Windowsパソコンを更新

やったことはタイトルの通りなんですが、事の発端はAndroid Studioで自作の地図アプリを改良しようとしていて起こったトラブルが元です。
以前にも書いたように、弘法トレイルで約10時間走った時にGPSウォッチの電池がやばかったので、買い替えを検討しています。
alasixosaka.hatenablog.com
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そして、GPSのデータが飛ぶ現象もあるので、GPS精度の良いものを選ぼうと考えています。
一方で、スマホはトレランの時は常に持ち歩いて、自作の地図アプリを稼働させています。こいつは、GPSで現在地を表示できるほか、軌跡も表示させる機能を持たせていますが、ログを取る機能は実装されていません。ログは、GPSウォッチで取れるのでまあいいかということでした。また、Yamapなどの別のアプリでもGPSのログを取ることができるので、そちらに頼っていたという面もあります。しかし、レースの時などスマホではYamapを起動しないで自作のアプリのみを使うというシーンがあり、その時にGPSウォッチのログが飛んでしまうのはちょっと痛い。一方で、スマホのアプリの軌跡を見ると、ウォッチのように飛ぶということが今までなかったので、バックアップの意味を込めて、ログ機能を搭載しようと考えたました。
ところが、軌跡を描いているくらいだから簡単に実装できるだろうと思ていたら、Android10からファイルへのアクセスが非常に厳しく制限されるようになり、特にAndroid11以降ではアプリがアクセスできる領域に制限を設けているようです。この辺の詳しいことは、またアプリの改造ができたら記事にしたいと思いますが、一筋縄ではいきそうにありません。
そして、その過程で、いろいろテストしているときに、Android Studioで引っかかっているうちに、今度はWindowsパソコンの方がおかしくなってしまいました。
簡単に状況を書くと、まず、ネット上でAndroid11に対応しているファイル操作用のサンプルアプリを動かそうとしたのですが、エラーが出て、いろいろやっているところで、Android Studioのバージョンを上げろと言ってきたので、上げると、動作が重い。ちなみに、インストールしたのは最新版のフラミンゴとかいうやつ。何も考えずに最新版にしてしまった。重くて、とても実用に耐えないので、一旦、ダウングレードしてみた。この時インストールしたのは、バージョン4.2.2。この4.2.2は今までと同様軽快に動いた。そこで、同じようなファイル書き込み用の別のアプリを試したら、これも同じようなことで、エラー、対策、バージョンアップの要求となったので、もう少し軽そうな少し古いバージョンをインストールした。インスールしたのは、Arctic Foxというやつ。でも、やっぱりこいつも重い。仕方ないので、また戻そうとしたら、アンインストールがうまくいかず、バージョンを戻したにもかかわらず動作が重くなってしまった。

復元ポイントを使って大失敗

しゃあないと思って、復元ポイントを使って元に戻そうとしたら、復元に失敗し、おまけにWindowsが起動不能に落ちいってしまった。
具体的には、ブルーバックになって、例のQRコードが表示されて、修復が必要ですといったメッセージが表示される。セーフモードも試してみたが起動しない。
ここで、リカバリー用のイメージを作っておいていれば、簡単に元に戻せたのだが、リカバリー用のイメージを作っていなかった。
recoverit.wondershare.jp
仕方ないので、他のパソコンでリカバリイメージを持っていない、単なる回復ツールを作って、それを使って修復を試みた。

一応成功。それでも・・・

最初はそれでも、先ほどと同様に、ブルーバックQRコードが表示されWindowosが起動しない。ここで、もう一度セーフモードを試してみたら、今度は何とか起動した。セーフモードから一度シャットダウンして、再度起動すると今度は正常に起動した。しかし、ドライブの修復が必要ですと言ってくる。
もう一度ダメージを食らったら回復不能になる恐れがあるので、ここで、リカバリイメージを作成して、その日は寝た。
ちなみに、リカバリイメージの作成には、3時間くらいかかりました。長い!!!

