昨年の12月に引き続き東海自然歩道を走るの第二段です。
今回は前回の続きで萩谷から嵐山を目指します。前回は途中でへばってエスケープしたので今回は最後まで完走するのが目標です。
実は前々日から右のふくらはぎに少し違和感を感じていて直前まで悩んだのですが決行することに。違和感を感じた最初は患部を触っても何ともなく、歩くと少し痛い状況。ところが、前日の夜に患部が判明。膝の裏側を触るとしこりのようなものがあり、揉んでいると強烈に痛い。歩く時に痛みを感じたのはもう少し下の部分で、疲労がたまって固くなっていたので、ふくらはぎの動きが悪くなったためではないかと思った。また、他に疲れた所はないかと触って見るとアキレス腱辺りも結構疲れている。左はなんともないのに右だけに集中している。生駒のトレランのあとは軽い練習しかしてないので、こんなに疲れが残っているとは想像してなかった。日頃のケアが不足、自己管理の甘さを反省しています。それにしても、右足に集中するということは、生駒のトレランの終盤で疲れたときに右足に頼って走っていたことになる。フォームも問題だ。
仕方ないのでロキソニンを飲んで、患部に湿布を貼って寝る。まあ、何となく気持ち悪い痛みより原因がわかった方が対処しやすいのは確かだが。朝起きても当然痛みは引いていない、でも階段を上り降りしても痛むことはないので決行することに。
今回の目標は、とにかく無事に30㎞を走破すること。生駒のトレランでは、何とかゴールにたどり着いたものの、前半の登りで頑張りすぎて最後はかなりへばったのであまり無理に登りで頑張りすぎずに、最後まで体力を温存しながら走ろうと思う。
まずは萩谷まで
今回のスタート地点は中萩谷のバス停。家の近所からバス一本で行けるのでゆっくりと準備ができる。バスに乗ること約20分で到着。途中道に白いものがある。どうやら昨日の夜に少し雪が降ったらしい。家の周りには全くそんな感じがなかったので結構油断していた。だが、空は晴れているので大したことないだろうと思った。しかし、この考えが甘かったことを思い知らされることになろうとはこのときは全く思ってもいなかった。
萩谷からはまず、前回のゴールに設定していた摂津峡に向かう。
途中で萩谷総合運動公園の中を通るのだが、運動公園に入る所を間違えたらしく入ったとたんに道に迷う。ただ、ここは何回か来ていて東海自然歩道のあるところを知っていたし、摂津峡に降りて行くところもわかっていたので大きく迷う事はなかった。どうやら運動公園に降りるのにつづらおれの道を行ったのだが、別に道があった見たいで、そっちが正解のルートだったみたいだ。
運動公園を抜けると道はトレイルになる。基本は下りなのでこの辺りは楽ちんだ。
しばらく進むと、白滝の前に出た。寒いとはいえさすがに滝は凍っていない。
しばらく、摂津峡の中を進む。それにしても摂津峡は不思議なところだ、川の中流にあるのに、峡谷になっている。その上流も下流も何の変哲もない川なのに、ここだけ峡谷になっている。
ポンポン山は白かった。
摂津峡を抜けると原の集落に出る。
しばらく進むと登山口に出る。ここに、蕎麦屋さんがあって、一度行ってみたいと思っているのだが、いまだに果たせていない。まだ朝なので、今日も当然パスする。
登山口からしばらく進むと、神峯山寺の駐車場に出る。この辺りはまだ天気は良かった。
この辺は坂はそこそこだが、舗装された道が続く。今日は登りを無理に走らないようにすることにしているので、この辺りの坂は走るか歩くかの丁度境界くらいで、どっちにするか悩むところだが、無理をせず、少しでも坂がきつくなったら歩くことにした。
神峯山寺までは参拝客の方が結構おられた。入口の売店横でトイレ休憩をとる。この先の本山寺のところにもトイレはあるが、ポンポン山に登ってしまうと降りるまでトイレがないので、ここで済ませておく。ポンポン山は3度目だが、ここの売店はいつも、お年寄りがたむろして談笑されている。運動がてら、ここを憩いの場にしているみたいだ。
神峯山寺を過ぎてもまだまだ舗装道路は続き、本山寺の手前まで舗装されている。しかし、勾配は徐々にきつくなる。舗装されているので、チャリトレにも使えるかと思ったが、この勾配はさすがにきつそうだ。
本山寺の手前で道は2手に分かれる。東海自然歩道は本山寺の境内に入らず、右手の道を行くようだ。
この辺りまで来ると雪が結構多くなってくる。
登るにつれて、小雪が舞うようになってきた。最初は枝や葉に積もった雪が落ちてきているのかと思ったが、空を見ると真っ黒な雲がかかっているので、どうやら空から降ってきているようだ。進むにつれて、地面の雪も多くなっていき、所々で滑るようになってきた。どうやら登るタイミングとしては最悪のタイミングだったようだ。先週までなら、こんなに雪があることはなかったはずなのに。でも、来てしまったものは仕方ないので、とりあえず頂上を目指すことにする。
