伊吹山登山

6/12(日)に伊吹山に登ってきました。
夏休みに、南アルプスを登山する予定を立てていて、そのトレーニングを兼ねて、登ってきました。
伊吹山は近畿に3つしかない百名山の一つで、実は去年までどれも登ったことがなかった。去年大峯山系の八経ヶ岳に登って一つ。今回で2つ。残りは大台ケ原。実は大台ケ原は子供の頃親に連れられて行ったことがあるが、山頂まで行ったかどうか記憶があいまいなので、まだ登っていないことにしてある。
伊吹山へは、公共交通機関を使っても行けるので比較的お手軽。また、山頂付近までドライブウェイがあり、山頂付近に売店がいくつかあり、割と気楽に登れる山である。
とはいっても、標高差が1000mくらいあり、それなりに登山した気分にはなる。
朝7時過ぎに家を出発。新快速で米原まで行き、そこからJR東海の大垣行きに乗り換え、近江長岡で下車。ところが、近江長岡ではICOCAで出場することができない。JR西日本JR東海ICカードの連携をしていないようなので、窓口で清算する必要がある。もっとも、ICOCAにチャージしたお金から清算してくれるので現金は必要ないが。それにしても、たまにしか利用しない我々はまだいいけど、あの辺に住んでいる人は不便でしょうがないだろう。何とかならないものか。
米原駅から登山口まではバスで15-20分くらい。こちらは現金で支払い¥370。登山口には神社があり、山岳信仰の山だということがわかる。

伊吹山登山口にある神社

神社の先に登山口の入り口がある。まず、ここで入山料を支払う。¥300。すぐに登りの連続なので軽く準備運動をして、登山届を提出して登山開始。
今日は、一応登山のつもりで用意をしている。また、売店などもあってそんなに困らないだろうし、夏場で防寒具もそれほどいらないので(山頂はそれなりに寒かったけど)、ザックはADV SKIN12を選んだ。
ズボンはモンベルのストレッチODパンツ。シャツは、アンダーがスーパーナチュラルのメリノTシャツ。始めは速乾性のエステルのシャツにしようかと思ったが、梅雨入り前で晴天とは言い難く、気温も前週よりも低めなので少し暖かめの服にした。アウターシャツも、少し厚めのモンベルのウィックロンZEOの長袖にした。靴はアルトラのローンピーク。これはちょっと失敗した。結構、岩や石がごろごろしていて特に下りではもっと厚底の靴の方が良かったと思った。また、今回はトレッキングポールを利用した。
9:30過ぎ登山開始。

登山口

バスには数人しか乗っていなかったが、登山口には車で来たのだろうか、それなりに人がいた。
しばらく行くと1合目。ここには売店がある。ここから先はスキー場の横を通っていくことになる。先が見渡せるが、結構な人が前を登っている。人気の山だということがわかる。

1合目の売店。登山口にはお店がないので、下山後休憩するならここ。
スキー場の横を登っていく。

しばらくはスキー場脇を登る。振り返ると景色が良い。

スキー場から振り返った眺望
更に登ったところ

5合目まで来ると休憩所、トイレ、自販機などがある。なんか至れり尽くせりだ。ここまで30分ほど。思ったよりもハイペースで登ってこれた。とは言えここからが本番。
朝が早かったので、ここでスポーツ羊羹とカントリーマアムを食べる。カントリーマアムはチョコ味ででもチョコレートのように溶けないので良いのだが、あまり長い間ザックに入れておくと砕けてしまう。これは、東海自然歩道に行った時の残りで半分に割れていた。
前日は雨で、朝方も曇り気味で山頂も見えなかったが、ここにきて晴れてきて山頂が見えるようになった。

5合目付近から山頂を眺める

5合目を過ぎてしばらく樹林帯のなかを進むが、樹林帯を過ぎると視界が開け、前方にそびえ立つ斜面が現れる。新幹線から眺める冬の伊吹山で雪を被っているのがこのあたりか?