Android Studioが消えている

翌日、Windowsを立ち上げて、確認すると、ドライブの修復については何も言ってこない、だが、Android Studioが消えている。デスクトップのショートカットは残っているが、クリックしても「そんなソフトはないよ」というようなことを言ってきて、アンインストールされた状態になっている。Android Studio なんてずいぶん昔から使っているのに、それ以前に状態に戻ったのかと思ったが、他のソフトは最新の状態なので、Android Studioだけがおかしくなっている。この時点でどうも怪しげな雰囲気。
そこで、動作の軽いバージョンのAndroid Studio4.2.2をインストールしてみる。すると、動作は比較的軽いが以前のように軽快に動くということはない。おまけに、メモリーが足りないと言ってくる。メモリーは一応16GB積んでいるので、今までそんなこと言われたことないのに、おかしい。念のためタスクマネージャーでメモリーの使用状態を確認すると、メモリーの半分くらいしか使っていない。どうもなんか変な感じだ。

パソコンの更新を決断

もちろん、Windowsクリーンインストールして綺麗な状態に戻してやるという選択肢もある。しかし、今使っているマシンは、かれこれ7年くらい使っている。昔ほど年々性能が飛躍的に向上していっていないのと、今は昔のマシンでも十分なパフォーマンスが得られるので買い替えの頻度はずいぶん低くなっているが、自分的にはかなり長いこと使っている印象だし、そろそろ更新してもよいころかなと思っていたのは事実。ただ、時期が悪い。新たにGPSウォッチを買おうとしている矢先とは。これで、Fenix7を買うという選択はほぼなくなった。

まずは、仕様を検討。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
今のマシンは、状態で言うと瀕死というほどでもないが、かなりフラフラの状態と言っていい。なので、のんびり考えている暇はないので、即断即決でどんな仕様のマシンにするかを検討した。

CPUはインテルAMD

まずは、心臓部のCPUから。今使っているのはだいぶ古い世代とは言え一応インテルCore i7なので、インテルならCore i9AMDならRYZEN 9あたりが欲しい。調べてみると最新の世代だと結構値が張る。いいものだと10万円くらいする。さすがにそこまでは出せないので、もう少し安いバージョンをと思うと、だいたい5万円ちょいくらいになりそう。インテルAMDとの比較では、用途によってどちらが良いかという得手不得手があるようで、単純な計算やプログラムならインテルが得意。ゲームやグラフィックスならAMDが得意という感じらしい。一応最新の世代だけでなく、一世代前のも含めて検討することに。結論は下に書きます。

チップセットはどうする

CPUと同様に絶対必要なのがマザーボード。最近はCPUが新しくなるたびに、ソケットが変わって互換性がなくなるので、CPUを変える、イコール、マザーボードも買い替えるという感じになっている。マザーボードを買い替えるにあたっては、どのチップセットを積んでいるかが重要なポイントになる。
調べると、最新のインテルの13世代用のチップセットは、メモリーとしてやや古いDDR4にも対応しているらしい。一方のRYZENの第5世代用チップセットはDDR5にしか対応していない。今のパソコンには、DDR4が乗っかっているのでそれならインテルかと思い、一応パーツの総額を計算してみた。すると、CPUをCore i9で一番安いのにしても、10万円近くかかる。もう少し安く済ませられないかと思って、一世代前のCPUを検討したら、RYZEN9の第4世代は4万円を切る値段で売られている。そして、第4世代用だとメモリーもDDR4対応なので好都合。第4世代RYZEN用のチップセットは、B550、X570S、X570と3種類ある。ゲームをするわけでもないので、一番安いB550でいいだろうと判断。なので、CPUはRYZENの5900X、チップセットはB550に決まり。

マザーボードを選ぶ

チップセットが決まったら、マザーボードの選択。メモリーは今使っているのを流用して、さらに増設する予定なので、メモリースロットが4本欲しい。また、内臓のSSDも、今使っているのはバックアップに回して、新しく購入するので、M2ソケットが2つ以上欲しい。それと、SATAに繋いでいるストレージがHDDとBDドライブで計6つあるので、SATAは6つ以上欲しい。そうなると、かなり選択肢が絞られて、BIOSTARのB550MXCプロか、ASRockのB550Pro4か、ASRockのB550 Phantom Gaming4当たりが安いところでヒットしてくる。結局マイクロATXでなく、ATXの方が拡張性が高くて使いやすいということで、ASRockのPhantom Gaming4にした。こいつは、同じ名前でATX仕様のものとマイクロATX仕様のものが売られている。ややこしい。ちょっと高いがATXの方を選択。

