比叡山国際トレイルランニング大会に参加してきました。

5/18 記事を一部修正、加筆しました。

天国の父に捧げる完走

いきなりなんですが、先日父親が他界しました。まあ、97歳だったので大往生と言ってもよいと思います。3月ぐらいからそろそろ危ないという話を聞いていたので覚悟はできていたので亡くなったときはとうとうその日が来たかというぐらいの感じだったのですが、まあ、ちょっと不謹慎な話ではあるのですが、このレースの直前に亡くなるのだけはやめてほしいと思っていました。幸いにGW中にお葬式も済ませることができてタイミングとしては良かったと感謝しています。
父親はもう数年前からほぼ寝たきりの状態だったし、会話もほとんどできない状態だったので自分がトレイルランをしていることすら知らなかったと思いますが、今回のレースは天国に旅立った父親に捧げるために是が非でも完走したいと思っていました。
ところがです、話はそのGW中から始まるのですが

またしても腸脛靭帯炎になってしまった

昨年の弘法トレイルでも腸脛靭帯が痛くて途中から全く走れなくなってしまったのですが、
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その反省が活かされていないとというか、今年は、トレイルでの調整は1か月前の比良縦走で終えておいて、
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GW中は金剛山の登山(15km、走らず)と自転車でのツーリングだけにしておいたのです。
ところが、その自転車でのツーリングで和束町まで行ったのですがその途中の大正池への登りの途中で左の膝が痛くなり、腸脛靭帯かなとも思ったのですが、お尻のあたりもピクピクしてきたので坐骨神経痛の方かなと思ってそのまま少しペースを落として登り続けて、まあ少し痛いながらもペースを落とせば走れる状態だったのでそのまま予定のコースを走り切ったのですが、今思えばその時無理をせず、途中で引き返していればよかったと思っています。まあ、その時は一人ではなく連れが居たのと、まさか自転車で腸脛靭帯炎になるとは思ってもいなかったので油断をしていました。
家に帰ってから、腸脛靭帯のあたりを触ると、ランニングで痛めるところと少し違っていて、膝の少し上の膝を曲げたときに筋が出っ張ってくるところがありますがそのあたりがものすごく凝った感じになっていて、まあ一種の筋肉痛みたいなものかと考えて、湿布でも貼っておけばすぐに直るだろうと考えたのがこれまた間違いで、素直に病院に行って治療を受けていればよかったと思っています。
結局、湿布とロキソニン、あと自宅にある電気治療器で何とかしようとレースの前日まで自宅で治療したのですが、痛みはだいぶ軽減したものの完全には良くならず、昨年の経験から絶対途中で痛みが出ることが予測されたので、途中リタイアもやむなしという覚悟で臨むことになってしまいました。
大会当日は、膝にニューハレのVテープを貼るところを、ニューハレさんの動画を参考に、更に腸脛靭帯にもテープを貼っておきました。この膝の横にもテープを貼るというのは自分的には膝がきっちり固定されている感じになって結構感じは良かったです。ちなみに、念のため、足首にもテーピングをして捻挫の予防をしておきました。

レース準備

比叡山のレースは関門、制限時間が厳しく、50kmだと制限時間が11時間。これは自分の走力を考えるとかなり厳しい設定になっています。エントリーの際の注意書きにも、50kmのエントリーの目安は35km以上のトレイルレースの経験者、フルマラソン4時間半以内と書いてあり、但し書きに完走のためにはフルマラソン4時間以内程度の走力が必要と書いてあります。自分はフルマラソンは一応サブ4ですが、それは遠い昔の学生時代のことでもう40年前のことです。そのころに比べると当然走力は落ちているので到底4時間以内で走ることはできないので、完走のためには周到な準備が必要です。
昨年は3度に分けてコースの下見、試走を行いました。(本当は2回で行う予定だったのですが、1回目が暑くて途中でへばったため3回になってしまいました)
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また、昨年のレースのYoutube動画をあげている人の動画を参考に、下のようなタイム表を作成しました。ここまで入念に準備するのも初めてです。エイドでのタイムはエイドの出発時間を基準にしています。つまり休憩時間込みです。関門の設定がエイドの出発時間になっているのでそれに合わせてあります。

タイムの作成は、試走の時の自分のタイム、他の人のブログの記事などを参考に作成しました。この表だと、延暦寺に戻ってくるのがスタートから4時間27分後となっています。実は、上に書いたYoutubeを投稿されていた方は、昨年第二ウェーブで走られていて、横川のASでタイムアウトになっておられるのですが、そのあと完走した人のタイムを詳細に分析されていて、延暦寺迄4時間20分以上かかっていると完走率が異常に下がるという分析をされていました。また、ブログをあげておられた方も4時間20分頃だと、エイドの人にペースアップしないと完走は難しいと言われたというようなことを書いています。それから考えると、4時間27分は完全にアウトなのですが、自分の走力を考えて体力温存して後半で走れれば完走できそうという想定です。ただ、これはあくまでリミットタイムなので貯金ができればそれに越したことはありません。また、延暦寺に戻って来た時に4時間半近くかかっていて、余力がなく一杯一杯だったらもう完走は無理ということです。一応皆さんが書かれているのは延暦寺まで4時間で戻ってくるのが目安だそうです。ですので、第一目標は4時間。最低限の目標が4時間27分ということにしました。
GW中は暑い日が続いて、レース当日もかなり暑くなるのではと考えていたのですが、その後気温が下がって、特に朝の冷え込みが続いていて、レース当日の予報も日中の気温はそこそこ上がるものの朝の最低気温は高槻市の予報でも9℃という予報でした。比叡山の山頂は900m近い標高があり、夏でも登るとひんやりする感じがするので朝のスタート時点ではかなり寒さを感じ、途中から気温が暑くなって暑さを感じるのではないかと想定されました。こういうのが服装の調節が難しくて結構頭を悩ませるのです。仕方ないので、長袖、半袖、短パン、ロングパンツといろいろな気候に対応できる服を準備して持っていくことにしました。アームバンドも用意しておきました。結果的には会場に着いたら既に気温が上がっていて、半袖、短パンでスタートすることになりました。中にはノースリーブ姿の方もおられました。
ちなみに、当日の大津市の気温の推移はこんな感じです。

