一人北摂フォトロゲ

12月に行われた北摂フォトロゲのお手伝いに行った時に地図をもらっていたので、その地図を使って、一人でフォトロゲをやってみました。
フォトロゲとは、フォトロゲイニングの略で、ロゲイニングというのは、地図を持って、地図に書いてあるポイントを回って制限時間内にどれだけ多くのポイントを取れるかを競う競技です。オリエンテーリングをやったことがある人なら、スコアオリエンテーリングのようなものと言ったらわかりやすいかもしれません。
フォトロゲでは、ポイントに行ってもオリエンテーリングのようにフラッグが置いてあるわけではなく、パンチもありません。通過証明には現地に行って写真を撮ってくるという方法を使います。なのでフォトロゲイニングと呼ばれます。
北摂フォトロゲでは、ポイントでクイズやじゃんけんといった遊びの要素は全くなく、時間内に多くのポイントを集めるというのが競技の規則になっています。
また、ロゲイニングは通常2人以上のグループで参加するのが普通ですが、北摂フォトロゲでは一人で参加するソロのクラスもあります。競技の時間は3時間のクラスと5時間のクラスがあります。今回は5時間を想定してコースを組んでみました。優勝チームだと40km以上走るのだそうですが、さすがにそこまでの走力はないので、一応目安として12分/kmのペースで行くと考え25kmくらいのコースを組んでみました。また、本来のスタートゴールはJR高槻駅から京都方面に少し行ったところにある安満遺跡公園なのですが、自宅から安満遺跡公園まで出かけてスタートするのもだるいのでJR高槻駅をスタートゴールにしてみました。
そして、少し反則気味なのですが、あらかじめルートを組んでおいてそれをガーミンのForerunner255に入れておいて走りながらルートに乗っているかどうかを確認して走ってきました。少し反則と書いたのは、ルール上はスマホのアプリは使用OKなので、作戦タイムが20分あるのでその間に、Garmin Connectでルートを組んでウォッチに転送すればルール上は問題ないということになります。ただ、今回は、スタート前の20分間でもなく、アプリでなくPCでコースを組んだのでやや反則という感じです。アプリでもできないことはないのかもしれませんが、やったことがないのでどこまで細かいルートが設定できるのかはわかりません。
まあ、ロゲイニングをしつつ、1月末の石舞台100へ向けてのトレーニングという意味合いもあるので、その辺はまあ良しとしようかと。

出だしでいきなりつまづく

JR高槻駅を9時頃にスタート、5時間の予定なので、午後2時にゴール予定です。ちなみに、大会の本番では、タイムオーバーは1分毎に100ポイントの減点とかなり厳しいルールになっています。
さて、最初のポイントは不老水です。能因法師が不老不死を願って煎茶にして飲んだ水だとか。今は飲めないそうですが。
ポイントは18点です。ポイントは、スタート地点からの距離や登りなどに応じて割り振られています。当然遠いところが高い得点です。ここは近場なので非常に低い点数ですが、通り道なので寄っていくことにしました。
ところが、住宅地の中で道が入り組んでいてどこにいるのかわからなくなってしまいました。はじめは、駅からまっすく北に向かって天神さんの所を右に曲がって天神さんの脇を巻くように北上したところまでは良かったのですが、そのあとが道がわからず、マップとスマホのアプリの地図を見比べてなんとか現在地を割り出してたどり着くことができました。オリエンテーリングでは反則の方法です。まあ、ロゲではOKなんですけど。オリエンティアとしてはちょっと情けない。ただ、言い訳を書いておくと、ロゲの地図はオリエンテーリングの地図と違って道がとても見づらいのです。オリエンテーリングではある程度の太さの以下の道は全部同じ太さで書かれていて、実線と点線などの区別であらわされていて、道が非常に見やすく工夫されているのですが、ロゲの地図は国土地理院の2万5千分の1の地図をベースに書かれていて、しかも細い道は本当に細く書かれていて老眼にとってはものすごく見づらいものになっています。また、縮尺もオリエンテーリングでは1万分の1や7千5百分の1といった縮尺を使うのでかなり見やすいのですが、ロゲでは使うエリアが広いのでどうしても2万5千分の1などの縮尺になってしまうので全てが小さく書かれていて非常に見づらく、特に住宅街などの入り組んだところは非常に苦労するということが今回わかりました。
17分ほどかかってようやくポイントを発見。平地にもかかわらずkmあたり10分越えのスローペース。