CPUクーラー

RYZENはBOX品でもCPUクーラーがついていないので別途購入が必要になる。しばらくパソコンを組み立ててないうちにすっかり浦島状態になっていて、最近のCPUクーラーはサイドフローという、横向きに風を送って冷やすのが結構主流らしい。昔のように、CPUの上にファンが乗っかってて、下向きに風を送る、トップフローというタイプはマイナーになりつつあるらしい。サイドフローでどうやってCPUを冷やすのかというと、ヒートシンクにヒートパイプがつながっていて、ヒートパイプに風を送って冷やすようになっているらしい。また、もっと冷やしたい人向きには、水冷式というのもある。ただ、水冷はシールが劣化したときに大惨事になりそうなので、ズボラな自分には向いてなさそうなので今回はおとなしく、サイドフロー式のファンをチョイス。値段はピンキリだが、オーバークロックをするわけでもないので、そこそこで十分だろうと思って、定評のある虎徹 Mark3をチョイス。

モリーSSD

あと、購入するのは、メモリーSSD。メモリーは今16GB積んでいるので、あと32GB積んで合計48GBにする。なので、16GB2本組で一番安いのをチョイス。この辺はあまりこだわりない。過去にメモリーの相性で動かなかったことはないので。
SSDは、今500GBでいろいろソフトをインストールすると結構容量がきつめなので、もう少し増やして1GBにする。これもそんなに高価なのは不要だが、あまり変なメーカーなのはちょっと怖いので、東芝製をチョイス。
これで、パーツ選択は決まり。

パーツが到着。組み立て

注文したパーツが到着したので、さっそく組み立てる。

新しく購入したパーツ達。マザーボード、CPU、CPUクーラー、メモリーSSDは後で来たので写真がありません。

まずは、古いパーツの取り外し。ケース、電源、ドライブ類はそのまま流用するので、マザーボードをそのまま取り外す。
そして、新しいマザーボードにCPUとメモリを取り付けて一旦ドライブ類は接続せずに最低構成で動かしてみる。

新しいパーツを組みつけたところ。それにしてもCPUクーラーのでかいこと。ケースからはみ出しそう。
RYZENの仕様にはまる

電源を入れると、通常なら「ピッ」というビープ音が鳴ってBIOSが起動するところだが、画面は真っ暗なまま、「ピー、ピー、ピー、ピー、ピー」とやや長めのビープ音が5回鳴った。ASRockのHPで調べてみると、長いビープ音5回は、without VGAとのこと。そこで、古いマザーボードに刺さっていたビデオカードを刺してみると、正常に起動した。ここで、「え、オンボードグラフィックスは?」と思った。よくよく調べてみると、5900XはGPUが搭載されていないので、グラフィックスカードを別に用意しないと映像が出ないとのこと。しばらくPCの自作をしてなかったし、最近はIntelのCPUばかり使っていたので、こんなことになっているとは知らなかった。昔は、オンボードグラフィックスはチップセットの方に搭載されていたので、CPUはあくまでCPU単体で機能するようになっていた。最近はCPUとGPUを一つのチップに入れてしまっているらしい。そのため、たといマザーボードにビデオ端子がついていようが、GPUのないCPUを付けるとそのビデオ端子からは何も信号が出ないということになるらしい。まあ、その分値段を下げているということになるのでしょう。また、RYZENのハイエンドCPUを買う人はゲーマーが多いだろうから、オンボードのグラフィックスなんかいらない。専用のグラボを付けるという人も多いんでしょうね。そういう人のためにGPUなしのCPUが売られているのかもしれません。自分の場合は、ゲームをする気はないので、オンボードでも全然かまわないのですが、そんな事情を知らずに安いと思ってGPUなしのCPUを買ってしまったのではまってしまいました。幸いにして、安いグラボを付けていたので何とかなりました。

