東海自然歩道を走る その8

久しぶりの東海自然歩道シリーズです。
調べてみると、4月以来ということになります。
alasixosaka.hatenablog.com
前回は、柘植駅から鈴鹿峠を越えて、土山に降りてきました。
今回は、土山から湯の山温泉駅まで行きました。
本当はもっと早くいくつもりで、9月の連休に予定していたのですが、台風が来るということで9月連休は2度とも延期となり、結局11月後半になってしまいました。
考えてみると今年は、夏の光岳登山が台風で中止になり、9月も2度とも連休が台風の影響を受け、その後は、家族のコロナ感染で隔離生活を送ったり、足を怪我したりと予定していた、比良トレイルやオリエンテーリングの大会、六甲全縦もすべてキャンセルになって散々ことになってしまっています。厄払いが必要ですかね。もっとも足を怪我したことで厄払いになったかもしれませんが。
とにかく、ようやくまともに走れるようになったので、まだ痛みは少し残っていますが、出かけてきました。

準備

今回はちょっと準備不足の感がありましたが、もともと9月に予定をしていたので、まあ何とかなったかなというところです。
ザックはいつものようにRaidlightのResponsive24。今ぐらいの季節になって防寒具を持つようになると容量は20Lクラスが欲しくなってしまいます。大会ではないので、食料、水もまる1日分必要ですし。
こいつは軽くていいんですが、フロントのポケットがもっと多いといいのにといつも思います。それでも愛用はしているんですが。それと、今回は給水にハイドレーションを持って行ったのですが、ハイドレーションのチューブを通す穴がないのでメイン気室のジッパーを少し開けてそこからチューブを通すのですが、だんだんジッパーが開いて中のものが落ちるという事件がありました。ちょっと面倒ですがジッパー同士をカラビナなどで固定してやる必要がありそうです。
靴は、アルトラのローンピークです。これも最近の定番ですが、直近ではモンブランを買ったのでどっちにしようか悩んだのですが、モンブランはまだ10kmくらいの試し履きくらいしかしてないので、いきなり30㎞はちょっと冒険かなと思って履き慣れたローンピークにしました。ちょっと滑りやすいのが欠点なのですが、今回のルートはロードの区間が多そうなのでそれもあってクッションの良いローンピークを選択しました。
服は、アンダーに今回は新調したパタゴニアのキャプリーンサーマルウェイトジップを使ってみた。これはこちらの山旅旅の記事を読んで買ったもので、ポーラテックパワーグリッドという素材を使って、温かく、汗を効率よく逃がす仕組みになっているらしい。
yamatabitabi.com
ちょっと高いと思ったが、ちょうどアウトレットで安くなっているのがあったので買ってみた。まず第一印象は臭いが気になった。何とも言えない動物臭がする。ウールのような素材を使わずポリエステルなのでなんでそんなに匂うのかよくわからないが、1度洗濯しただけでは臭いは取れなかった。肝心の機能の方は確かに暖かく、汗も逃がしてくれる感じがする。普段使っているメリノウールと比べると暖かさは上のような気がするが、汗を逃がす機能はメリノウールの方が良いような気がした。
ミッドレイヤーはファイントラックのフロウラップ、アウターはモンベルのクロスランナー、ズボンもモンベルのクロスランナー。
今回は、食料としていつものおにぎり2個に加えて、チキンラーメンのリフィルを持って行った。リフィルにしてかさを減らして、ジップロックジーと山専サーモスでお湯を持って行って食べた。ジップロックジーはこちらの記事を参考にして自作してみたが、なかなか行ける。お湯を持っていくのは少し重量が増えるが、お湯を沸かす手間が省けるし、何といっても時短になる。今は日没が早い時期なので時間はとても貴重で、少し重量を増やしてもお湯を持っていく価値はあると思っている。ジップロックジーを使うことでカップ麺を持っていくよりもかさがだいぶ減るのでそれもあってこれは非常に良いと思った。
www.yamakei-online.com

