夏休みに計画していた南アルプス登山をコロナと台風で断念したという記事を書いた。その後日談というか、いろいろ思ったことを少し書いてみます。
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何故かこの記事に沢山の星をいただいた。普段の記事ではほとんど星をもらうことがないので、ちょっと戸惑っている。
まあ、勝手な想像をすると、せっかく行ったのに残念だったねと言う同情票ないし、山では勇気ある撤退も必要という励ましかなと思っている。
自分は、個人的には山は逃げないので、コンデションの悪いときに無理に上ることはないと考えているので、残念なのは残念だったし、交通費と宿泊費が無駄になって結構損をしているのだが、命に変わるものはないのでこれはこれで妥当な判断だったと思っている。
過去に登山を断念したことは3度あり、今回が4回目である。1回目は、学生時代に九州の九重山に登った時のこと、朝から快晴で絶好の登山日和だったのに、山頂手前で嵐のような暴風雨にあって断念した。この時は、山の反対側に宿をとっていたので、仕方なしに、山頂直下の峠まで行って降りたが、山から下りるとまた快晴のいい天気で、山頂付近だけが雨だったという不思議な天気だった。それ以来、九重山に登る機会がないが、この時の判断は後悔していない。2度目は、谷川岳に登った時。この時は従妹と行ったのだが、従妹が友達を連れてきたいというのでOKした。従妹とは八ヶ岳にも一緒に登ったことがあり、ある程度体力があることがわかっていたので、コンディションが良ければコースタイム以下で登れるだろうと考えていたが、その友達が全く体力がなく、半分も行かないくらいでスピードが完全に落ちてしまって、コースタイムの倍くらいかかるようになって、これはどう見ても山頂まで行ったら帰ってこれないと判断して途中で断念した。谷川岳にもそれ以来行っていない。この時は、本当に山頂まで見渡せる、絶好の天気だっただけにちょっと残念だあったが仕方がない、素人を巻き込んで遭難するわけにはいかない。
もう1回は、昨年、六甲全縦にトライしたときのこと、半分で疲れてしまってリタイアして下山した。
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六甲山系はエスケープルートが沢山あって、結構いつでもリタイアできるのでこういうこともできるが、アルプスではそうはいかないのでより難易度は高い。まあ、この時は、半分でリタイアというのはあまり考えてもいなかったが、もう少し先のエスケープルートは結構調べておいた。結局無駄になったが、事前の準備は大切ですね。
この夏は、山で遭難したり、動けなくなって救助されたというニュースが例年になく多いような気がする。コロナで山にも行けなくて久しぶりに行ってみたが体力が落ちてしまっていて思ったように動けなかったということもあるのではないかと想像している。しかし、富士山に登って疲れて動けないからといって救助された人がいたが、ちょっとどうなんだろうと思う。さすがに、山に登ろうと思ったら、その山に登れるかどうか自分の体力と相談してから決めるのが当たり前だろうと思う。まあ、それぞれ事情があるだろうから、一概に準備不足とは言えないケースもあるのかもしれないが、それにしても、疲れたからと言ってすぐに人に頼るというのはいかがなものか。ちょっと甘ったれているのではと思ってしまう。
また、大峯山系で遭難した人がほぼ1週間ぶりに救助されたというニュースもあった。こちらは、かなり経験のあった方らしく、沢の水と持ってきた非常食で何とか命を繋いで無事に救助されたとのこと。何よりである。弥山に登山して道に迷ったということだったが、自分も昨年、行者還トンネル(と言っても自分は反対の東口の方からだったが)の方から弥山、八経ヶ岳と登ったが、そんなに迷うようなところがあったかなと思った。ここは人気のコースで登山者も多く(この部分を過ぎると途端に人がいなくなるが)、何故迷ったのかなと思っていたら、Yahooのコメントに行者還トンネルへの道が通行止めになっているとのことで、別ルートから登山をしたらしい。降りるのも天川村方面へ、かなり長いルートを行ったいたんじゃないかということで、あまり人の行かないところだし、標識等もしっかりしていない可能性もあるのでそこで迷ったのかなあと合点した。まあ、それにしても無事で何よりだった。
ただ最近はGPSやスマホのGPSで現在地が確認できるし、そうそう道に迷うこともないように思うのだが(それでも、道を間違えることはしょっちゅうあるが)。後はやっぱりコースタイムの管理が重要かなと思う。自分の場合は、だいたいいつもコースタイムの70%で計算している。よっぽどのことがない限り、それ以上かかることはないし、それで余裕を見て計画を組んでいる。それぞれの体力や技術にあったコースタイム管理はとても重要だと思う。もちろん何かあった時の非常食も重要だ。非常食については、学生時代に山岳部の後輩から勉強させてもらった。彼と一緒に黒部川の下ノ廊下に行ったとき、途中テントで一泊して黒部ダムから欅平まで行ったのだが、山岳部の後輩は2日目の午後になって色々と食料を出して配ってくれた、非常食は最後まで取っておいてもう大丈夫というところまでは手を付けないということだった。なるほどそういうものかと勉強になった。(山に行く人には当たり前の知識かも知れないですが、その当時は本当に素人同然だったので)
山は普段は穏やかに見えても、天候次第では人に牙をむいて襲い掛かってくるので、そういうことも頭にちゃんと入れて慎重に行動すべきものだと思っています。皆さんもお気を付けください。