最初のポイント不老水

次は、名神を越えた先にある神峯山寺への道標です。古曽部の運動公園の脇を抜けて名神まで登り、名神を越えてまた下って、川沿いを北上したところにありました。ここは比較的簡単にたどり着くことができました。ここのポイントは26点です。

神峯山寺への道標

次はタチソ地下壕跡です。道標のあった川沿いの道を北上し、弥生が丘の住宅地の入り口付近です。ここもすんなりと行くことができました。
タチソ地下壕とは、戦時中に計画された工場の跡らしいです。工事中に終戦になって使われることはなかったらしいですが。ここは29点です。

タチソ地下壕跡

だらだら登りに苦しむ

その次は、最高得点のポイント、神峯山寺の仁王門です。ここは102点です。
タチソ地下壕から川沿いに進み、そのあと新名神を右手に見ながら進みます。このあたりからのぼりが始まります。そして、原からのポンポン山への登山道と合流し、しばらく登ると神峯山寺に到着です。ポンポン山の登山道は何度か通ったことがあるのでここは簡単でした。

神峯山寺の仁王門。正月だからなのか飾りつけされていました。

ここで、トイレ休憩。今日はどうもトイレが近い日らしく、スタート前にいっておいたのですが、ここでも行くことに。タイムロスなのですが仕方ありません。
次のポイントは諏訪神社です。諏訪神社へは、ポンポン山への登山道をしばらく登って、途中で分岐を右に進み、またひたすら上る。そして少し下ったところの集落にありました。集落の中の道がえらい狭くて、人が2人並んで通れないんじゃないかという細さで、入り口を入るのを躊躇しましたが、問題なく到着。
ここは68点です。

諏訪神社。集落の奥まったところにある。

実は、諏訪神社のすぐ近くに77点のポイントがあるのですが、タイムと距離のことを考えて今回はパスしました。競技を真剣にやっている場合、ここまでの経過時間を見てどうするか判断することになるのでしょう。
次は、大沢の杉です。諏訪神社から元来た道に戻って、柳谷へ向かう道をまたひたすら上ります。ここまでの登りはほとんどが急勾配と呼べるようなところがなく、走ろうと思えば走れるところなのでかえってしんどい。どうもこういう登りは苦手なんです。でも、トレーニングのために来ているという側面もあるので頑張って登ります。登りの途中で腸腰筋が痛くなってきました。もう少し鍛えておかないとだめなようです。まあ、筋肉痛なので我慢できる範囲なので我慢しながら進みます。上り坂を上り切ったあたりに大沢の杉への入り口がありました。車道から右に入って斜面を登ると本当に立派な杉が鎮座しています。ここは83点です。

大沢の杉。ここまで立派な杉を実際に見たのは初めて。

ようやくトレイルに

大沢の杉の次は、トレイル途中にある119番通報ポイントB-12です。ハイキングコースなんかによくある、迷ったときに今どこにいるかを消防に連絡する例の奴です。大沢の杉から元来た車道に戻って、しばらく進んで、柳谷まで行かずにギロバチ峠への道を右に入ります。最初は柳谷観音を回るルートを考えていたのですが、そこまで行くと距離が30kmを越えてしまいそうなので手前で曲がって引き返すルートにしました。
ギロバチ峠への道からようやく本格的なトレイルに入りました。峠まではすぐで、あとはひたすら下りです。下りの途中に119番通報ポストがありました。ここは71点です。

