年の瀬ということで、オリエンテーリングの百八巡礼という大会に参加してきました。
申し訳ないですが、今回も写真はありません。オリエンテーリングでは基本、地図とコンパス以外何も持たずに走るので、普段写真を撮ることはないのですが、今回は、Navitabiというアプリを使ったので、スマホを持って走りました。しかし、やっぱりレースとなると写真撮る余裕がないですね。
さて、百八巡礼とはどういう大会かというと、除夜の鐘の数と同じ108個のポイントを回るレースです。ただ、108はさすがに多いので、今回は72巡礼に参加しました。実はちょっと左ひざの調子が悪く、距離を抑えておきたいという思いがありました。全然元気なら108に挑戦してもよかったのですが、まあ、東山ロングオリエンテーリングで途中関門に引っかかってしまったというトラウマもあったので、72をチョイス。
レースは、通常の山を走るオリエンテーリングと、市街地を走るスプリントのオリエンテーリングを合わせた形でした。
会場は銀閣寺近くの京都朝鮮中高級学校。
まずは、銀閣寺裏にある大文字周辺のエリアを通常のオリエンテーリング(フォレスト)で走ります。この区間のポイントが15個。一度会場に戻ってきて、今度はNavitabiというアプリを使って市街地のスプリントレース。ここではポイントの目印になる例の赤白の三角形のフラッグがなく、Navitabiの機能である、アラーム機能でポイントチェックを行うという形式でした。まあ、72巡礼でもスプリント区間のポイント数は57個もあるので、フラッグをつけてたら大変な作業になるので現実的な選択だと思います。
会場までは自宅から電車をバスを乗り継いでいくことになります。最近京都はオーバーツーリズムで観光客であふれかえっていて地元の方が市バスに乗れないという問題も起きているくらい。変なルートを選ぶと混雑したバスに乗らないといけないということになりかねないので、比較的すいていると思われるルートを選ばないといけません。幸い、銀閣寺周辺は大学時代によくトレーニングで走っていたところなので、割と土地勘があってあまり考えることはなかったですが。
とにかく、京都駅とか四条河原町とか人が多そうなターミナルを避けてなるたけバスに乗る距離を短くするため、京都駅から地下鉄に乗り、今出川から市バス203系統に乗って会場に向かいました。ちょっと余裕をもっていったお陰で、会場に着いたときはまだ参加者がまばらに集まってきている状態。
実は、12/11にポンポン山から西山古道方面にトレイルランしたとき下りでまた左の腸脛靭帯を痛めて、ようやく直ったかと思ったら、先週末のランで今度は同じ左ひざのお皿の変を痛めてしまった。さらに、腸脛靭帯を伸ばすストレッチを最近重点的にやっているのだが、その時にお皿に力がかかったか、少しひねったかで膝の状態がさらに悪化してしまい、先週は膝の状態を戻すのに専念していた。レースの直前になってようやく、曲げ伸ばしを気にせずにできるようになったものの、やはり膝が気になるので、左の膝は腸脛靭帯とお皿の周りの両方にテーピング、右ひざもお皿の周りにテーピング。オリエンテーリングでは不整地をひたすら走るので足の捻挫予防に両方の足首にもテーピングをして準備。レースが長丁場なのでスタート前にパンを少し食べて、トイレを済ませて準備運動とやっていると、あっという間にスタート地点に向かう時間になってしまった。プログラムによれば会場からスタート地点までは徒歩25分。ところがさあ、スタートに向かおうと思ったときに、係の人からスタートを15分遅らせるというアナウンスが入った。どうやら、傾斜が急で、25分でたどり着けなかった人が居たらしい。
ちょっと余裕ができたので、改めてストレッチをし直して、スタートに向かう。今回は、長丁場のレースということで、普段のオリエンテーリングでは持たない、水や補給食を持つことが義務付けられていて、トレラン用のザックを背負って走る。補給食はSoyjoy2つ、AnDo、エナジージェル、スポーツ羊羹2つ。ナッツ1袋。とやや多め。どのくらい時間がかかるかわからないので少し多めに持って行った。水は一旦会場に戻って補給できるのでとりあえず500mlだけ持って出た。
フォレストでミスる
フォレストの方は最初は比較的順調にこなして行けた、前半はかなり難しいルートが多かったが、学生時代から何度も走っている山なのでだいたいの勘所をつかんでいるので難しいルートも比較的順調にこなすことができた。
ところが、オリエンテーリングでは、この順調が落とし穴になることがしばしばある。我々は蹴鞠の原理と呼んだりするのだが、難しいルートをミスなくこなしてほっとして、簡単に見えるルートにかかった時にこそ落とし穴がある、ということで今回、見事にそれにはまってしまった。