大会当日の大津市の気温

レース開始の9時過ぎにはもう20℃近くまで気温が上がっていることがわかります。会場でも熱中症に注意とか、OS-1を配っていて盛んに飲むようにアナウンスがされていました。ちなみにこの時配られていたOS-1はジェルタイプのものでした、普通の飲み物と思って飲んだらジェルタイプだったのでちょっと喉が渇いてしまいました。
話を戻します。
服をいろいろ詰め込んだおかげで荷物が結構増えてしまったのですが、会場でいろいろ選択できる方が良いので仕方ありません。朝5時に起きて、軽く朝食を済ませ、ストレッチ、テーピングをしてシャトルバスの乗り場である京都駅に向かいました。バスは7時10分発を予約していたのですが、7時ちょっと前に着いたときはまだ、6時50分発のシャトルバスの列があって、7時10発の人は離れたところに待機しておくように指示されました。一応予約表には7時までには来るようにという指示があったのですが。
まあ、結局バスはほぼ定刻の7時10分ごろに出発。1番のバスだったせいもあって満車でした。バスは、そのまま京都市内を走って北白川から山中越えの道を通るものと思っていましたが、五条通を東に走って山科方面に向かい、西大津バイパスから山中越えの道に入っていきました。京都駅からだとこの方が早いのかなあ? それともたんに走りやすさを重視したのでしょうか。とりあえず予定通り約1時間で延暦寺バスセンターに到着。
会場に着くと既にアナウンスの人がいろいろしゃべって盛り上がっていました。もうすぐ50マイルのスタートなんですね。
自分たちのスタートは約1時間後なので、とりあえず着替えるために延暦寺会館に向かいました。ちなみに、スタートは第二ウェーブで9時20分です。完走することだけを考えると第一ウェーブの方が断然有利なんですが(途中の関門時間がウェーブ順に関係なく同じ時間に設定されているため)、走力順に割り振られるので仕方ありません。完走が目標の底辺ランナーはみんな第二ウェーブです。とはいえ、途中で第一ウェーブに人をだいぶ抜きましたが。
会館に入ると靴を脱いで更衣所に向かいます。オリエンテーリングの会場だと更衣所と荷物置き場が同じということがほとんどなんですが、延暦寺会館では更衣所と荷物置き場が別の場所にありました。着替えを済ませて荷物を持って荷物置き場に荷物を預けます。荷物を預けてしまうと中のものを取り出せないので(絶対に無理ということはなさそうでしたが)、その前にパンを食べてお茶を飲んでおきました。
会場に向かうと、第一ウェーブの人が既に集合して並んでいました。

第一ウェーブスタート前の様子

ちなみに今回の写真はこれ一枚です。だいたいレースの時はそんなに余裕がないのですが、今回は特に関門時間が厳しいレースなので、とにかく前に進むことを優先して余分なことに時間を使わないようにしたのでレース中の写真は一枚もありません、悪しからず。

