ラジオの製作(アナログライク)

昔、こんな名前の雑誌がありましたが、通称は”ラ製”と呼ばれていました。ちなみに、同じような雑誌で「初歩のラジオ」というのもあってこちらは”初ラ”と呼ばれていました。

話を戻して、最近、簡単にラジオが作製できるDSPモジュールの存在を知り、作製してみました。インターネットも入らないような山中で停滞を余儀なくされた時に頼りになるのはやっぱりラジオということで、ちっちゃいのを一つ持っておこうかと思ったのがきっかけです。
使ったのは、Aitendoさんのこちらのもの。

www.aitendo.com
DSPモジュールは、外付けでマイコンなどを取り付けて、選曲やボリューム操作なども純デジタルな操作をするものと、普通のボリュームを取り付けて、アナログラジオと同じ感覚の操作を行うものがあります。
今回使ったのは後者の方、ボリューム、抵抗、バーアンテナなど少しの外付け部品でラジオができてしまいます。
このモジュールは、FM/AM両対応で、FMだけなら、抵抗もバーアンテナも必要ありません。
とりあえずブレッドボード上に組み付けて動くかどうか確認。まずは、Aitendoさんの紹介ページの通りに最小構成でFMのみで組んでみました。ところが、図の+3Vと小さく書いてあるところの意味がよくわからず繋げずにテストすると全く受信しない。参考回路の方を見て、BDAMをプルアップする必要があることに気づいて、やってみると無事に受信しました。

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FMだけを受信する構成
用意したボリュームが2㎜ピッチでそのままではブレッドボードに刺さらないので、仕方なく、Xbeeの変換基板を持ってきてボリュームを繋げています(写真の真ん中あたり)。ボリュームの値は50kΩ。このままだと、ユニバーサル基板を使って組み立てると言う訳にはいかないので工夫が必要です。
受信すると左下のLEDが点灯します。
気をよくして、AMにもチャレンジ。
AMを受信する場合は、AM-PとAM-Nの間にバーアンテナを繋いで、V-PとBDAMの間に30kΩの抵抗をBDAMとV-Nの間に130kΩの抵抗を接続します。これで受信モードがAMに変わります。
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AMモードの構成
受信感度はまずまずといったところか。手持ちの大昔に買ったポータブルラジオと比べて同じくらいでした。室内だとFMはそこそこよく入る。AMは局によっては入りづらいのもあるといった感じ。
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大昔に買ったポータブルラジオ。
アナログチックな操作性も嫌いではないのですが、せっかくなら現代風にマイコンでデジタルに選曲できる方が使いやすそうです。
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今回の回路。ICの部分はAitendoさんのモジュールになってます。

と言う訳で、マイコン制御の方にもチャレンジしてみることにしました。できたらまたブログに載せようと思います。