大峰山登山の振り返りと次回に向けて

大峯登山から1週間たって、色々気づいたことを書き留めておこうと思う。

自分の場合、過去スズメバチに2度刺されていて、秋口はスズメバチが攻撃的になる時期なので単独山行はそこを避けないと万が一刺されたらヤバイことになる。そうすると秋の単独山行は気温が下がってからしかできない。かといってあまり遅い時期になると標高の高いところは気温が低くてつらいのと、日が短くなって行動できる時間が短くなるので、今回の山行は秋に行うには、ほぼピンポイントでここしかないという時期だった。

 

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服装について

今回は気温が結構下がって来ていることと、標高がかなり高いところまで行くということを考えて着るものは少し多目に持っていった。着ていったのも含めて上が4枚、インナーがバーグハウスのメリノウールロングシャツ。ミッドレイヤーはファイントラックのフロウラップ。アウターは予備としてIZASのウインブレ、着替え兼予備として、モンベルのウィックロンZEOロングスリーブジップシャツ。下が2枚。モンベルのクロスランナーパンツとRegatta のウインブレ。

使ったのは上は2枚、下は1枚でなんとかなった。しかし、山上ヶ岳の山頂付近はお天気が悪くなったこともあって結構寒かったのでこれはこれでよかったと思う。山で寒くて動けなくなるのは最悪の展開だから。少し多目がちょうど良いと思っている。

食料について

持っていったもの。おにぎり3個。一口羊羮大2個、小4個。一本満足バー2個。ジェル市販品2個、手作り1個。行動中に食べたのは、おにぎり3個、一口羊羮大1個、手作りジェルだけだった。思ったより消費しなかったと思ったが、消費カロリーと摂取カロリーのバランスで考えるとマイナスになっているので、もっと長時間の行動や2日以上の縦走など連チャンで行動するときはもう少しカロリー摂取を考えた方が良さそうだ。結局持っていった行動食兼非常食にはほとんど手がついていないのでかなり大量に余った。もちろん食料も余るくらいでないと何かあったときにそれで食いつなぐ必要があるので山を降りたらぴったりなくなっていた何て言うのは論外なので食料もこれくらいでちょうどよかったのではないかと思う。まあ、余った分のうち山を降りてから吉野駅に向かう途中でブラックサンダー2個と一本満足バーを食べたのだけど。

それと、甘いものばっかり持っていったが、ナッツ系やおかき系などのしょっぱい系の食料もあった方がよかったと思った。甘いものだけだとどうしても単調になって食べる気がなくなるので。これは反省点。ただ、しょっぱい系の食料は水も必要になるので下に書いたように水について要注意になるが。

水について

これについては多いに反省している。持っていったのはソフトフラスク2本で計1Lのスポーツドリンク。それとの飲みさしのペットボトルのお茶400mlほど。

最終的にはペットボトルのお茶が少し余ったが、かつかつの状態で山上ヶ岳手前でかなり心細くなった。気温が低めということと、実は洞辻茶屋や大峯山寺では補給ができるかもという期待もあったので、それほど大量に持っていかなかったが途中での補給が全くできず危うく水分不足で苦しむところだった。水場の事前調査は入念にしておき余分めに持っておく方が良かったと思っている。他の方も書いておられるがやはり、尾根の縦走は水の確保がポイントだと思った。

体力面

準備については風邪をひいて予定していたLSDができなかったので準備不足のまま本番を迎えることになってしまった。なので、五番関まで位しか行けないのではないかと、始める前は結構弱気に考えていた。

結果的に、最も遠くの山上ヶ岳まで行けたので以外に行けたなあというのが正直な感想。29kmという自分的には相当に長いトレイルをこなせたのはやはり30kmウォークの成果だろうか。なんせ、トレランでは20kmを超えたことはなかったので。

また、所要時間もだいたい9時間くらいを想定していたが、7時間ほどで完走できたので思ったよりもいいペースで進むことができた。

コースタイムとの比較では、トータルで見るとコースタイムの半分ほど。ただし、これははじめと終わりのロードの部分で走って稼いでいる分がかなりあるので純粋な山道だけで考えるとコースタイムの6割程度と見て良いだろう。傾斜が緩くて走れる区間はコースタイムの3-4割のタイム、傾斜がきつくなるにつれてコースタイムとの差が縮まって最もきつかった山上ヶ岳手前ではコースタイムの7割ほどになっている。

コースタイムとの比較ができたので次回以降の予定は、これを参考にして考えることにする。

次回以降に向けて

大峰山奥駈道を基本日帰りで分割していこうと考えると、次回はやはり洞川温泉スタートで山上ヶ岳から縦走して弥山、八経ヶ岳方面に向かうコースが考えられる。長距離をこなす自信がなければ、大普賢岳から和佐又山の方に降りるというコースも考えられるが、このコースだと肝心の奥駈道を通る距離があまりに短い。そうすると距離は長めになるがやはり、一周して洞川温泉方面に戻るルートがよさそうだ。

このコースはトレランで完走している人のブログがある。

 

勝手に『大峯早駈』単独走

 

このブログによると、距離は約40kmで所要時間は10時間半ほど。コースタイムとの比較で考えても約半分と相当早い。この人は100kmのトレランレースにも参加しておられるので、自分よりもかなりレベルは高い。そう考えるとこのコースを完走するのは相当にハードだ。

公共交通機関を使うことを考えると、洞川温泉に朝着が9時半頃で、帰りの最終が6時頃なので、同じタイムで走っても完全にアウトだ。それに、次次回を考えると必ずしも、弥山、八経ヶ岳に上る必要がない。それなら、行者還トンネルの西口に降りてそこから林道を走って(走れれば)帰るというのもありかなと思う。距離はあまり縮まらないので所要時間を考えるとバスを使うのはリスキーだが、車を使って早朝に出発すれば行動時間は確保できるだろう。最後は林道経由なら足場も悪くないし、最悪日が暮れてもヘッドライトをつけてトボトボ歩いて行けばなんとか帰れるだろうと思う。弥山、八経ヶ岳という関西最高峰の2座に登りたい気もあるが、それはさらに次回以降の楽しみにしておくのが良さそうだ。

それでも距離は40kmほどあるので登りが減った分だけ少し楽という程度なので次回までにもっともっと鍛えておく必要がありそうだ。とりあえず、今年は日の暮れも早くて長距離は危険なので挑戦は来年の春、日が長い5月頃になりそうだ。それまでにもうトレーニングして行動できる時間や距離を伸ばしておく必要がある。