しばらく行くと、勾配が緩くなり、小さなアップダウンを繰り返しながら少しずつ登るようになる。だが、こういう時の下りは油断禁物である。と思ったとたんに、凍った地面に足を取られてすってんころりと滑ってしまった。しかも、2回も。幸いなことに、お尻と手を少し打った程度で済んだが、さらに慎重に進むことにして、下りも走らないことにし、平坦なところだけ走って進んだ。
11時半頃にポンポン山の山頂に到着。こんなお天気なのに登っている人は結構いて、山頂にも10人ほどの人がいた。
少し早いが、ここで昼食にする。山頂にはベンチもテーブルもあるし、降りる途中ではあまり休むところもなさそうなので。
お昼は、定番のおにぎり2つと、今日は寒そうなので、温かいものを食べようと、カップスープにサタケのカルボナーラを用意した。
お湯はバーナーで沸かすのも面倒なので、今回はポットに入れて持参した。しかし、普通の安物のポットだったので、熱湯を入れてから3時間足らずなのに、結構冷えていた。やっぱり、こういう時は山専サーモスが良いのかもしれない。
そして、悲劇はもう一つ。さあ、食べようとカルボナーラの封を切って、テーブルの上に置き、ポットに手を伸ばした瞬間に突風が吹いて、袋ごと飛ばされて、中のパスタが飛び散ってしまった。スープの部分とパスタの7割くらいは何とか残ったので食べられることは食べれたのは不幸中の幸いだった。それにしても油断大敵である。口を開けても湯を注ぐ寸前までチャックを閉めておけばよかった。おにぎりと、ぬるいスープにぬるいパスタを食べて、それでも暖か物が何もないよりは全然ましだったし、サタケのパスタは結構いける。少なくとも個人的にはアルファ米よりも全然おいしい。ただ、中のパスタが減っていたので、お湯を規定量入れると多かったみたいで、スープがそこに残ってしまった。仕方ないので、カップスープに混ぜて飲み干した。
まあ、こんなお昼もありかなと思いつつ、ちょっと食べすぎだったかもしれない。この後、下りながら、げっぷをするたびに、スープが出てきて(汚い話ですいません)、その後は何も補給食を食べれなかった。
お寺を巡り嵐山へ
あまりゆっくりしていると体が冷えるので、食べたら早々に下りることにした。まずは長岡方面に向かって金蔵寺を目指す。京都側に入ると、標識が変わって、地点地点の距離が書いてあって結構親切だった。金蔵寺は長岡側から自転車で行ったことが何度かあるが、めちゃめちゃな劇坂で結構印象に残っている。そのせいか、ポンポン山からもてっきり尾根伝いに行くものと思っていたが、杉谷という谷に下りていくルートだった。
それでもほぼ上ることなく金蔵寺に到着。ヤマップではここにトイレのマークがあったが、ルート上には見当たらないので、少しもよおしてきていたが先に進むことにした。たぶん、駐車場まで行けばあったのかもしれない。
金蔵寺からは、花の寺というところに向かう。金蔵寺から降りてきたところが、だいたい17㎞くらい。この先、ほぼ3㎞おきにポイントがあっていい目標になった。
金蔵寺から約3㎞で花の寺に到着。またまた雪が降ってきた。
ここらで20㎞を過ぎて、やはり体が重くなってきた。それでもLSDと同じくらいのペースでは進み続ける。花の寺の次は沓掛に向かう。沓掛までも約3㎞。
沓掛の次は苔寺がポイント。この辺りまで来ると、トレイルというよりかお寺巡のハイキングコースという感じ。道も平坦なので、ゆっくりでも走って進む。
沓掛のインターを過ぎると、道が団地の中へ。たぶん、宅地開発で後から団地ができたのだろうが、道がわかりづらい。しかもヤマップでもルートが載っていないところなので、ヤマップではわからない。仕方ないので、自作の地図アプリにあらかじめルートを入れておいたのを頼りに進む。まだ、未完成だが、GPXファイルを読み込むところまでできていたので、役に立った。しかし、細かいところまではよくわからなかったので、特に団地のなかは推定で適当に入れてある。標識がないとやっぱり立ち止まりながら確かめてつつ進む感じになる。こうやって進んでいると、なんとなく団地の中にある遊歩道が東海自然歩道になっているっぽいことが分かった。途中、外れたところもあったが、地図アプリのお陰でなんとかリカバリして進むことができた。
団地を抜けると、竹林に突入。京都らしい景色だ。かつては、団地のあたりもこんな感じだったのだろう。
沓掛からまた3㎞で苔寺に到着。有名な観光地だが、新型肺炎の影響か人はまばらだった。次のポイントは鈴虫寺。
鈴虫寺も今は季節じゃないので、閑散としている。次のポイントは松尾大社。
松尾大社はそこそこ人が参拝していた。そして、約2㎞で嵐山だ。松尾大社を過ぎるとまた標識を見かけなくなった。しかし、山と川に挟まれたところを進めば自然とつくはずなので、あまり深く考えずに山の端あたりを進んだ。結局、途中で曲がるところがあったみたいなのだが、標識を見落としたのか、まっすぐ進んでしまい、嵐山駅と書いた看板を見つけてから曲がった。本来はもっと手前で曲がるべきだったみたいだ。
とにかく、嵐山まで完走した。痛めた右ひざの裏は多少痛むし、またしても古傷の右足の付け根あたりが25㎞過ぎから痛み出したが、何とか最後まで走り切れた。生駒の時よりは走れたんじゃないかと思う。