出発

朝8時過ぎの電車で出発。高槻で新快速に乗り換え、草津草津線に乗り換え貴生川で下車。考えてみるとこの何回かで何度も貴生川駅を利用している。3回前が西大津から信楽高原鉄道紫香楽宮跡駅まで走って、帰りに貴生川で乗り換えている。前々回は、貴生川からまた信楽高原鉄道に乗ったし、前回は柘植から土山まで走ってそこからコミュニティーバスで貴生川に戻って来た。そして、今回はまた、貴生川からコミュニティーバスで前回のゴールである土山の黒川に向かう。貴生川は鉄道だけでJR、信楽高原鉄道近江鉄道が発着するので、この辺りでは交通の要衝になっているのだろう。
貴生川に向かう電車の中で、なんで自分はこんなことをしているのだろうとふと思った。だだ、トレイルを走るだけならもっと近所に走るところはあるし、わざわざ時間をかけて遠くに向かう価値は何なんだろうかと。しかし、何の目的もなく走るのも面白くないし、モチベーションも上がらないので、何らかのモチベーションが必要なのだろう。百名山を目指す人も、ただ山が好きと言うだけでなく、いろんなところに行ってみたいとかもあるだろうが、一つのモチベーションにしているはずだし。東海自然歩道をたどっていくのも一つのモチベーションなのだろうと自分を納得させる。
前回は、黒川から貴生川までの直通バスに乗れたが、今回は、9時35分の田村神社行きに乗って、近江土山で乗り換え。コミュニティーバスは1回¥250の均一料金なので乗り換えると値段が倍になる。同じところに行くのに値段が倍になるのはちょっとと思ったがまあ、バスとはそういうものなので仕方がない。10時30分頃に前回ゴールした黒川に到着。

今回は黒川のバス停からスタート

黒川~安楽峠

出発して安楽峠に向かう。ここが今日一番の山場。集落を抜けて笹路川を渡ってしばらく行くと東海自然歩道の合流。ここから山女原を抜けて安楽峠を目指す。

地図アプリが不調

ところが、自作の地図アプリが正しく機能しない。起動直後は現在地をちゃんと表示するが、画面をオフにしてバックグランドにしてしばらくして画面をオンにすると現在地が正しく表示されない。どうもGPSの位置を更新したシグナルが拾えていないようだ。おまけに、GPSの精度がめちゃめちゃ下がっていて、GPS精度を表す円が広がっている。へたをすると画面全体に広がっていたりする。最初は位置情報の権限が正しく許可されていないのかと思って、設定を確認したがちゃんと許可されている。一度権限を削除してやり直してみたが症状は改善しない。仕方がないので、めんどくさいがアプリの終了と起動を繰り返して現在地を確認しながら進む。
安楽峠に向かうところで分岐に出た。あらかじめ設定したルートは左を進むことになっているが、左手には大きな柵がある。右手は普通の道になっている。柵は動物除けの柵なのかと思うが、道標を見ても右でも行けそうなので右の道を行く。

安楽越えに向かう道の分岐。左には柵があったので右の道を進む

しばらく登りを登る。いきなりの登りで体が重い。とても走れないので歩いて登る。今日はトレランとしては久しぶりの30㎞越えなので無理をしないことにする。といっても、スタートが遅く、日暮れが早い時期なのであまり時間はないのだが。峠の手前で痛めている右足の親指に痛みが走った。久々に感じる鋭い痛みだったので、これが続くとやばいなと思ったが、幸いなことに痛みは続かず大したことにならずに済んだ。
ようやく安楽峠に到着。滋賀県三重県の県境だ。標識はなかったが。

安楽峠に到着。峠には車がいっぱい止まっていた

峠には狭いところに車がいっぱい止まっていた。11月と言えば狩猟のシーズンなので狩りをしているのだろうか?
安楽峠で最初のおにぎりを食べる。スタータが遅いのでまだ疲れは全然ないので、止まらずに歩きながら食べる。
ここは後で地図を見ると新名神鈴鹿トンネルの丁度真上に当たる場所になっている。

