左の肩ベルトにはポケットがついているがこれが小さくて使いづらい。プロテインバーがようやく入る程度のサイズしかない。
一番便利なのは腰ベルトの左右のポケット、ここに、財布やICカードブラックサンダーや羊羹などの小さめの補給食なんかが入るのでこの点は使い良いと思った。
その他の装備としては、行動食(ブラックサンダー、ナッツ、羊羹、エナジージェル、おにぎりなど)、防寒具(今回は寒さを考慮してウルトラライトダウン)、手袋(大:二重にはめる用)。
ウェアは、アンダーがファイントラックのメリノスピンライトの上にモンベルのスーパーメリノウールEXPラウンドネック、ミッドレイヤーがファイントラックのフロウラップ、アウターがモンベルのサイクライムジャケット、下はアンダーがファイントラックのドライレイヤーウォーム、ズボンはモンベルノマドパンツ。頂上はほぼ1000mあり、予報では最高気温も氷点下ということでかなり厚着で出かけた。結果からするとここまで厚着する必要はなかった。
また、靴は今回はトレランシューズではなくて、メレルのトレッキングシューズ(モアブ)にした。

新神戸摩耶山

新神戸駅のコンビニで水500mlを購入。ザックのサイドポケットに入れてみたが、サイドポケットから背負ったまま取り出せず、摩耶山の山頂でソフトフラスクに入れ替えた。
まずは、全縦ルートの市ケ原を目指す。9時半頃ということで結構登山する人が多い。
冬場で布引の滝も水量が少ない。

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布引の滝(雌滝)

朝が遅かったので先を急ぐ。
市ケ原着は10時ちょっと前。
ここから全縦のルートに復帰。
摩耶山まではまず、稲妻坂を登る。かなりの急登だが、今日は距離も短いのでかまわずハイペースで登る。
稲妻坂を登り切ると学校林道分岐。何の学校かわからないが、ここでもまだ半分まで行っていない。
さらに続く急登を登り切ってようやく摩耶山の山頂。
天気も良く、掬星台からの眺めは抜群だった。

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急登を一気に登って掬星台まで来た。
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掬星台からの眺め、神戸方面
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掬星台からの眺め、大阪方面

掬星台には10:50頃着。予定より30分ほど早く着いた。ここまではコースタイムの50%を切っている。ちょっと飛ばしすぎたかもしれない。
ここでおにぎりを一つ食べる。猫が物欲しそうに寄ってくるので追っ払ってから食べた。ここの猫は登山客から餌をもらって生活しているのだろうか?

摩耶山~六甲山

摩耶山を過ぎると一転して急登はなくなり、緩やかにアップダウンを繰り返しながら少しずつ標高を上げていく。そして、所々舗装道路を通る部分も出てくる。
丁字が辻を過ぎたところで藤原商店前を通過。藤原商店はコンビニのない縦走路後半では貴重な補給ポイント。パンやカップラーメンなどがあり店内で食べることもできる。だが、ここまであまり水分も取っていないし、さっきおにぎりを食べたところなので、補給をせずにスルー。
しばらく行って、六甲山小学校のところで右に曲がるところを通り過ぎてしまった。ここまでは案内が結構しっかりしていてわかりやすかったので油断していた。六甲山小学校は近畿では冬休みの早い学校で有名でいつもニュースに出てくる。小学校を過ぎるとゴルフ場の横を通って、坂を登って六甲ガーデンテラスに到着。12時過ぎ。お昼は、ガーデンテラスか一軒茶屋にしようと思っていた。コースタイムの70%で予定を立てていたが、それだと一軒茶屋着が14時過ぎになって、営業終了じかんギリギリになるのでどうしようかと思っていたが、ここまでは予定より早く進んでいるので、このまま六甲山頂まで行って、一軒茶屋で昼食をとることにした。
ガーデンテラスを過ぎて北斜面に差し掛かると残雪が現れた。

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北斜面の残雪。凍っていて危ない。

ガリガリに凍っていて滑る。一応アイゼンは持っているが、そんなに長くなさそうなので、時々滑りながら降りてゆく。この後も北側の斜面では凍っているところが何カ所かあったが道の端は地面が見えているところがほとんどだったので、凍ってないところを通ってアイゼンを使わずに済ませた。
この先は舗装道路を何度も横切りながらトレイルをたどっていく。今日は写真があまりない。理由は、手袋をスマホ対応のものにしてこなかったためで、自転車用の2重にできる手袋を持ってきたため。手袋をするとスマホを操作できないので、手袋を極力せず、あまり立ち止まることもせず急いだため写真が少ない。
何度か舗装道路を横切ってほどなく山頂下に到着。山頂までは縦走路を外れる形になるがせっかくなので、山頂へ寄っていくことにした。

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六甲山山頂
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山頂からの眺め。北側有馬方面