7番から8番のルートで一見何の変哲もない簡単なルートに見えたが、道の分岐を一つ見落としてしまい、その次の分岐を曲がってしまって大きなミスをしてしまった。だいたい、この山系は道がはっきりしているところとはっきりしていないところがあり、道を見落としやすいのが特徴なのだが、頭に入っているつもりでイージーなルートという思いから注意を払わずに進んでしまったのがミスの原因。さらに、ミスに気付いて戻っても、まだミスに気付かずに、またミスルートを本来のルートだと思って進んで、どうもおかしいと思って、ようやく本来のポイントに何とかたどり着いてからようやく分岐の見落としに気づく始末。
そして、今度は更に次の9番に向かうところで、今度は道でないところを道だと思って突き進んでまたミスをしてしまった。途中までは道をちゃんと道をたどっていたのだが、途中で道が不明瞭になり、その先で本来少し下に行くべきだったのを少し上ってしまって道から外れてしまったようだ。幸いここでは、登った先の尾根上に大きな道があり、それをたどることでポイント付近まで行けるので、それほど大きなロスタイムにはならなかったが、その前のミスを引きずっていたためにミスを誘発したような気がする。
そのあとは何とかミスせず、順調にこなすことができた。
スプリントは行きつく暇もない
フォレストを終了して、一旦会場に戻る。ここで、水のソフトフラスクを交換。フォレストの区間では結局なにも補給をしなかったのでSoyjoyを一つ食べる。
スプリントは冒頭にも書いたようにNavitabiというアプリを使う。Nabitabi単体でも地図なしでオリエンテーリングをすることはできるのだが、今回は、地図とコンパスを使って走り、Navitabiはポイント通過のチェックに使うだけ。
コースは北白川のあたりから、吉田山の方を回って、哲学の道周辺から会場に戻るという感じ。距離は約10㎞でポイント数は57個。つまり百数十メートルにひとつポイントがあるという計算。地図の縮尺は1/5000で、本当に細かい路地迄事細かに書かれている、その路地をぐるぐる巡りながら走るという感じ。スピード出すつもりもないので淡々とジョギングペースで走る。ただ、本当にすぐ次のポイントに着くので途中から頭が疲れてきた。
給水は走りながらでも取れるが、とにかく休む間がないので、補給食を食べる暇がない。結局スプリントでは後半お腹が空いたと思いつつ、何も食べることなくフィニッシュした。迷うところはなく、ただひたすらポイントを回ったという感じ。常に地図とにらめっこだったお陰で、レース用のはねあげ眼鏡をかけてはいたものの、常に跳ね上げた状態で走っていた。
膝の方はスプリントの終盤で少し違和感を感じ始めたが痛みが出ることはなく最後まで走り切れた。
成績の方はフォレストでのミスが大きく響いてぼちぼちというところか。まあ、純粋にレースをするというよりか、トレーニングの一環という意味合いがちょっと濃かったのでとにかく完走できたことを良しとしないとという感じ。
帰路でまさかの右ひざに痛み
フォレストではミスしたが、スプリントは順調に走れたので、思ったよりも早くゴール出来た。ゴールして、着替えて、昼食をとってから比較的早めに帰路に就いた。帰りは行きに降りた同じバス停で待っていると、隣のバス停始発の京都駅行きの7番のバスが来たので、時間に余裕があるし、これに乗って帰った。乗っていて走っているルートで気づいたが、これは昔の特17番の系統で、昔は京都駅八条口(新幹線側)を通るのが17番、京都駅(京都タワー側)から出るのが特17番だった。そのご、17番が廃止になり、特17番が17番になったが、今は7番になっているようだ。
乗った時は比較的すいていたが、河原町通りに出てからお客さんがどんどん乗ってきて満員になった。河原町では観光客の乗り降りが多かった。四条通を通り過ぎる時に外を見ると人があふれかえっていた。自分の学生時代だったら本当の観光シーズン以外は見ないような光景だった。やはり京都に来る観光客が増えているのだなと実感させられた。京都駅でJRに乗って帰ったが、駅を降りて歩き始めてすぐに右ひざに痛みが出た。最近時々あるのだが、どうも膝のお皿の動きが悪くなると引っかかる感じになって痛みが出るみたいで、左の膝ばかり気にしていたのに、ここでまさか右膝が痛くなるとは全くの予想外。更に、家に帰ってストレッチをするとまた左ひざのお皿の辺に少し痛みがでた。レースの時はテーピングをしていたし、アドレナリンも出てたので気にならなかっただけで、まだ完全には直っていないようだ。まあ、幸いそれほど強い痛みではなくちょっと気になる程度なので2,3日安静にしていれば直るのではないかと思っている。というか、直らないと困るのだが。年明け1月末には生駒の30㎞のトレイルランにエントリーしているし、そこから距離を少しずつ伸ばしていかないと4月のMt.FUJIのKAIは走り切れないので、これから4か月は非常に重要な期間になるので。
何はともあれ、今回のレースは完走することに意味があったので、完走できたことはとりあえずよかったかと思っている。また、フォレストと市街地のスプリントを組み合わせた今回のような企画は結構走っていて面白かった。また、同じような企画があったら出てみたいと思っている。