ScanSnapがレシートの整理にとっても便利

年末に長年使ってきたやさしく家計簿が実質使えない状態になった。

 

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やさしく家計簿はスキャナーでレシートを読み取ってOCR機能で解読して分類してくれる機能がすごく便利でずっと使ってきた。ただ自分の場合、ネットバンキングやクレジットカードの利用データはパソコンからダウンロードしてLet's家計簿という別のソフトに取り込んでいるので最終的にやさしく家計簿のレシートデータもエクスポートしてLet's家計簿に取り込んでいた。ところがどういう訳かやさしく家計簿からエクスポートができなくなった。再インストールしても症状が変わらずwindows側のアップデートが原因と推定した。やさしく家計簿のサポートが終了してしまっているので改善が見込めないため、ソフトを乗り換える事にした。

ネットで検索した所、ScanSnapと言う富士通製のスキャナーに付属のScanSnap Homeと言うソフトが使えそうだったのでScanSnapを購入した。少々値段が張るので失敗した時のリスクが大きいが、スキャンのところも面倒に感じていたので思い切って購入した。

買ったのはix100という機種。wifi対応でワイヤレスで使う事ができ、クラウド連携も対応。もう少し廉価なS1100という機種もあったがこちらはUSB接続のみでクラウドには非対応。どちらにしようか迷ったがワイヤレスの方が便利そうなのでix100の方にした。結果的には大正解だった。理由は後で詳しく書く。

 

富士通 スキャナー ScanSnap FI-IX100A

富士通 スキャナー ScanSnap FI-IX100A

  • 発売日: 2015/02/06
  • メディア: Personal Computers
 

 

晦日にアマゾンで発注して1/2に到着。正月というのに迅速な配達で本当に助かる。正月休みの間にじっくりとさわる事が出来る。

充電式なのでまずは充電から。初回の充電は結構時間がかかった。充電終了を待って、パソコンとScanSnapを接続。この時はUSBで接続する必要がある。次にScanSnap Homeをダウンロードしてインストールする。ここでwifiの設定をしておくと、ワイヤレスで使えるようになる。

早速レシートを読み込んでみる。

レシートの読み込みはとても簡単。レシートをスキャナーの読み込み口にセットしてパソコンからSCANボタンをクリックするだけ。ScanSnap Homeが自動的にレシートかどうか判断して処理してくれる。一旦画像ファイルとして読み込み、後で手動で処理する事も出来る。

レシートの読み込みの簡単さには感動した。それまでのやさしく家計簿ではレシートを複合機のスキャン面に並べて黒い紙を被せて、蓋を閉めてスキャンするという手順だった。A4サイズまでスキャンできるので一度に複数枚のレシートをスキャンできるのだが、スキャンするときにレシートどうしが重ならないように気をつけないといけないし、紙を被せるとき、蓋を閉めるときにレシートが動いて結局重なったりしてイライラする事もしょっちゅうあった。おまけに家内はレシートをくしゃくしゃに折り曲げて持って帰って来るのでいちいちしわを伸ばさないといけない。それに比べるとScanSnapだと皺は一応伸ばす必要はあるものの、複合機のスキャナーに乗せるのに比べると多少折り曲がっていてもスキャンする面さえちゃんと読める状態にしておけばスキャンしてくれるし、一枚ずつしか処理できないがスキャナーの台に並べるよりも遥かに手間が少ない。さすがは専用機というところ。

ScanSnap Homeは明細の処理ができない。

ScanSnapの読み込みの便利さに感動したのも束の間、ScanSnap Homeのレシート処理機能では明細が出てこない事がわかった。お店、日付、トータル金額が表示され分類してcsvファイルにエクスポートしてくれるがこれだけでは不十分。食品とか雑貨などに分類ができないと支出の管理に使えない。なのでScanSnap Homeのレシート機能は自分的には却下となった。

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ScanSnap Homeで読み取ったレシートをCSVで出力したが明細が表示されない。

OCRはどうか?

ScanSnapにはOCRソフトがついて来るのでOCRでレシートを解析できないかやってみた。やり方は、JPEGの画像形式でレシートを読み込み、ScanSnap Homeのホーム画面で該当のデーを右クリック、アプリケーション連携からExellに変換を選択するとエクセルファイルに変換してくれる。WordやPower Pointにも変換可能。

しかし、と言うかやっぱりと言うかレシートには対応してないので、エクセルで読み込んで見たが行や列がバラバラで相当手間をかけないとLet's家計簿に読み込める形にならない。その上、読み取りミスも多く、せっかくレシートの読み込みが楽になったのに別のところで手間が増えてしまう。

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ScanSnap付属のOCRソフトで読み込んだが、認識率は今一つ。

一応、OCRで読み取ったデータをエクセルに読み込み、成形した上で、ScanSnap Homeのレシート読み込み機能で作成したエクセルシートに展開すればできないこともない。しかし、手間が多すぎてやる気にならない。

困った、これでは高いお金をかけて買ったScanSnapが無駄になる。

アプリとの連携はどうか?