樹林帯を抜けたところ。山頂まで急斜面が続く

傾斜が急になって速度を落とそうかとも思うが、前方を行く人に追いつくと道を譲ってくれるので足早に抜いて行くことを繰り返してなかなかペースが掴めない。そのうちに頂上直下までやってきて結局終始ハイペースのまま登りきってしまった。頂上には11時18分に到着。1時間半で登った。コースタイムが2時間40分なので、だいたい56%くらい。
山頂には日本武尊命の像が祀ってあった。確かこの辺りで亡くなられたと記憶している。

山頂にある日本武尊の石碑
山頂からの展望、西側?
山頂からの展望、南側。右手に琵琶湖が見える。
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山頂からの展望、関ケ原方面

当初の予定では山頂の売店で伊吹そばでも食べようかと思っていたが、思いの外早く着いてしまったので持参したおにぎりを2つ食べて下山することにした。バスの時間を調べると近江長岡行きは13:40発と相当時間が有るが、12:56に長浜行きがある。登りの所要時間から考えて十分間に合いそうだ。
下りはややかけ足で降りる。これも南アルプス登山の練習のつもり。登りは山小屋泊なので、きっちり時間通り登らなくても良いが、下りは下山後バスが決まった時間にしか無いので実は登りより下りの方が時間に余裕が無い。そこで急ぎ足で降りるとコースタイムに対してどのくらいで下れるかを把握しておきたかった。しかし、当たり前だが、登りで多くの人を抜いて来たということは、まだまだ登ってくる人が多く、特に山頂からしばらくは登山道も細いので、道を譲らないといけないので思うようにペースが上がらない。

下りの途中での眺望

そして、岩や石がゴロゴロしてて、足が痛い。ローンピークを履いて来たのは失敗だった。途中で、右のつま先を思いっきりぶつけてまたしても親指の爪から内出血した。昨年の大峯奥駈道で痛めて、ようやく爪が治ってきたところなのにまたやってしまった。まあ、やってしまったものは後悔しても仕方ない。
5合目を過ぎると登ってくる人も少なく(それでもまだ登ってくる人もいたが)、道も広くなってきたし、傾斜も緩くなってきた。しかし、無理にスピードを上げて急斜面を降りたおかげで足が痛くなって走ることができない。仕方ないので、速足で降りる。それでもバスの時間には十分間に合いそう(だと、その時は思っていた)。
登山口に戻ってきたのは12時40分。下りはコースタイムの67%だった。やはり、途中の渋滞が効いたみたい。降りるときは時間に余裕を持つ方が良いみたいだ。
まだ、バスの発車まで時間があると思い、トイレに行って用を足してから、顔を洗ってさっぱりした。そして、時刻表をよく確かめると、なんと12:56発は平日の時刻で、休日は12:38発だった。そうと知っていれば、もう少しスピードを上げて降りて来たのに。後悔先に立たず。それにしても、このうっかりミスは大きい。次のバスまでまだ1時間近くある。登山口にはお店もなく、ゆっくり休むところもない。1合目まで戻って時間をつぶすかとも考えたが、近江長岡発の電車の時間が13:37発というのがある。駅までの距離はgoogole mapで調べると4.4㎞。歩くと間に合わないが、走れば間に合う。ならば走ろうということで、駅まで走っていくことにした。たかだか4㎞ちょいと思っていたが、2時間半の登山の後で、足に疲れがある上に、途中で腸脛靭帯が痛くなって走るのがつらくなってきた。それでも、歩いて電車に乗れなかったらここまで走って来た意味がないので、だましだまし走る。なんとか駅の500mくらいまで走ってこれて、もう間に合うことが確実になったのでそこから歩いた。
帰りはまた、ICCOCAでタッチすると清算することになると思ったが、切符を買う時間もなさそうだったのでタッチして乗ることにした。

近江長岡駅から伊吹山を望む

しかし、なんと米原方面への列車が遅れている。米原での乗り継ぎが3分しかないので、3分以上遅れると新快速に乗り遅れる。米原での乗り換えはJR東海からJR西日本になるので、遅れてしまったら待ってくれないことが予想される。なんとか出発時間までについてくれないかと気が気でない。米原に近づくと車内アナウンスで乗り換えの案内があり、乗る予定の新快速の案内がされた。米原に着いたら、真向いのホームに新快速が止まっていて、一応こちらの列車を待ってくれていた様子。ICカードは連携していないが、列車同士の乗り継ぎは連携しているみたいで良かった。あとは新快速で高槻まで行って、普通で一駅。伊吹山は新快速で行けるので距離はそこそこあるが結構楽ちんで行けるので良い山だと改めて感じた。
今回の反省は、下記の通り。
下山はあまり急がない。でも時間に余裕は持とう。下りの方がコースタイム比で余計時間がかかると思った方が良い。
靴は底の厚い靴で。底の薄い靴だと足先が痛い。
下山後の休憩は1合目の売店で。登山口には何もない。あるいは、途中の薬草の湯まで歩いて行ってそこからバスに乗るのもあり。

まあ、トレーニングにはなったし、結構楽しめたので、また機会があれば登ってみたい。