安楽峠~坂本

安楽峠からしばらく稜線を進むものと思っていたが、地図を見るとここからは下って鈴鹿山系の裾に沿って進んでいく感じになる。黒川までバスで結構登ってきていたので、ここの下りで登った距離よりも下った距離の方が長くなる。長く続く下りも傾斜がある程度以上だと結構足に来る。下りで踏ん張ると怪我したところが少し痛むがさっきの登りで感じた鋭い感じではないのであまり気にせず進む。
下っていると石水渓というところに出た。東海自然歩道の道標では石ヶ渓と書いてあったが。ちなみに、この辺りはほぼ500mおきに道標があり、ここまでやらなくてもというくらいあった。あとでこれが油断になってえらい目にあうことになるのだが。
石水渓にはキャンプ場があるが、全然人が見当たらない。営業していないようだ。

石水渓のキャンプ場
石水渓の案内板

キャンプ場のちょっと先で視界が開けて新名神が良く見える。この辺りは新名神が良い目印になっている。

新名神が良く見える。

石水渓を過ぎて下り切ると新名神の真下に出る。ここで新名神をくぐらずに、左に降りて坂本方面に登っていく。

新名神をくぐらず左に曲がる

ここは、仙ヶ岳の登山口のバス停があった。が、バスはなんと1日2本。しかも運航は4月から9月のみ。結局みんな車で行くのだろう。

1日2本のバス

ここからまた登りが始まる。
しばらく行くと一面のお茶畑に出た。

一面のお茶畑

昔はお茶の木と言えば奇麗な半円状をしていたが、最近は機械でお茶の葉を摘むのでドーム状になっている。時代とともに風物詩も変わっていくというところか。個人的には昔の半円状のお茶の木がいかにもお茶という感じがすると思うのだが。ちなみに、昔中国で見たお茶の木は日本のお茶の木のようにきれいに刈り込まれていなくて、自然に生えている気のようにぼうぼうに伸びていた。同じお茶でもところ変われば品変わると思ったものだったが。今はどうなっているか。中国でも機械が導入されて日本と同じようになっているのかもしれない。
お茶畑を過ぎても延々と登りが続く、一旦森の中に入って上り詰めたら下るのかと思ったらその先にも田んぼが広がっていた。ここが坂本の棚田らしい。登り切ったあたりに展望台らしきものが見える。そこから見ると棚田の景色がきれいに見えるのだろう。と思っていたら、東海自然歩道は展望台に向かわずに右にそれていった。お陰で棚田の景色の写真を撮り損ねてしまった。

坂本~桃林寺

坂本の棚田を過ぎてもまだまだ登りが続く。スタートが遅いせいもあってお腹はあまり空いていないがもう12時半を過ぎているのでそろそろお昼にしたいところだ。適当な休憩地があればお昼にしようと思いながら進むがなかなかない。ちょっと寄り道でもさっきの展望台に行けばよかったか。
坂本の集落を過ぎると林道のようなところに出た。ここも舗装されている。ここまでずっとロードでトレイルはなし。
途中に奇麗に紅葉しているもみじの木があった。

もみじの木

今年は急に寒くなっていないのであまり紅葉が奇麗でないが、この木は比較的奇麗に紅葉している。
しばらく行くと野登寺というところに出た。お昼がまだなので、お寺の看板の右にあるお好み処の文字に引かれるがのんびりお好み焼きを食っている時間はないのでスルーして進む。

能登寺の入り口。右の看板にお好み処の文字が

しばらく行くと石灰山の下に出た。あとで地図を見ると庄内白石鉱山とある。石灰が取れるということはこの辺りは昔は海の底だったということか。石灰の加工工場もある日東粉化工業と書いてあった。そこを抜けると扇状地に出る。ここは昔田んぼか畑だったのらしいが、今はタダの空き地になっていて、太陽電池パネルがぎっしり設置されていた。ここの中で道がわからなくなった。
今回は、三重県が公式に出しているガイドマップを参考にせず先人のルートをネットで検索してアプリに入れて来たのだが、道が変わっているのかそのルート上に道がない。適当にあたりをつけて電池パネルの並ぶ扇状地の中を登っていく。地図ではどこかで川を渡って川の向こうを進むことになっているが、渡河地点が扇状地を上り詰めたあたりになっているのでとりあえず上る。そうすると、小さな橋が見えて渡河できそうだ。そして、道標を発見。道標によると扇状地の上の方の道をたどるのが正解のようで、石灰工場のすぐ下あたりを曲がらなければいけなかったらしい。ここまで親切すぎるくらい道標があったのに、ここにきて道標が途切れて道を見失ってしまった。ただ、これはまだ序の口だったことを後で思い知る。