スタート~延暦寺

第一ウェーブのスタートが終わるといよいよ、自分たち50kmの第二ウェーブのスタートまで20分。整列のアナウンスが入る前に前の方に並びたい人とたちはゲート前にどんどん並んでいきます。自分はどのレースでもいつも後ろの方からのんびり走るので、今回も後ろの方に並びました。
比叡山のレースでは最初に大渋滞が起きるのが名物になっているので、それを嫌う人は前の方に並ぶのだと思います。あと、鏑木さんが先導なので、鏑木さんと一緒に走りたい人も前の方に並ぶのかもしれません。ちなみに、GW中は時間のある時に昨年のYoutubeの動画とかを見て、シミュレーションをしていました。Youtube動画にも大渋滞の様子が映っていましたが、最後の方から行くとさらに渋滞がひどくて、歩いたり、止まったりという感じで進んでいくことになりました。まあ、ウォームアップを一切していないので、ウォームアップ変わりだと思って、ゆっくり行くことに。スタート地点でのアナウンスでも、最初の下りで飛ばしすぎないようにという注意がされていました。
最初は大比叡の山頂に登ります。このあたりが一番渋滞がきつかったですが、その後も坂本に降りるくらいまでは特に下りで渋滞するという感じでした。大比叡を下ると駐車場わきを抜けて、スキー場(跡?)の中を通って、トレイルを下っていきます。このあたり傾斜は全体的には比較的緩いのですが、ところどころ沢を渡るところがあってそこの下りがきつくてそのあたりで渋滞するという感じでした。このあたりで後ろで2人でしゃべっているカップル(たぶんご夫婦)の方がいて、途中で抜かれたのですが、旦那さんの走りを見ると非常にフォームが良くかつ余裕の走りで、たぶん奥さんのためにペースを合わせているのだと思うのですが、この2人についていくと完走できるのではないかと直感的に思いました。ペースもかなり一定で無理にあげることもなく淡々と走っておられました。ただ、自分にはやや速いペースかなというように感じたので無理についていくことはしませんでした。ですが、結局、最後の横川のエイドを過ぎたあたりまでほぼ同じタイムで進むことになりました。
最初の大比叡を過ぎると約7kmまではほぼ下り基調、そこから第一エイドのロテルド比叡までは約3kmの登り返し。ここらで少し隊列がばらけるのかと思ったのですが、ほぼ一列に連なって登っていく状況で、少しオーバーペース気味かと感じていたのですが、トレインに乗ってしまった状態なのでこのまま進むことにしました。この判断が後々苦しむ原因になってしまいました。
ロテルド比叡への登り返しはかなりの急登でここで足を使ったら後々まずいのではと思いながら集団のペースについて登っていきました。
スタートからA1までの間に、予定では一度補給食を取る予定でした。ところが、スタート前にパンを食べたのではじめは空腹を全く感じず、調子よく走れたのでA1まで行けるかなと思ったのですが、登りにかかったところでお腹がすいてきたので、A1目前でしたが、ここでSoyJoyを1つ食べました。私は、レースの序盤しか固形物を食べられないので、初めのうちにSoyJoyや羊羹といった固形物を食べることにしています。
ロテルド比叡のA1に到着。昨年はここにガンバフンバ君が居ましたが、今年はいてませんでした。
A1では水の補給とバナナ、大福もちをいただきました。まだまだ序盤なのでそれほど沢山は必要ないです。
A1の出発は11:26。想定タイムよりも15分ほど早いタイムで来ています。最初の渋滞を考えると、やはりちょっと飛ばしすぎかもしれません。
A1からはしばらく平たんでそのあと、坂本へ下っていきます。途中で妙王堂の石畳の所を通ります。ここは、以前はやたらと吠える犬がいたのですが、もういないようです。私も以前、東海自然歩道を走った時にはここで吠えられました。去年の試走の時はいてなかったように思います。あるいは年を取って吠える元気がなくなったのかもしれません。
坂本への下りはガレたところが結構あって足場が悪く気を使います。とくにこの日は膝に時限爆弾を抱えているのでなるべく膝に負担をかけないように慎重に下っていきます。元気な時で距離も短い時は一気に走って降りるのですが。
降り切って車道に出たとこを左折し、日吉東照宮に向かいます。緩い登りになっているのですが、歩いている人も走っている人もいるという状況。私はここは最初は走ったのですが、右のふくらはぎがピクピクして攣りそうになったので無理をせず歩きました。どうせこの後、大きな登り返しが待っているので。
日吉東照宮の下が自分で設定した第二のチェックポイントです。ここは想定では12:47に通過予定でしたが、実際は12:17に通過しました。ここでさらに貯金が増えて30分になりました。ここの下りは飛ばしたつもりは全くなかったので、試走の時は暑くてよっぽどくたばっていたのかと。
日吉東照宮の長い階段を上り切ると右に折れて、比叡山高校のグラウンドの方へ向かいます。ここに、毎年恒例のセクシーエイドがあります。去年はくノ一でしたが、今年はチャイナドレスのお姉さん方がおられました。ここでミニゼリーを一つ頂きました。また、ミストをかけてもらいました。
グラウンドの横を通って行くと比叡山迄の登り返しです。ここでも結構人が連なっていて、前の人の後をついていくという状態でした。ここの登りは3.5kmほどで距離としてはコースの中で一番長い登りになります。しかも結構きつい。ここの登りでスティック羊羹を食べました(たぶん、ちょっと記憶があいまいです)。この登りも少しオーバーペースなのではと感じつつ、前の人についていったのでペースコントロールができませんでした。途中で止まって休んでいる人も結構おられたのでそういう手もあったのかもしれません。ただ、自分は登りはペースを落としてでも止まらずに登る主義なのでこういうレース展開の時なかなか難しいです。
この登りで左足のかかとが擦れてきて靴擦れを起こしてしまい痛くなってきました。平地や下りは大丈夫なのですが登ると擦れて痛みが出ます。この日は久しぶりにアルトラのモンブランを履いていたので、久しぶりに履いたせいかもしれません。最近はホカのスピードゴートを履く機会が多かったので。レースで履く靴は古い靴でも履きならしておくべきと改めて認識しました。
ヘイコラ登ってケーブルカーの線路が見えたら急登はほぼ終わり、ケーブルカーの山頂駅に着きます。ここからは登り基調ですが傾斜はかなりゆるくなり、根本中堂前のスタートゴールの所へ出ます。ケーブルカーの駅を過ぎたあたりに、ソトアソさんのエイドがありました。ここで水をかぶっている人が結構いました。自分は暑さには比較的強い方で、この時はまだそれほど暑さを感じていなかったので素通りをしました。
スタートゴールを逆走する形で延暦寺会館前まで行ってそこが第二エイドです。第二エイドでも水を補給。ここまでで約20kmなので、10kmで500mlと水の消費としては良いペースと思ったのですが、この後さらに気温が上がり、水の消費ペースも上がってしんどくなりました。
A2では、うどんがあったのでうどんをいただき、バナナとカステラもいただきました。バナナはすべてのエイドにあったと思いますし、すべてのエイドで食べたような気がします。この日はバナナを何本食べたか全く覚えていないくらい食べました。
延暦寺会館からまた少し上ってスタートゴールを通過してタイム計測です。ここは一応関門が設けてあって関門時間は14時となっています。自分の通過タイムは13:17で想定よりも30分早いタイムでした。つまり、坂本からの登りは想定タイム通りで登ったことになります。試走の時はもっと早く登っていたので(最もあの時は坂本からスタートだったのでげんき満々でしたが)想定タイムはかなり余裕を見たタイムにしていたのですが、既に疲労が出ていたのかオーバーペース気味と感じつつ想定タイム通りでした。とはいえ、ここまでで30分貯金ができて、第一目標だった延暦寺まで4時間という目標も達成できました。膝も今のところ大丈夫そうなので、次に向かうことにしました。膝がダメならここでのリタイアも考えていました。というかもっと最悪は坂本でリタイアしてケーブルで戻るかというところまで考えていました。