トレイルの途中にある119番通報ポスト

次は若山神社です。トレイルをひたすら下って、柳谷から下ってくる車道と合流し、しばらく下った集落のあたりからまたトレイルに入りなおします。ここで、本来は集落の手前の橋を渡ると近道だったのですが、道が読み切れずに、1つ橋を行き過ぎて2番目の橋を渡ってしまい、かなり大回りなルートになってしまいました。本当に集落のあたりはわかり難い。
ここのトレイルは比較的平坦で若山神社に到着。僧行基文武天皇に勘定したのが始まりとか。結構立派な神社で参拝客も何人かおられて、おみくじやお守りを売っている窓口もありました。ここで、またトイレ休憩。そして、お昼近くになって来たし、日差しの当たるところにベンチがあったのでここで昼食のおにぎりを2つ食べる。ここは54点。ゴールに近くなってきたので点数が下がってきました。

若山神社

最後の登り

若山神社からは太閤道を通って、ベニーカントリークラブの淵まで一気に登ります。ここが今日のコース一番の急登でした。まあ、それほど長くないのですが。
ただ、ベニーカントリーまで行けば登りは終わりかと思っていたら、ゴルフコースの淵の道は結構アップダウンがあって、こっちの方が精神的にきつかったです。
ゴルフコースの淵の道を外れて南下してしばらく行ったところにある展望所が次のポイントです。ここが56点。

島本の展望所。遠くに三川合流地点が見える。

その次は安満宮山古墳です。展望所からトレイルを進んで、若山まで登り、そこから降りると高槻市営の公園墓地に裏から入る形になるのですが、途中で少し北西にわき道を入ったところにまた別のポイントがあって、ここも競技だったら残り時間を考えて寄るかどうかを検討する場所になりそうなところでした。今回は、とりあえず25kmを走るということを目標にしていたのと、足の痛みを抱えていたので予定通りパスして安満宮山古墳に向かいました。

コースの途中にあった若山。ここはポイントではないですが。

若山からトレイルを下ってくると高槻市営公園墓地に裏から入る形になります。古墳は高槻市営公園墓地の中にあります。この古墳は3世紀ごろのもので、卑弥呼が魏の皇帝からもらったといわれている三角縁神獣鏡も出土したそうです。ここが38点。

安満宮山古墳。
古墳から見た高槻市内の風景

さて、次が最後のポイントです。得点はなんと6点。安満遺跡公園のすぐ北にあるJRの踏切です。
墓地の中を降りてきて、名神新名神のジャンクションの所から、しばらく川沿いに進んで、そこから南下すればよいのですが、ここもまた市街地になって、どうも現在地がつかみづらい。まあ、だいたいの位置はわかっているので、適当に南下できる道をたどっていったらドンピシャで踏切に到着。
この踏切には、警報機もなく、自動で降りてくる遮断器もありません。遮断機はあるにはあるのですが、手で上げ下げするという変わった踏切です。
何故こうなっているのか詳しいことはわかりませんが、ここで横断するのは車庫へ続いている線路で、車庫へ向かう列車は速度を落としてゆっくり進むので、運転手が目視で確認しながら通るので問題ないということなのかもしれません。その脇にある東海道線の線路には、ちゃんと警報機と自動遮断機がついています。

JR高槻駅の近くにある手動遮断器

ゴールへそして結果は?

遮断機が最後のポイントで、後はゴールするだけです。ゴールはスタートと同じくJR高槻駅に設定したので、駅に向かいます。本来なら遮断機から元来た道を引き返して、西国街道を進むのが早いのですが、せっかくなので踏切を渡って南側に出て、安満遺跡公園との間の道を進み、八丁畷の交差点から北上してきた道とぶつかるところで、線路を渡り、線路沿いにしばらく進み、西国街道に一旦合流。そして、しばらく西に進んでまた、左に折れて線路沿いに進んで高槻の駅に到着。
タイムは4時間25分14秒。ということで35分ほど早く着いてしまいました。結果論ですが、あと一つくらいはポイントを取れていたと思います。この辺が競技の本番になると難しいところだと思います。タイムオーバーすると激しく減点されるので絶対に時間内にゴールしないといけないのですが、余裕を見すぎると今回のようにかなり時間が余るということになってしまいます。
得点は593点でした。優勝チームは1000点を越えているので全然ですね。まあ、それでも1月末の石舞台100はもっとアップダウンが激しいですが距離は35kmなので、今回25kmを走ったことは大会前の練習としてはまずまずだったのではないかと思っています。