山頂から下りて、一軒茶屋でうどんを頼んだ。
暖かいのはありがたかったが、うどんのつゆがだしが効いてなくてちょっと残念な味だった。山の上ということもあるがそれで¥500はちょっと高い気がした。これならガーデンテラスで食べておけばよかった。
おにぎりがもう一つあったがここでは食べないことにして、もう少し後で食べることにした。(結局食べずに持って帰ってしまった)
一軒茶屋前の自販機でペットボトルの水を購入して、補充した。結局この日はペットボトル2本で余ってしまった。

六甲山~宝塚

一軒茶屋斜め向かいの東屋(というには立派な建物)でトイレをすませて、いよいよ最後の下り。有馬の方へ降りる魚屋道の分岐がすぐあってそっちに行きそうになったが、標識を見て違っているの確認。宝塚へはしばらく車道を行ってそこから右に分岐する。宝塚まで13.8kmの表示。ここまでで16㎞くらいだったので、ほぼ30㎞の計算になる。事前にヤマプラでコース距離を見ていたら25㎞くらいだったので予想よりだいぶ長いなと思った。結局13.8㎞というのは間違いか、車道を行った時の距離のようで、実際は11㎞くらいしかなかった。
しばらくはまた、車道を走ったり、車道を横切ったりという感じ。ただ、ほとんど下りと思っていたが、結構アップダウンがある。結局このあと大平山までアップダウンを繰り返しながら標高を下げていくような感じだった。つぎのチェックポイントを大平山に置いていたが、大平山までが結構長かったし、アップダウンが結構あって疲れも出始めていて、更に道もところどころ凍っていてあまりスピードが上がらず。
ただ、このあたりはピークを巻いていく感じだったので大峯奥駈みたいなザ・アップダウンみたいな感じでなかったのは幸い。宝塚側に降りる道はあまり人気がないのか人も少ないし、道も狭かったり、笹薮になっているところもあったりと結構寂れた感じだった。それでも、14時過ぎているのに登ってくる人と何人かすれ違った。こんな時間から登ってどこまで行くのだろうか? 夜景でも見てケーブルカーで降りるとかそんな感じなのだろうか?
前半から少し気になっていたが、ここらで右足の腸腰筋の痛みが強くなってきたので、ズボンの下のタイツを脱ぐ。タイツを履いているとどうしても足を上げ下げするときに抵抗になって痛みが出ることがある。
登り初めに右足の太ももがちょっとつった感じになって痙攣気味だったので余計に腸腰筋に負担がかかったのかもしれない。また、靴もやや重めのトレッキングシューズを履いていたからかもしれない。確かに靴の裏がしっかりしていて岩場でもしっかりしているし、ミドルカットなので、下りでつま先に靴があたって爪を痛めることもないので、その点は良いが、重いのと、ドロップが大きくて、自分的には走るのには向いていないし、登山以外には使いたくないと思った。タイツを脱いだついでに、ブラックサンダープロテインバーを食べる。ブラックサンダーは最近出たナッツ入りがおいしい。
この辺りで雪がちらつき始める。今日はお天気も良く午前中は暖かかったが、14時過ぎなのに、風も冷たくなってきて早くも夕暮れの雰囲気が漂い始める。
塩尾寺まで降りてくるとようやく終わりが見えてきた感じがした。お腹も少し空いていたが、残りの距離も少ないのと疲れもかなり来ているので、残ったおにぎりは食べずに、ここではエナジージェルを補給した。
塩尾寺からしばらく降りると宝塚の街並みが見えてようやく下りて来たという思いがした。

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宝塚の街並みをみてほっとする。

家が見えたら後は坂は緩くなるかと思いきや坂は最後まで急なままで一気に町に降りて来た。
最後は逆瀬川を渡ってゴールの宝塚駅へ。

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逆瀬川を渡るとゴールは目の前

橋を渡ってまず、阪急の駅があり、その向こうにJRの駅。15時にゴール。距離は27㎞。前半からかなり飛ばしたので後半少しスピードが落ちたが予定より1時間20分ほど早くゴールした。
JRの駅に行くと丁度高槻行きが止まっていたのでそれに乗って帰った。家まで電車一本で帰れるのはありがたい。
今回は縦走の半分ということで結構飛ばし気味に行ったが、ゴールしたときに丁度力を出し切った感じだった。今の自分の体力ではだいたい30㎞くらいが力を出し切れる丁度良い距離なのかもしれない。それ以上の距離になると少しセーブしないと体力が続かないと思われる。NHKのグレートレースでUTMFの放送で、日本人のトップ選手の誰か(名前を忘れてしまったが)が、160㎞は自分にとって丁度力を出し切れる距離だと言っていたのを思い出した。自分はまだ30㎞でまだまだ修行が足りないと思った。100㎞への道はまだまだ長い。
今回後半を走って、夏の前半と合わせて、六甲の縦走路はだいたい感じがわかったので、今度はペース配分を考えて一気に縦走してみたい。