ダイヤモンドトレイルを走ってきました。

11/4に開催されたダイヤモンドトレイルランに参加してきました。
あらかじめお断りしておきます。今回の記事は写真はありません。本当にそれどころじゃなかったので。
今回は久々のレース(5月の弘法トレイル以来)です。弘法トレイルのダメージが大きく(特に腰と膝)、しばらく休養することにして、しばらくトレーニング量を落として、また今年の夏は記録的猛暑で長い距離も走れず、秋口はいつものように蜂を避けるためにトレイルに入ってなかったので、トレイルに入るのも比叡山国際トレイルランのコースの下見をした8月以来ということになりました。

スタート地点は近鉄南大阪線当麻寺駅近くの農林漁業体験実習館。スタート時間は8時35分。乗換案内を調べると、7時半ごろに着く電車と7時45分ごろに着く電車がある。7時半に着くのは最寄り駅を5時台初の電車に乗らないと間に合わない。当麻寺駅からスタート地点までは徒歩20分くらいということなので、遅い方の電車だと結構余裕がないが、5時台の電車に乗るのはさすがにしんどいので7時45分着の電車で行くことにした。
環状線天王寺で降りて、近鉄阿部野橋駅まで行き、河内長野行きの準急に乗る。乗換案内では途中の古市で橿原神宮前行きに乗り換えということになっていたが、車内アナウンスでは古市で後ろ2両を切り離し、後ろ2両が橿原神宮前に行くとのこと。幸い、後ろから2両目に乗っていたのでそのまま乗っていくことができた。
当麻寺につくと、出口へは、構内踏切を渡っていく経路になっていた。田舎の駅ではよくあるパターンだが、近鉄南大阪線の駅であるとはちょっと意外。しかも、反対向きの列車もやってきて踏切で結構待たされた。急ぎたいところだが、トイレに寄っていくことにした。前日、トイレ(大きい方)に行ってなかったのがちょっと気になってて、レース中にもよおしたら嫌だなと思っていたら、電車の中でもよおしてきたので、ここで済ましておくことにした。駅の雰囲気とマッチした和式のトイレだった。和式のトイレを使うのはいつ以来だろうか?
無事にトイレを済ましてスタート地点に向かう。道は田畑の中を通っていくのどかな道。経路の取り方が何通りもあるので、参加者と思しき人が何人か歩いているが結構みんなばらばらのルートを歩いている。
スタート地点について受付に行くと、参加費を払ってないと言われ、頭が真っ白に。なんせ、レースを走るだけなので現金はほとんど持っていなかったので、ここで払えと言われても払えない。自分では払ったつもりだったのですが。結局、帰ってからもう一度確認するということでその場は許してもらった。帰ってから確認するとやっぱり払っていないことが分かった。いやー、本当に申し訳ない。それにしても、参加費未払いでも参加を認めてくれるとは、ありがたいことです。
トイレに行ったり、受付でひと悶着あったりして、ただでさえ時間に余裕がないのに、ますます余裕がなくなってしまった。スタートまで時間がせまり、開会式も始まる中、急いで準備をする。時間に余裕がないのはやっぱりよろしくない、もうひとつ前の電車で来るべきだったと反省。

いよいよレース

レースは8時30分から2回に分けてスタート。自分は遅い方の8時35分。どうせゆっくり走るので遅い方のスタートでないとみんなに迷惑が掛かってしまう。
スタートからしばらくは緩やかなのぼり、祐泉寺の脇を抜けて、二上山の雌岳に登っていく。登りがそれほど急でないからか、隊列がほとんどバラけず一列になって登っていく。二上山を降りて竹内峠が最初のエイド。ここまで3.5kmで何とも早すぎるエイド地点だが、次が15km地点なので、ここで水を一杯飲んでおく。
第一エイドを過ぎると細かいアップダウンが続きながら登り基調が続く。まだ比較的緩いので隊列が伸びたまま。平石峠を過ぎたあたりから勾配が急になってくる。