Windowsのインストールではまる

さて、無事にBIOS画面までたどり着いたので、いよいよSSDを取り付けて、Windowsのインストールに取り掛かります。
今回は、古いPCのWindows10はいろいろソフトが入っている上に、長いこと使っていたのでかなり速度が落ちてきていることもあるので、そのあたりを考えてWindows11をクリーンインストールすることにしました。
空いているSDカードをUSBアダプタに刺してにWindowsのインストールファイルをダウンロードしておきます。それを、起動ドライブにして起動すればインストールが始まります。ところが、途中まで進んだところで、「このPCは最小構成を満たしていないのでこれ以上進めません」といったメッセージが出て先に進めなくなりました。CPUもメモリーマザーボードSSDも全部新品で、どう考えてもWindows11に対応していないとは考えられないので、一番怪しいのはグラフィックスカード。こいつは、GeFORCE9500GTを積んだ結構古いやつ。ところがネットで調べるとしっかりWindows11用のドライバーが提供されている。ということは対応しているはず。
しばらく考えて、SSDがまっさらなのに気づいた。フォーマットしないと使えないのかも? と思ったが、じゃあどうやってフォーマットするのとなった。古いPCはばらしてしまって今更取り付けなおすのは面倒だし。かといって、我が家にはM2に対応したマザーボードが他にない。
そういえば、昔、余ったM2のSSDをケースに入れて外付けドライブしてあった。と思って、このケースに取り付けようとしたらつかない。どうも規格が違うらしい。さて困った、と思ったが、LinuxをUSBドライブから動かせばフォーマットできるはず、と思いついた。昔に作っておいたUBUNTUのUSBドライブがあったので、こいつを動かしてSSDをフォーマットした。フォーマットをしてあげると、最小構成のエラーは出なくなって、先に進むことができた。
しかし、また、SSDのフォーマットがこのままではダメです。インストールできるのはGPTです。と言われてしまった。ここは、パーティションを一旦削除して、あらたにパーティションを切りなおすことでGPTでフォーマットすることができたので、無事に通過することができた。

AsRockのマザーはメモリーの相性がきつめ?

さて、無事にWindows11がインストールできたので、残りのドライブを接続し、メモリーを古いマザーボードから取り外して、取り付けた。
そうすると、またしても起動しない。今度はうんともすんとも言わず、画面も真っ暗。これはメモリかと思い、増設した古いメモリを取り外すとちゃんと動く。
たしかに、新しく買った2本と古い2本は容量もメーカーも異なるので動かなくても文句は言えないのだが、それにしてもせっかくなので何とかしたい。
そこで、今度は、古い方のメモリーを2本差してみた。そうすると、起動した。ところが、BIOSの画面で確認するとメモリーが1本しか認識していない。
ネットで調べると、価格コムのこのマザーの掲示板にもメモリーのことがいろいろでていて、中には4つのスロットのうち1つが死んでいたとか書いてあったりする。なんか嫌な予感がするが、とりあえずもう少し検証してみる。
まず、初めに新しい16GBのメモリーを取り付けたのが、A1とB1のスロット。これも価格コムの掲示板によるとA2とB2の方が良いらしい。マニュアルにはそんなこと何も書いてないけど。そして、4本付けたときは古い8GBのメモリーをA2とB2に取り付けた。また、8GBを2本にした時も、このA2とB2に取り付けた。認識しなかったのはB2の方。そこで、新しい16GBのメモリーを一つだけB2に取り付けてみた。するとちゃんと認識する。もう一つをA2に取り付けてみる。するとちゃんと2本とも認識する。そこで、古い8GBのメモリーをA1とB1につけてみた。そうしたらちゃんと4本とも認識した。結論はスロットが死んでいたわけでなく、古い方のメモリーとの相性だったようだ。幸い、スロットを変えたらちゃんと認識したので4本とも使える状態になった。

Windosの再インストールではまる

さて、これでようやくすべてのパーツが取り付けられて、Windowsもちゃんと動く状態になったので、徐々にソフトをインストールしていった。そうすると、どうも調子が悪い。起動時にファイルが見つからないというエラーメッセージが出るようになり。インストールしたはずのソフトがファイルが壊れて動かないと言われたり。これはSSDのはずれを引いたのか? でも、仕方ないので、ドライブチェチェックをかけてみる。そうすると破損しているということなので修復を行った。しかし、症状は改善せず。動かないソフトは再インストールすると動くようになったが、起動時のエラーメッセージは相変わらず出る。
気持ち悪いので、もう一度Windowsをインストールしなおしてみることにした。
インストールに使ったUSBメモリをもう一度使って再インストールする。そうすると、また例の「最小構成を満たしてない・・・」というエラーになって進まない。本当にどうなってんの? どう考えてもおかしいでしょ。
まあ、こんなところで一人で怒っていても解決しないので、またUBUNTUSSDをフォーマットし直して、インストールする。今度はちゃんと進む。
これはどう考えてもWindowsインストーラのバグでしかない。しかし、ネットを検索しても、同様の事例は見当たらない。パーツのと組み合わせで起こるレアケースなのか? とりあえずインストールは無事に済んだので、しばらく使ってみることにする。これで、だめならWindows10に逆戻りか? それともSSDの買いなおしか? といったところ。