やっと道標を発見

ようやく道がわかってほっとしたので、お昼の休憩場所を探しながら進む。しかし、なかなか良いところが見つからない。道標では次のポイントが桃林寺となっていてまだ5㎞くらいあるが、そこまでないのかもしれない。林道を抜け集落のようなところに出た。桃林寺は近いのかと思ったらまだ先のようだ。集落を抜けまた山の中に入ってしばらく行くと神社に出て、腰かけるのにちょうどよい石があったのでここで休憩することにする。時刻はもう13時半だ。途中でおにぎりを食べたり、補給食を取ったりしたのでそれほどお腹が空いているという感じでもないが、時間も時間なので食べておくことにする。でないと後でおなかがとても空くことになるのは過去の経験でわかっているので。ここで、残りのおにぎり1個とチキンラーメンを食べる。
お昼を済ませてしばらく行くと桃林寺に到着。ここには、休憩所もトイレもあった。ここまで我慢すればよかったと思ったが後の祭り。

桃林寺に到着。
桃林寺山門前の休憩所にあった案内看板。ここにはテーブルとイス、トイレもある。

この先どこでトイレに行けるかわからないのでトイレも済ませておく。

桃林寺~湯の山温泉駅 道迷いの連続

桃林寺前を過ぎて次は椿大社に向かう。ここまでいい感じに来れたのでゴールタイムは5時間を切れるかと思ったが、いきなり道を見失う。
桃林寺を過ぎたところに標識があってV字型に書いてあったのだが意味が解らず、右を見てもそれらしき道がなかったので、あらかじめ調べておいた道が真っすぐだったのでまっすぐ進んだがすぐに行き止まりになってしまった。右手に空き地のようなところがあるのでそっちに出てみると、道らしきものがあったがすぐに途切れてしまう。地図を見ると、本来のルートのところには何もない。
ここで、だましだまし使っていた地図アプリが完全に使えなくなった。今までは停止、起動をすることで現在地が正しく表示されたが、地図すら表示されなくなった。道に迷っているときに地図すらまともに見れなくなってピンチになった。仕方がないので、スマホを再起動することにする。いつも、Yamapアプリを起動しておいて、それと自分の作ったアプリの両方を動かしているが、再起動するとYamapアプリが止まってしまうことになるが緊急事態なので仕方がない。幸いなことに再起動すると地図も現在地も正しく表示された。そして、バックグラウンドでも位置をちゃんと把握できるようになった。Yamapアプリが干渉していたのか、それとも長いこと再起動してなかったのでメモリがパンパンになってうまく起動しなかったのかよくわからない。原因の検証はまた後日することにして、怖いのでYamapアプリは起動せず自作の地図アプリだけで進むことにする。とにかく現在地は判るようになったが、目指す道がわからない。仕方がないので、地図を見て少し下ったところにある道を目指す。そこを本来のルートの方に進むがこの道も途中で行き止まりになる。仕方ないので、戻って、更に下ったところにある太い道を目指す。
あとで地図を見ると、ここは桃林寺前から一旦少し戻って下っていくのが正解のようだ。その先をどう進むのかはわからない。実際にたどったルートは下り切って鈴鹿公園長沢線という自動車がバンバン通る道に出てそこを左に曲がって椿大社を目指したが、ここには全く道標が見当たらなかかった。川を渡って左に折れて椿大社を目指す。椿大社はこの辺りでは有名な神社らしく、門前が栄えていてお店もいっぱい出ていて、参拝客も大勢いた。椿こんにゃくとか椿大福と言ったのが名物らしい。時間と心に余裕があったら椿大福は食べてみたかったが、なんせ道に迷っている最中だし、今日はスタートが遅く時間に余裕がないのでとりあえずルートに復帰することを第一に目指した。あらかじめ調べたルートでは椿大社の中を突っ切って北の方へ向かうルートになっている。椿大社の門前には東海自然歩道の道標が見当たらない。これは東海自然歩道あるあるなのだが、有名な観光地になるほど道標はなく、ちょっと離れたところにひっそりとあったりする。道標を頼りにしていると結構困ることになる。とにかく神社の中に入ってそれらしきところを目指してみる。しかし、神社を参道の途中から外に抜けれそうな道は見つからずぐるっと一周して元に戻ってしまった。仕方がないので、また地図を見て東海自然歩道のルートを目指す。お陰で参拝もせず、写真も撮らずという始末。地図アプリがまともに動くようになったのがせめてもの幸いだ。さっきの桃林寺で迷い、今度は椿大社で迷い結構焦っていた。写真がないのでとりあえず、観光情報のページのリンクを貼っておく。
www.kankomie.or.jp