葛城山は登りも下りも大変

10kmを過ぎたあたりから本格的に葛城山へののぼりが始まる。高低図で見るとそれまでの勾配と特に変化がないように見えるが、実際に行ってみるとかなり急で、しかも木段が延々と続く。ここまでくるとさすがに結構ばらけてランナーがまばらになる。しかし、今回は遅くても譲らない人が何人かいて、他の大会よりもマナーが悪いと感じた。弘法トレイルでは全くそういうことはなかったし、六甲縦走でもたいていは譲ってくれたが、狭い登山道の真ん中をゆっくり登られるのは他のランナーに迷惑だと思うのだが、初心者向けの大会ではないはずなのになんかマナーの悪い人がいてちょっと気分が悪い。
13.5kmくらいで葛城山の山頂下に出た。葛城山は奈良側からロープウェイもあり登る人も多く、多くのハイカーでにぎわっていた。しかも、食堂や売店もあって飲み物の自販機もある。一人でダイトレに来てたら、ここで食事タイム(ちょっと早いけど)という計画にしそう。ここでおにぎりを一つ食べる。エイドは近いが、石舞台100の時に、もうすぐエイドと思って頑張って、血糖値が下がってハンガーノックになりかけたので、それ以来、エイドと関係なく食べ物を取るタイミングを重視するようにしている。
葛城山は(次の金剛山もだったが)山頂に寄らずに、ここから南の方へ下山する。ここの下りは高低図で見ても急勾配で、本当に急なくだりが延々と続くし、木段の段が一段一段高くてそれを降りるたびに膝にドシッと衝撃がかかる。弘法トレイルで膝を痛めているので、ここは急がずにゆっくりと降りる。
急こう配を降りて国道に出たところが水越峠で、第二エイド。ここで、ソフトフラスクに水を補充。今回はフラスクは2本持ってきて、スタート時には合計1L持って来ていたが、ここまでで1本を飲み切っただけだった。暑い割には水の消費が少ない。だが、実際にはかなり水分を消費していたみたいで、家に帰ってから麦茶を何倍もがぶ飲みしてしまった。つまりレース中の補給が足りていないということであまりいいことではない。
ここではバナナと塩羊羹をいただく。次のエイドがおよそ6km先なので、ここは簡単に補給を済ませて先を急ぐ。

金剛山もきつかった

水越峠を過ぎると今度は金剛山へののぼりが始まる。はじめのうちは、緩やかな林道を上る。ゆったりと登っていくので、葛城山の下りで結構痛めつけられた太ももが少し回復してきた。このままこれくらいの勾配で登れればいいのだが、流石にそうは問屋が卸さない。次第に勾配が急になってきて、やっぱり延々と続く木段が現れる。前半隊列で進んだせいで、自分のペースで行けず、少しオーバーペースかなと思っていたが、案の定この辺でかなりきつくなってきた。金剛山を上ってしまえばあとは基本下りなのでとにかく、ゆっくりでいいから止まらずに進む。止まってしまうと時間は進むが位置は進まないので全然ゴールが近づかないので、きつくなってもとにかくゆっくりでいいから進むことにしている。約5kmののぼりを上り切りようやく、金剛山下の一の鳥居迄やって来た。
そこからしばらく下った、府民の森ちはや園地が第三エイド。
ここでもフラスクに水分を補給。最近は水にクエン酸と塩(ぬちまーすという沖縄の塩)を入れて飲むようにしている。味のない水だけだと飲みにくいし吸収も悪い。かといってスポーツドリンクにすると、甘みが口に残って気持ちが悪い。クエン酸だと後味がさっぱりしていて甘みが口に残ることがないので飲んだ後がすっきりしている。それに塩を適量入れることで浸透圧を適当に高めて吸収しやすいようにしている。ぬちまーすは塩分(塩化ナトリウム)以外に海水中のミネラルがそのまま入っているので、発汗で失われたミネラルを補給するのには最適。
問題は、そのクエン酸と塩を入れて持ってくる容器。今回は3種類の容器を試した。1つ目はダイソーで売っていたしょうゆなどをお弁当に入れる容器。これは小さくて良いのだが口が小さすぎて、入れるのも一苦労だったが出すのも大変で使い物にならないことが判明。2つ目はセリアで売っていたこちらもしょうゆなどを入れる容器。こっちはダイソーのものよりも少しおおぶりで口もやや大きいので、割と入れやすくて出す方も問題なかった。ただ、ちょっとかさばる。3つ目はキャンドゥで売っていた、化粧用のクリームを入れる容器。これはコンパクトで口も大きいが、開け閉めするときにパチッとひっかけるように閉める。中身が漏れることはないがあける時に失敗すると中身がこぼれそうでやりにくい。今回は2つめのセリアの容器がまだましだったが、どうするのが良いかもうちょっと検討が必要だと思った。
第三エイドからゴールまでは約11km。次のエイドまでが5km。ここまで来れば何とかゴールが見えてくる。ここで、残りのおにぎり1つを食べようと思ったが、どうも食欲が湧かないので、チョコ羊羹を食べた。しかし、これが大失敗。チョコの油が胃にもたれて気持ちが悪くなった。トレイルランの時は大会でも、一人で走るときも結構このチョコ羊羹を愛用していたが、後半になって体が疲れた状態で食べるのには向いていないようだ。その時の状態に合わせた補給をするべきだと改めて思った。