後半の前半(延暦寺から第四エイド(仰木)まで)

延暦寺のスタートゴールを通過するとここから後半戦です。といってもまだ20kmしか来ていないので残りは30kmもあります。改めて50kmは長いなあと感じました。
しばらく登って西塔方面に向かいます。このあたりが徐行区間となっていました。どのみち登り基調でガンガン走るつもりもないのでゆっくりとジョギングペースで走っていきます。この辺りはまだ登りでも走る元気がありました。
西塔を抜けて東海自然歩道を横川方面に向かいます。コースはこの後左に折れて青龍寺の方に降りていきことになります。せりあい地蔵のV字の折り返しです。
ここの下りは最初は道幅も広く走りやすいので後半の中では最初の走りやすいポイントです。ここも膝への負担を考えてあまり飛ばしすぎないようにややペースを落として走りました。青龍寺の手前は石段になっていて走りにくいのですが、幸い石段は坂の真ん中だけで、両サイドはスロープになっているのでここを余り減速せずに走っていきます。すると、この日何度も抜きつ抜かれつした、あのご夫婦がおられたので抜いていきました。青龍寺を過ぎると道はトレイルにになり走りにくくなります。ここも慎重に下っていきます。しばらくばらけていたのですが、V字の折り返し地点くらいからまた少し隊列ができ始めました。
せりあい地蔵の登り返しは個人的にはこのコースで一番の難所だと考えています。ここを登り切ると後はきつい登りは横川の手前とゴール手前の2か所でしかも距離は他よりも短いし、それ以外の区間は比較的走れる区間になっています(体力とか足が残っていればの話ですが)。従ってレース前のプランとしてはせりあい地蔵とそれから続く横高山、水井山の登りまでで力を出し切らずに温存して、後半の走れる区間で走ってタイムを稼ぐというプランを考えていました。しかし、思いがけず前半で少し早めのトレイン(自分にとっては)に乗った結果、少しオーバーペース気味で来てしまい、ここの登りでほぼ足を使い切ってしまう結果になってしまいました。レースプランが狂ったのは仕方ないので、後は貯金をうまく使ってゴールすることを考えました。
横高山の登りの途中、峠まで来たところが第三エイドのせりあい地蔵です。ここの登りが暑くて、このあと水の消費量が想定より増えて行ってしまいました。とりあえずここでは水を補給し、オレンジとバナナ、それに大福もちをいただきました。喉が渇いていたのでオレンジは大量に頂きました。小さく切っておいてあったのですが少なくともまるまる一個分くらいは食べたと思います。どなたかのブログかYoutubeだったかで、ここのエイドでオレンジをたくさん食べてお腹を壊した人がいるというのが載っていました。そのとき「オレンジ耐性」という言葉を初めて聞いてそんなのがあるのかと思ったのですが、自分は柑橘類が大好きで、秋から夏の始めくらいまではずっと柑橘類を食べているような人間でオレンジはたまにしか食べませんがお腹を壊した経験は全くなかったのですが、この後、因果関係があるかどうかは定かではないですが、お腹にガスがたまってしんどい思いをしました。大尾山から東に折れて急登を降りて林道に出てしばらく行ったところでげっぷとおならが大量に出て楽になりました(汚い話ですいません)。
話を第三エイドに戻します。さすがに急登で疲れたし、この後も登りが続くのでここでは初めて座って休憩を取りました。エイドの出発は14:46で貯金が少し減って約25分になりました。ここまででかなり力を使っているのでまあ、仕方ないところですね。
エイドを出てもしばらく登りが続きます。みなさんかなりしんどそうに登って行かれます。ここで後ろからすごく早いランナーに追い抜かれました。誰かと思うと金のゼッケンをつけた50マイルのランナーでした。50マイルは50kmのコースを完走した後、もう一度北半分のコースをせりあい地蔵のV字をショートカットして進むことになっています。スタートは50kmの第一ウェーブよりも30分早く8時半だったと思います。それにしても早い。この後何人か50マイルのランナーに抜かれましたが、本当に皆さん惚れ惚れするようなフォームで走っていて、いやああんなフォームで走れたらとうらやましく思いました。
横高山を過ぎると今度は急なくだりが続きます。足に不安がなければ少しスピードアップしたいところなのですが、ここで飛ばしてしまって膝に負担がかかるとリタイアに追い込まれてしまうので自重して慎重に降りていきます。トレイルのレースでここまで慎重に下ったのは始めてです。
一旦鞍部に出てまた次の水井山への登りにかかります。ここの登りも負けず劣らずきついです。ただ、登りはそれほど長くないので割と簡単に登り切れます。と言ってもここまですでに30km近く走ってきているのでかなりこたえますが。