椿大社の門前に戻って北へ向かう道を進む、当然ここには道標がない。しばらく行って西からくる道の合流点に道標があった。道標によるとこの西からくる道が正解ルートらしい。しかし、この道をたどると、地図によると椿大社の手前で道が終わっている。そこから本当に椿大社に入れるのか確かめてないのでよくわからない。今回は、途中の桃林寺までは順調だったがそこから先はトラブル多発である。そして、この先にもう一つ待っていた。
またしばらく森の中を走り、川を渡るところではまってしまった。あとで地図を見るとこの川は内部川という川らしいが、川を渡るところがわからない。東海自然歩道の道標もあるにはあるが錯綜していてどこが本当のルートかよくわかない。
まず、川の手前で右に曲がるところがいまいち不明瞭で、道標に従うとすぐ川の脇を行く道を指している感じだった。元々のルートはもう少し川の手前を下る感じだったが大差ないので、川のすぐわきを行くことにした。するとこの道は次第に道っぽくなくなってやばいのかと思ったが、三叉路にぶち当たったところにちゃんと道標があってこれでよかったのかと思った。道標によるとここを右に進む(つまり川から離れる)ようになっているので素直にその通りに進んだ。すると、元々のルートでたどる予定だった道まで戻る感じになって、そこにも道標があって、その道標には元々のルートが東海自然歩道のように書いてある。よくわからないが、とりあえず予定の渡河地点はもう少し下流なので下り始める。しかし、いつの間にか分岐を通り過ぎていた。おかしいと思ってしっかり地図を見ながら戻るが、川に近づけそうな分岐は見当たらない。地図を見ても、川を渡れそうな道ははるかに下流の方しかない。だったら、さっきの川のそばの三叉路を川の方に行けばよかったのか(道標のルートとは異なるが)と思って、そちらに行ってみると、道は川のすぐ手前で終わっていて、川の向こうにも道があるにはあるがどう見ても渡れそうにない。流れは緩やかなので、ジャバジャバ川の中を水に使って進めば行けるには行けるがなんかおかしいので、もう少し簡単に渡れそうなところを探すと、少し上ったところに防砂用の堰があってそこが渡れそうなのでいってみた。ただし、渡れるには渡れるが渡った先に道がない。道がないどころか、密集した笹やぶといばらという最悪のコンビが待っていた。と言ってももうわたってしまったし、少し行けば道がありそうなので、藪漕ぎをしてとにかく進む。久しぶりの藪漕ぎだ。何とか道に出ると、東海自然歩道は迂回してくださいという表示があった。しかし、何をどう迂回するのかさっぱりわからない。とりあえず、地図を見て元のルートに戻るべく、川沿いを上流側に登っていく。そうすると道標があってとりあえずルートにのっとことは確認できた。ここにも迂回を指示する看板があったが、やはり何をどう迂回するのか書いてないのでわからない。そして、自分が通ってきた対岸にはそんな看板は一切なかったし。想像するに、川の手前で道が切れていたところが昔は通れていたのかもしれない。そこが通れなくなってしまったので迂回しなさいということなのかもしれないが、う回路を具体的に示していないんのでさっぱりわかないし、西からやってきた自分にはそもそも迂回の指示もなかった。何か釈然としないが渡ってルートに復帰したのでまあいいやと思って先に進む。
しばらく行くと、もみじ谷というところに出た。また、急に俗っぽくなって、出店やらが出てて、観光客がうようよいる。まあ確かにもみじの季節だから、このあたりではもみじの名所なのかもしれない。もみじの季節に嵐山に出るよりましか。そういえば東海自然歩道は嵐山も通っていたなあ。
もみじ谷を抜けるとゴールはもう間近であと4kmくらい。しかし、近づいても全然駅に近づいているという気配が全くない。あと1kmを切ってもまだ山の中を走っている。視界が開けると急に線路が見えて線路を越えると駅が見えた。