最後のひと踏ん張り

第三エイドからは基本は下り基調。とはいえ、細かいアップダウンは続く。20kmを過ぎているのでだいたいいつものことだが、登りはほとんど走れない。下りやフラットなところで走り、登りは歩くといういつものパターンで進む。それでも大きな登りはないので案外順調に進んで、最後の行者杉のエイドに着いた。ここでもフラスクいっぱいに水を補給。チョコ羊羹が胃にもたれているせいで、味のある水分よりもただの水の方が飲みやすい。しかも、たくさん上って来たからかもしれないが、水分の消費量も前半よりも多めになってきている。第四エイドでは最後の頑張り用にエナジージェルを補給。また、エイドで塩羊羹と塩ラムネをもらった。塩羊羹はチョコ羊羹よりも全然食べやすい。また、塩ラムネが案外よかった。今後は補給にちょっと検討しようかと思う。
第四エイドを過ぎても、コースの感じはあまり変わらず、細かなアップダウンが続きながら下り基調で進む。紀見峠の手前がまた、急なくだりで延々と木段が続いていい加減に足が悲鳴を上げだした。ちょうどおしっこがしたくなってきたところだったので、紀見峠のトイレに行って小休止。ここまで来ればあと2kmほどなので、完走は間違いない。
紀見峠からゴールまでも舗装された道だが、勾配が結構急で足が本当に痛い。舗装されている分なお足にやさしくない。結局7時間ちょっとかかってゴール。コースは思ったよりもきつかった。また、季節外れの暑さも結構体にこたえたのかもしれない。もう少し早くゴール出来るかと思ったが意外に時間がかかった。しかも今までにないぐらい疲れた。弘法トレイルの方が距離は長いが、あの時は膝を痛めて最後はずっと歩いていたからそれほど疲労感を感じなかった。今回はずっと走ったので疲れ方も大きかったようだ。
いずれにしても、とりあえず完走できたので、ITRAポイントが2点もらえることになった。これで、再来年に計画しているUTMFのKAIへの参加資格を確保できたので、あとはポイントを気にせず走ることができる。
ゴール地点では、カレーと飲料水が販売されていた。これも初めてのことで、たいていゴールでもなにがしかの食べ物をタダで食べれるのが普通だと思ったが、売っているのは初めてだった。まあ、あまりお腹もすいていなかったし、パンもたっぷり持っていたので、着替えてそのまま帰ることにした。

帰りにちょっとしたトラブル

帰りは、南海高野線紀見峠駅から難波行きの急行で帰った。楽に帰るなら天下茶屋で地下鉄に乗り換えると、始発で座っていけるので楽でよいのだが、思ったよりもゴールが遅く、新今宮から環状線で帰ることにした。ところが、環状線に乗っていると弁天町で列車がストップ。車内アナウンスで森之宮で人身事故があったとのこと。これではすぐには動かないと思い、地下鉄に乗り換え、梅田に出てJR京都線で帰った。こんなことなら、天下茶屋で乗り換えればよかった。まあ、結果論ですけど。環状線大正駅が京セラドームの最寄り駅、ちょうどこの日は日本シリーズの第6戦が開催される日。なので、反対向きの列車に乗っていたと思われる阪神のレプリカユニホームを着た人たちも駅を降りて地下鉄に乗り換えていた。残念ながら阪神は負けてしまいましたが。

COROSのデータが飛ぶ

家に帰ってGPSのデータをチェックすると葛城山の周辺でデータが飛んでいる。

葛城山周辺でCOROSのログが飛んでいる

青は、主催者から提供されたコース。緑がCOROSのデータ。赤がスマホで記録したログ。
GarminのINSTINCTでも結構あったけど、時計が古くGPSの精度が低いからだと思っていたが、新しくてGPS以外にもみちびきやglonassなどマルチGPSかつマルチバンドのCOROSでデータが飛ぶとは思わなかった。せっかく新しく買ったのにとても残念。
また、スマホでとったログと比べると金剛山の近くでもちょっとずれているところがある。

まあ、でも地図があってナビゲーションしてくれるのはありがたい機能で、今回は地図画面はあまり見なかった(というか老眼であまり見ても役に立たないし)が、次のエイドまで何kmかという表示出るのでそれが励みになってこの機能はとてもよかった。まあ、SUNNTOやGARMINでも地図のあるGPSウォッチならある機能なんですけど。気になるのは、GARMINやSUNNTOならこういったデータ飛びはないのかというところ。もう買い替えるかどうかはわからないけど、もし買い替えることがあればまた考えないといけない。
COROSのデータは途中で飛んでいたので、下の地図のルートはスマホでとったものです。