水井山を過ぎると下り基調で仰木峠に向かいます。ここの下りはさっきの横高山の下りほどではないですが、無理は禁物なので飛ばさないように慎重に下ります。というか、もう足がほんとうに逝ってしまってて、この先20km走れるのかという状態でした。下りだから走れるようなものの登りは全く走れなくなっていました。さすがは厳しさで定評のある比叡山のコース30km手前でこの感じかと思いました。
仰木峠には15:20に到着。足が死にかかっていてスピードでないにも関わらす貯金はまた約30分に回復。この区間の設定はかなり甘めに設定していたようです。
仰木峠の次は小野山の予備関門です。この辺りは細かいアップダウンで元気があれば気持ちよく走れるのですが、登りが全く登れず全く気持ちよく走れません。石舞台100のコースの解説をトレイルフェスの田口さんがしていたのですが、後半は気持ちよく走れるといってた区間、自分は全く気持ちよく走れなかったのを思い出します。本当、ここまでこのコースを走ってきてこのあたりを気持ちよく走れる人は尊敬してしまいます。
小野山予備関門の関門時間は17時40分と超甘々。ここに17時40分について、最後の横川に19時まで行ける人はスーパーマンですね。というかそんなに早く走れる人はここの関門をぎりぎりで通ったりしないはず。ここの通過時刻は15:38。貯金は32分に微増。気持ちよく走れなかった割にはまずまずのタイム。
予備関門を過ぎるといったん林道に出ます。ここの登りも本来なら走ってタイムを稼ぎたいところですが全く走れないので頑張って歩くしかありません。林道を離れて再びトレイルに入って尾根線をアップダウンを繰り返しながら北に進みます。この辺りはやや登り基調。大尾山を越えたところで北へ向かう比良トレイルに別れを告げて右の瀧寺方面に下ります。ここの下りがコース一の劇斜面でロープが何本も張ってあって石舞台100のコースをほうふつとさせるところ。石舞台で練習済みなのでロープを使って、体を横に向けながら下っていくのですが、スピードを出しすぎて手にやけどを負いそうになってしまいました。ここのためだけに手袋を持ってくるのも無駄な気がして持ってこなかったですが、やはり手袋はあった方が良かったかもしれないです。劇斜面を下り切って林道に出て、さらに林道を下って下り切ったところが南庄のウォーターステーション。A3まではいつものように、水にクエン酸ぬちまーすを入れてドリンクを作って飲んでいたのですが、A3過ぎてからだんだん味のついた飲み物を体が受け付けなくなってきていて、ここでは単なる水にしてみたら、この方が体が受け付けてくれた。ここまでで消費した水分は約2L。レース前は50kmで3L位を見込んでいたので、暑さのせいで予想よりも消費のペースが速くなっていました。ちなみに、クエン酸ぬちまーすは、腰のランニングベルトのポケットにチャック付き袋に入れてしまって、エイドで水を補給するたびに入れているのですが、この入れ物に苦労しています。今回は、セリアで買ったちっちゃなたれ瓶と薬包紙に包んだのを持って来ていたのですが、薬包紙の方はチャック付き袋に入れていたにもかかわらず袋が濡れて穴が開いて中身が漏れてしまった。たれ瓶はそんな心配はないし、入れる時は比較的簡単に入れられるのですが、家で中身を詰める時にかなり苦労するのでなかなか難しい。それでも、セリアのやつはまだ口が広いので何とかなるのですが、ダイソーのやつは、よくお寿司についてくるような本当に口の細い瓶しかないので、入れるのはほぼ不可能。理想は、薬局でもらう粉薬の入ったポリの袋なんですがこれを自分で用意するのは難しそうなので、これは当分試行錯誤が続きそうです。
南庄のWSから次の仰木の第四エイドまではまた登り。林道の登りなので本来ならところどころで走れるところがなかなか走れない。それでもA3以降ほとんど走ってなかったので少し回復してきたのか少しは走れるようになってきた。ここの登りでまた例のご夫婦を抜きました。どうも奥さんの方の調子が少し悪かったようでペースを落として様子を見ていたような感じ。このあたりで女子の50マイルに出ていた、吉住選手に抜かれました。女子選手に抜かれたのは一人だけだったので断トツの一位だったと思います。いやー早かった。
とにかく登りはつらかったがA4の仰木に到着。ここでもバナナとオレンジを食べる。もう固形分は受け付けない感じだったので、あと味噌汁をいただいた。ご飯ものが最後の一個残っていたのですが、食べたら吐きそうだったので見送りました。事実この後、味噌汁がげっぷとともに出てきて危うく口から出そうになりました。暑さと疲れで胃も結構限界まで来ていたようです。あと、ロキソニンを飲んでいたのも影響していたかもしれない。ロキソニンは胃に負担がかかるので胃薬のレパミドと一緒に処方されるのが普通で、もちろんレパミドを一緒に飲んでいたのですが普段より胃が弱っていた可能性もある。
A4ではトイレに行っておいた。この先横川にトイレがあるのは知っていたが、タイムがぎりぎりだった時にトイレどころではないので余裕のある時に行っておこうと思って行っておいた。

