フォアフットランニングに関する考察

いよいよ来週はトレランデビュー。足の調子は先週後半くらいからまずまずの状態。レースの距離は18kmなのでふくらはぎさえ最後まで持てばなんとかなるだろうと思っている。距離の長い練習が不足しているので最後はかなりへばるだろうけど。今週は軽めにいつもの道をチャリトレ。トレについてはあまり書くこともないので、今日はフォアフットランニングについて自分なりに考察したことを書いてみたい。

はじめに断っておきますけど、あくまで自分で試して感じたことで全ての人に当てはまる訳ではありません。

まず、フォアフットランニングとは。

最近、足(特に膝など)に負担のかかりにくい走り方として注目されているもので、ここでは詳しくは書きませんが、ネットで検索すると色々な情報があるので興味ある人は調べて見て下さい。私はこのサイトを参考にしました。

9日間で66km走破!フォアフットストライクのおかげで脚が痛まなくなった! - なりなり日記

ただ、自分の場合は軽く走るときはフォアフットなので、フォアフットの練習として歩く時にフォアフットになるように色々試して見ました。

個人的に感じたポイントは次の3点です。

  1. 重心の移動を意識する。
  2. 歩幅を広げ過ぎない。
  3. 強く蹴らない。

重心移動について

参考にしたサイトにリンクが貼ってあった動画がすごく分かりやすくかったのでそちらを見てもらう方が手っ取り早いと思います。ここで解説されていたのは重心を前に傾けて倒れそうになるところで自然に足がでる感覚で足を前に出す。ということでした。自分でやってみると確かに自然と足が前に出てちゃんとフォアフットで着地できます。普通に歩くと重心がやや後ろに残る感じでヒールストライクになります。ただ、気をつけたいのは重心を前に持っていこうとして上体だけを前に傾ける過度な前傾にならないこと。こうなってしまうと重心が前に来ないのでうまく重心移動を使えません。

歩幅について

歩幅を広くしようとすると、どうしても足を前に大きく振りだす形になり、かかとから着地するようになってしまいます。歩幅は狭めにしてピッチ走法(歩法?)を心がけるとスムーズに歩けます。

蹴る強さについて

早く歩こうと後ろの足で強く地面を蹴ると重心が後ろに残って重心移動がうまくいかない原因になります。自分の場合ゆっくり走るときはフォアフットなのに速く走ろうとするとヒールストライクになるのは地面を強く蹴っているからだと思います。

上記の3点を意識するとフォアフットで着地してスムーズに進むことができます。といっても今のところ長い時間続けることはできない状態ですが。長年染み付いた歩き方はそう簡単には変えられないんでしょう。とにかく、焦らずに、それてフォアフットを過度に意識することなくミッドフットくらいのイメージで、着地を気にするよりもスムーズに重心を動かすことに重きを置いて歩いています。

あと自分の場合はがに股にならないように気をつけています。がに股は楽に歩けるのだそうですが、膝に良くないそうなので直す必要があります。先週はがに股にならないように意識して歩いた結果、お尻の筋肉が痛くなってしまいました。今週、病院に行ってリハビリの先生に言うと、普段使ってないからでしょうと言われてしまいました。その日はふくらはぎでなくお尻や股関節周りをほぐしてもらいました。

あと、いろいろ試して気づいたことは、下り坂や追い風の時はやりやすいけども、上り坂や向かい風ではうまくいきにくいということでした。これは、やはり重心移動がやりにくくなるからだと思います。なので、子供が自転車を練習するのと同じ要領で、緩い下り坂で練習するとやりやすいのではないかと思います。

もう一つ気づいたことは、自転車の乗り方と共通点があるということ。といってもママチャリではなくロードバイクの話です。ロードバイクに乗っている人はわかると思いますが、ロードバイクでは靴がペダルに固定されるビンディングペダルを使います。ビンディングペダルを使うときのコツは、ペダルを踏むのではなく回すことを意識することです。理由は、ペダルが靴に固定されているので足を上に引き上げるときもペダルがくっついてくるのでその時の力も使うことができるためです。踏むよりも回すことを意識することで無駄なく力をべダルに伝えるということです。フォアフットで歩く(走る)ときも、地面を蹴ることを意識するのではなく、足をスムーズに動かすことを意識するとうまくいくような気がします。自分はロードバイクに乗っているのでこの辺の感覚は掴みやすいのかなと思っています。

ところで、今日、たまたま瀬古利彦さんの昔の映像をテレビで見ました。瀬古さんと言えば上体を立てた奇麗なフォームで走ることで有名でしたが、今日見てみると、ヒールストライクで走っていました。やはりあの当時は長距離はかかとで着地というのが常識だったんだと改めて思いました。あの当時、瀬古さんのライバルでタンザニアイカンガーという選手がいましたが、イカンガー選手は前傾姿勢で走る走り方で(アフリカの選手の多くは同様の走り方)、瀬古さんの走り方とよく対比されていたのを覚えています。今日はイカンガー選手の映像は見れなかったですが、アフリカの選手はフォアフットで走っていることを考えると、イカンガー選手もきっとフォアフットで走っていたのではないかと思います。これからは、日本の選手もアフリカの選手のような走り方をする人が増えていくのでしょうか?