突然、という感じで駅の手前に出た。そして東海自然歩道の看板

到着予定はだいたい16時頃を予定していたが、15:40に到着した。だいたい5時間くらいで走破した。もっとも、後半の道迷いがなかったらあと20分くらいは早くゴールできていた感じだったが。まあ、これも東海自然歩道あるあるで仕方がない。これくらいのロスは常に計算に入れておかないといけない。今回は念のためヘッドライトも持参したが、予定よりも早く着いたので不要になって何よりだった。
距離は32kmあったが、それほど厳しいのぼりがあったわけでもないので5時間はまあまあいいとこのタイムではないかと思う。それにしても、前半と後半で道標の親切さがこれほど違うとは、油断大敵であるし、もうちょっと情報を仕入れておきたいところではある。迷ってばかりいたので、後半は写真を全然撮っていない。自分で見返してみても写真がないとつまらんと思ってしまうので、この辺は大いに反省するところですね。

帰路

湯の山温泉発の電車は15:39が行ったばかりで、次は15:59発だった。もう少し頑張って走っていれば間に合ったかもしれなかったが、16時を予定していたのでまあ予定通りというところ。乗換案内で調べて近鉄特急の特急券をネットで予約しようと思ったら、トップに出てきたのは名古屋に出て新幹線で帰るルートだった。近鉄で大阪に出るルートは何と3番目になっていた。たしかに新幹線を使うと近鉄特急で大阪周りで帰るよりも30分以上早い。しかし、値段は¥2000以上高い。どうするか考えたが、やっぱり¥2000は高いと思って、予定通り近鉄特急で帰ることにした。

今後はどうするか

近鉄で帰るとだいたい特急に乗っている時間だけで2時間。湯の山温泉からトータルで3時間かかった。行きが2時間20分くらいかかっているので、交通機関に乗っている時間だけで5時間以上。走っている時間よりも長い。そろそろ何か考えないと日帰りで行くのがしんどくなってきた。特急とか使いだすと交通費もばかにならなくなってくるし。この先進むと三岐鉄道養老鉄道の沿線で鉄道はあるにはあるのでバスほど不便ではないが、さりとて家から近いわけでもなく悩ましいところではある。この先続けるなら泊を入れることも考えないと続かないような気がしている。さてどうしたものか。

追記:その後、三重県のHPを調べたら、内部川のところの通行止めの情報が載っていました。通行止めになっているのは、川を渡った対岸のルートで、元のルートは川から少し離れたところを進むようになっていたのが、道が崩れて通行止めになっているため、川沿いを通るう回路を通るようになっているようです。なので、川を渡る手前に迂回の案内がなくて当然でした。
三重県のHPに出ている、地図によると渡河地点は自分の通った(通ろうとした)地点であっているようです。そこを渡ろうとすると水の中をじゃぶじゃぶと渡ることになりますが。他にルートはないんでしょうか?
それと、渡河地点のすぐ手前の三叉路の道標はどう見ても、川から離れる反対向きを指していましたが、何故なんでしょうか? 
少し疑問が解消しましたが、わからないことも残りました。

三重県のHPに出ていた通行止めの情報