仰木~ゴール(膝のカラータイマーが!!!)

A4の出発は17:05。貯金はまた少し減って約25分になった。ここまで来たら何とかゴールしたい。横川の関門まで約2時間あるので関門の通過はアクシデントがない限り問題なさそうだが、問題は足が持つかどうか。膝の時限爆弾も気になるし、足の疲労もかなり来ていて、太ももに痛みが出始めてきた。よく、トレイルランニングは痛みとの闘いと言われるが、本当にその通りだと思った。痛みをこらえて気力を振り絞りゴールを目指す。これこそがトレランなのだと改めて感じた。
A4から先はしばらく平たんで、そのあと元三大師の折り返しに一気に下っていく。元三大師は去年はWSが設置されていたが今年は廃止されて単なる折り返しになっていた。これは完走を目指すランナーにとっては地味に痛くて、最後のエイドを関門時間ギリギリに着いたときに補給が全く受けられないという事態が想定されて、ここで水だけでも補給しておけば、最悪はエイドを素通りして手持ちの食料でやりくりしてゴールを目指すという手段が使えなくなってしまった。
最も、折り返しの登りの途中でお姉さんがペットボトルを持っていて、水をもらえたみたいだったが。
さて、ここの下りも初めは傾斜が急でしかも長い。ここで、ついに膝の時限爆弾が起動してしまった。腸脛靭帯が徐々に痛み出した。ただ、この区間は痛いながらもまだ走ることができた。
折り返しの到着は17:32。貯金はまた少し増えて33分になった。全然ペースが上がっていないのに後半はほぼ想定タイムで走っていることになる。想定が絶妙だったといえるのか、それとも結構甘めに設定していたといえばよいのか。当初の計画は後半は走れる区間は走るというものだったので、余力がもっとあったらもう少しタイムは縮めれたような気もする。
膝は痛くなってきたが、折り返すと登りになるので痛みは出ず、横川まではなんとか行けそう。このタイムで横川まで行けば、あとは最後下りが3kmほどあるが歩いてでも完走できると確信した。そうすると、何故か不意にこみあげてくるものが。このレースは万全の状態でも自分の中では完走できるかどうかは半々くらいに考えていて、前半オーバーペースで後半つぶれそうになりながらも何とか踏ん張ってここまでこれた。そして完走が見えてきたときに、フルマラソンを4時間切れなくても、60を過ぎたじいさんでも完走できるのだと思ったら急に涙が出てきた。レースでこんな気持ちになったのは初めてだった。トレイルランニングでは当然上位に入るなんてことは全然なくていつも底辺を支えているのだが、オリエンテーリングでは何度も表彰台に立った経験があり、そのときもただやり遂げたうれしいという感情しかなかった。テレビ等でスポーツ選手がインタビューでうれし泣きしている姿を何度も見ているが、自分はそんなことないだろうなと思って見ていたが、まさか自分がこんな事になるなんて。でも、ここでまだ終わったわけではないので気を引き締めなおして折り返しの登りを登っていく。しかし登りはもう本当にきつい。折り返しを下るときに登りを走ってくる人が結構いたが、自分は全く走れなかった。すると、ここでまた例のご夫婦に抜かれた。回復されたのか登りをいいペースで登って行かれた。ここを走って登れるのは本当にすごいと思った。
折り返しの重複区間を過ぎるとさらに登りがきつくなったが、ここから横川の最終エイドまでは約2km。とにかく踏ん張って登っていくしかない。途中からトレイルに再び入って、木段の道を上がっていく。ここの木段は高さが半端なく高く、一段一段上がるのにエネルギーを使う。幸いなことにすぐ前に人がいたので、その人に引っ張ってもらうような形で黙々と登っていく。坂の途中で係の人が鈴を鳴らして励ましてくれた。この大会は要所要所に係の人がいて声を掛けてくれたり道の案内をしてくれたりして至れり尽くせりである。エイドにも十分に食料があるので(完走ギリギリで遅く通過するとなかったりするらしいが)本当に助かる。参加費がそれなりに高くて、参加者も多いのでボランティアもたくさん配置することができるのだろう。
木段をなんとか登り切って比叡山ドライブウェイのトンネルをくぐるともう一度木段の登りがあってそれを登り切ると横川の駐車場の上に出る。最終の第5エイドに到着した。第二ウェイブと決まった時からここに関門時間までにやってくるのが最大の目標だったが何とか目標をクリアした。
A5では、また水を補給した。かき氷があったのでもらおうとしたら、マイカップを要求された。実は、マイカップは必携装備になっていたが持って来ていなかった。各エイドでは空になったフラスクに水を補給するだけで水を飲む必要がなかったので持って来ていなかった。これまでの大会でもマイカップと書いてあって律義に持ってきたものの使った試しがなかったので今回は少しでも荷物を軽くするために持ってこなかったが、まさかここでマイカップが必要になるとは。と思ったらエイドのお姉さんが、あっちにそうめんがあるのでそうめんを食べてそのカップを持って来てというので、まずそうめんをもらって食べた。そのそうめんもとってもうまかった。そして、待望のかき氷をいただいた。暑さに苦しめられていたので、かき氷は体にしみた。あと、やっぱりバナナとオレンジをいただいた。もちろん水も。
A5の出発は18時21分。貯金はまた少し増えて33分。この時点で本当にゴールを確信した。
A5からは大体1時間でゴールと見込んでいた。想定タイムは余裕を見て1時間10分としていたが、いずれにしても第二ウェーブのランナーは横川の関門を通過できればよほどのことがない限りゴール出来る計算。実際、前出のユーチューバーさんの動画でも、横川の関門を通ってタイムアウトしたのは昨年は2名でいずれも第一ウェーブのランナーだった。個人的には、関門というのはこの時間を過ぎるともうゴールは無理ですよということで失格にするもんだと思っているので、いろいろ運営の都合もあるとは思うが、最終関門の時間はもう少し考えてもらいたいと思う。
A4からは約3kmの下り。下りではやはり膝が痛む。ちょっと走るのは厳しいかと思っていると、ヘッドライトを出し忘れたことに気が付いた。慌ててリュックからヘッドライトを出して頭につける。まだ点灯はしない。横川の境内を抜けて林道に入る。未舗装の荒れた道でただでも走りにくいのに膝が痛くてほとんど走れず。まあ、歩いてもゴール出来るしと思いながら速足で歩いて下る。しばらく歩くと少しマシになって走れるような気がするので少し走ってみるがやっぱりいたくてすぐに歩くということを繰り返す。何故かしばらくは一人旅だったが(エイドには結構人がいたのに)。さすがに歩いていると後ろから何人も抜かれる。すると、くだんのご夫婦がまた抜いていった。エイドにはいてなかったような気がしたのにいつの間にか抜いていた。トイレにでも行っていたのだろうか。
走っているとすぐに終わるくだりも歩いていると妙に長い。ようやく傾斜が少し緩くなったので少し走ってみると痛いのは痛いが何とか走れるので、膝に極力負担をかけないように小股でジョギングペースで走る。するとすぐに林道からトレイルの入り口に着いた。ここから最後の登りだ。ここでヘッドライトを取り出している方も結構いた。ここの登りはとにかく耐えるだけしかないので耐えてひたすら上る。ここまで相当に疲労しているので試走の時に比べてずいぶん長く感じたがトレイルの終わりにまた係の人がいて励ましてくれた。
トレイルが終わってもまだ登りは延々と続く。本当に足が動かなくて、自分でももどかしいがここまで来たら後はゴールするだけなので頑張って登る。
ようやく延暦寺会館の横まで来て、ここまでくると、観客の方も係の方もたくさんいてみんな最後を励ましてくれる。アナウンスの方も励ましてくれて、最後の登りを登り切ってようやくゴール。天に向かって亡くなった父親に向けてゴールを報告してフィニッシュした。フィニッシュ地点で待っておられた鏑木さんとハイタッチ。最後の区間は下りで歩いたせいで1時間を超えてしまったが、それで想定タイムよりも少し早かった。この区間の想定タイムはちょっと長かったか。
それにしても、初めての50kmのレース。スタート前はどこでリタイアしようかと考えていたレースで完走できて、体は疲れ切って、あちこち痛くて悲鳴を上げていたが本当に充実感一杯だった。

レース後のこと

ゴール地点ではOS-1をまたもらった。今度のはペットボトルに入った500mlの液体の分だった。やっぱり喉が渇いていたのか一気飲みしてしまった。第一ウェーブの関門時間が迫る中、延暦寺会館に戻って荷物を受け取って着替える。2000円払えばお風呂に入れるのだが、早く家に帰りたかったので着替えて、トイレで手と顔を洗って会場を後にした。延暦寺バスセンターに行くと、ちょうど京都駅行きのバスが止まっていたのでそれに乗って帰った。京都駅に着いたのは21時過ぎ。家に帰ってまず風呂に入ってそれから夕食を食べて、ストレッチ、マッサージをしてとしていたら寝るのが12時近くになってしまった。まあ、翌日が休みなので問題ないが。とにかく朝の5時に起きて長いが充実した一日だった。
ガーミンの記録から拾った各地点の実際の通過タイムと想定タイムは下記のようになりました。

記事の途中でも書きましたが、前半は少し早いペース(オーバーペース気味)で30分貯金を作り、後半は想定通りのペースで走れたということになっています。とすると、前半はあと30分遅くても完走できたということになるのですが。つまり、自分のペースをしっかり守っていけば延暦寺まで4時間半くらいかかっても完走できるという計算になります。もちろんこれは机上の計算のみの話で、実際には遅いペースで走ると遅いトレインに引っかかって想定よりも時間がかかってしまうというケースもあるだろうし。エイドに行ったら食べ物がなくて途中でガス欠になってしまうということも想定される。また、今回はずっと良い天気だった(むしろ暑いくらい)が、昨年みたいに後半に雨が降ってきたりしたら路面が悪くなって滑ってけがをしたり、けがをしなくてもタイムが落ちたり、気温が下がって低体温症になったりとかいろいろな事態が想定されるのであまりぎりぎりのタイムで走るのはやはりリスクが大きいということは言えると思われる。ただ、実績でも4時間20分を越えても完走している人がいるのはいるので、前半の20kmを4時間が絶対かというとまあそんなこともないような気がしています。実は、トレイル練習の一環として、この前半20kmをもう一度試走するというのも考えたことは考えたですが。そうするとある程度タイムの感覚がつかめるしメリットは結構あるのですが、距離がちょっと中途半端で50kmのトレーニングには短いし、かといってもっと距離を延ばすとどう帰るかも考えないといけなかったりいろいろあって結局試走せずに比良のトレイルを走りに行きました。試走をしていれば前半のスピード感が得られてオーバーペースにならずに済んだかもしれないとおもっています。もっとも、後半をあれだけ疲れた状態で想定ペースで走れるとは思っていなかったので結果論と言えば結果論でしかないのですが。

装備について

大体はこの記事の最初の方に書いたのですが、少し書き足しを。まず、ザックですが、いろいろ考えた末に新調したノースフェイスのTR6を使いました。買ったのがGW中ということもあってぶっつけ本番での使用となってしまいいろいろ不都合があって反省しています。そもそもGWの最後にこれを使って近所を走る予定だったのですが、腸脛靭帯を痛めたことで計画がお釈迦になってぶっつけ本番になったが悪かったですね。素直に実績のあるサロモンのADV SKINなどにすればよかったと反省しています。TR6の使い勝手についてはまた、別途記事にしたいと思っていますが、総じて良いところと悪いところがあるという感じ。ぶっつけでもなぜ使う気になったのかというと、こいつはザックの外側の下に横長のポケットがついていて、脱いだウィンドブレーカーなどを出し入れできるようになっているのが購入の決め手(本当は値段も決め手だったのだが)で、当日朝寒いことが想定されたので、脱ぎ着したときに使いやすいこいつを選んだ。ただ、ベルトの締め具がすぐに緩んでくるので途中で何度か締めなおすという点が面倒な点でした。まあ、すぐにと言っても何時間も走ってたら緩んでくるというレベルで、エイドごとにチェックして緩んでいたら締めるという具合でものすごく面倒というわけではないのだが、サロモンのゴムひもで引っ張って止めるというのに慣れているとちょっと面倒でしたね。ちなみにこのゴムひもで締めるというのはサロモンの特許らしくて、他社では真似できないらしい(もちろん特許料を払えば別だが)。そいう言う意味ではサロモンのザックはやっぱり偉大だということになる。今度買うならアクティブスキン4当たりがねらい目かな。
服装については上に書いたように、半そで短パンで走ったが、短パンだったので、すね当て代わりにサポーターをつけて走った。トレイルでは木の枝や草などが当たってすねをケガすることがあるためで、トレイル以外の林の中を走るオリエンテーリングではちゃんとしたすね当て(レガース)をつけるのが当たり前になっている。普段のトレーニングでもトレイルではそういうことがあるので念のためつけて走ったが、コースがちゃんと整備されていて必要なかったかもしれない。ただ、途中でふくらはぎが攣りそうになったので着けていたから完全に攣らなかったのかもしれないし、まあどっちが良かったのかよくわからないです。

総括。これから参加したいと考えている人のために

自分の中ではここまでいろいろな意味で厳しいレースは初めてだったので、まだ実感があまりなのですが、完走できたことは素直にうれしいと思っています。
レースのキャッチコピーが「挑め、己の限界に」となっているのはまさにその通りでしたね。なんか、限界を越えられた充実感を感じます。
もし、この記事を読んで自分も挑戦してみたいと考えておられる方のために少しアドバイスを(なんて、1回完走したくらいで偉そうに言える立場じゃないですけど)。参考になれば幸いです。

コース

コースはとても厳しいです。といっても、厳しさでは石舞台100の方が勝っているような気がします。あのコースを2周(66km)走れたら完走は問題ないと思います。コースの特徴は前半がトレイル主体で、厳しいアップダウンの繰り返し、後半は傾斜が緩いところが増えて走りやすくなります。なので、前半ではかなり足が削られるのでそこで体力を使い切ってしまうと後半ペースダウンして完走が厳しくなります。
また、関門は3か所あって、A2の延暦寺と途中の小野山の予備関門は引っかかる可能性は低いです。ここで引っかかるようでは本当に完走できないと思います。問題は最後のA5の横川で特に50kmの第二ウェーブのランナーにとって19時(つまりスタートから9時間40分)という関門時間が最も鬼門になります。逆に言うとここを通過できればアクシデントがない限りゴール可能です。
また、コースの下見は重要だと思います。1度にするのは大変なので何回かに分けて行うのが良いと思います。一人で行くのは心細いという方は、試走会もあったりするので参加するとよいと思います。自分で見て、走って、確かめてみるのと、始めて走るのとではだいぶ違うと思います。遠くて試走なんか行けないという方は、Youtubeの動画が沢山あるので、せめて動画を視聴しておくとよいと思います。コースの要所要所には係員がおられるので、試走をしなくても迷うことはないとは思いますが。私が試走で迷ったところは、1ヵ所を除いて全部係の方がおられました。その1ヵ所も、小野山の関門を過ぎて、大尾山に行く途中で林道に出て林道から再びトレイルに戻るところでそのまま林道を行ってしまったのですが、レースでは目立つ大きな看板が立っていたのでミスることはないと思います。

レーニングについて

フルマラソンのタイムを余り気にする必要はないと思います。フルマラソンで4時間を切れない自分が完走しているので間違いないです。今走ったら5時間ぐらいはかかりそうな気がしますから。それよりも、レースは10時間を超える長丁場になるので、長く走れる体力をつけることの方が重要だと思います。
トレイルで35km以上というのは正しいと思います。それくらいは事前に走っておかないと難しいと思います。関西では、11月のダイヤモンドトレイル、3月の六甲縦走などの大会があるので、これを一度走っておくとよいと思います。距離は六甲の方が長いですが、厳しいのはダイヤモンドトレイルの方です。1月の石舞台100もありますが、今度から33kmのコースがなくなるかもしれないので、そうすると66kmをリタイア覚悟で参加するかという話になるので、お勧めはしません。33kmでもナイトレースになり走りにくいですし。これはもっと高いレベルのレース、100kmとか100マイルなんかを目指す人のための大会という気がします。
若くて、比較的回復の早い人たちなら、3月に六甲縦走を走って、4月の終わりあたりに、試走を2回に分けて行うというもありかもしれません。私のような年寄りはそんなに詰め込むと回復しないので無理ですが。
自分の場合は、まず弘法トレイルのDtoK(44km)を1年前に走って準備をしました。その弘法トレイルのために、石舞台100の33kmや六甲縦走の38kmを走って準備をし、弘法トレイルを完走することで自信をつけて今年の大会に臨みました。

装備について

記事の中でも書きましたが、エイドは非常に充実しているので、食べ物を余り多く持ち運ぶ必要はありません。水分も常時1L持っていれば、途中で問題なく補充できます。自分は食べ物は、エナジージェル中心に予備を含めて8つ持って走りましたが、実際には5つくらいしか消費していません。ですので、必携装備とジェル系の食べ物などと水分が必要最低限の装備かと思います。それに当日の天候によって、防寒具や雨具などを足していけばよいと思います。
それから、トレッキングポールは使えません。日本では使える大会の方が少ないのですが。参加者が多くて、道が狭く、危険防止という意味合いだと思います。ポールがあると後半の登りももう少し楽なのにと思うのですが仕方ありません。ポールなしで登る練習をしておきましょう。
それから、本文中にも書きましたが、グローブはあった方が良いと思います。1ヵ所だけ劇斜面の下りがあり、ロープを持って走るのでないと手が痛くなります。