ScanSnapはいろいろなPCソフト、アプリと連携して処理が可能。ただ対応しているのは弥生会計とかプロ用のが主体。個人向けだと対応しているのはDr.WalletかZaimという事になる。

どちらも基本はスマホ用のアプリ、Android用とiPhone用があり、有料版と無料版がある。

結論からいうと自分の場合、Zaimの無料版で十分だった。

Dr.Walletはオペレータが読み取ったデータを手で入力してくれる。手書きの領収書などもオペレータが読み取って入力してくれるらしい。ただし、レシートの明細を入力してもらうには有料版でないとだめらしい。しかも値段は月当り¥600。これを高いと感じるか安いと感じるかは個人によって異なるだろうけど自分的にはそこまでお金はかけたくない。無料版ならできることはScanSnap Homeのレシート機能と大差ないし、使うなら有料版でないと意味がない。他に手段が無ければ有料版を使うかも知れないが。Dr.Walletの有料版はとにかく楽して家計簿をつけたい、そしてこれオンリーで完結したいという人には良いと思う。自分の場合、最終的にLet's家計簿に取り込むので、Dr.Walletの有料版はオーバースペックだった。

自分的にはZaimの無料版がベスト

もう一方のZaimは連携がパソコン版のScanSnap Homeではなく、スマホ用アプリのScanSnap Connect Applicarionを使っての連携になる。

ここのサイトを参考に手持のタブレットにインストールして使って見た。

rikumalog.com

ちなみにタブレットのメーカーはteclastと言う中華製。でもチャント動いている。

Zaimを起動してレシートの読み取り画面に移動し、歯車ボタンをタップすると、ScanSnapのアイコンが出てくるのでタップする。

 

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Zaimのレシート読み取り画面で歯車をタップするとScanSnapのアイコンが現れるのでタップする。カメラの画像は関係ありません。

するとScanSnap Connect Applicarionの読み取り画面が立ち上がるのでレシートを読み取らせる。するとZaimの画面に戻って読み取り結果が表示される。

 

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Zaimでレシートを2枚読み取ったところ

結果はレシート毎にまとまっているので、タップすると詳細が表示される。

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タップして詳細を開いたところ

このようにちゃんと詳細が読み取られている。修正が必要ならこの画面で修正できる。修正したら保存をタップすれば先ほどの画面に戻る。

 

注意しないといけないのは、レシートを連続で読み込む時に途切れることなく次々に読ませる必要があること。少しでも途切れると読み込みが終わったと判断される。この辺はScanSnap Homeでは継続か終了かボタンをクリックして選べるようになっていて使い勝手が良い。Zaimの方も改善してもらいたい点だ。有料版ならレシートの連続読み取りに対応しているということも書いてあるので、ひょっとすると有料版なら同じような操作ができるのかも知れないが試していないのでわからない。

ちなみにZaimの有料版は広告非表示、オンラインバンキングなどの連携などが利用可能になる。また、レシートの詳細費目についてもより細かい指定が出来るようになる。

つまり、Zaimの方もこれ一つで完結したいという人には有料版がおすすめということになる。

ただ、自分の場合、オンラインバンキングのデータはLet's家計簿に取り込むし、レシートの詳細費目についても、結局Let's家計簿に取り込む時に指定するのでZaim上では必要ないのでやはり有料版はオーバースペック。Zaimの無料版の嬉しいところは、詳細費目に対応しているところ。これが無料で本当に助かった。

Zaimに取り込んだデータをLet's家計簿に取り込むには、まずパソコンのブラウザーでZaimのHPに行き、自分のアカウントでログイン。右上の設定をクリックするとメニューが開くのでファイル入出力をクリックする。

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右上の設定をクリックし、赤丸のファイル入出力をクリック。

すると入出力の画面が開くので、「Zaimの記録データをダウンロードする」をクリック。

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Zaimの記録データをダウウンロードする。

すると期間を指定する画面が現れるので、ScanSnapで読み込んだレシートの期間を指定すればデータがエクスポートされる。文字コードはShift-JISを選んでおけばOK。

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期間を指定してエクスポートする。

データはCSVファイル形式になっているのでエクセル等のソフトで開くことができる。

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エクセルでエクスポートしたCSVファイルを開くことができる。

Let's家計簿に取り込むためには、エクセルのシート上で形式を整える必要がある。と言っても、必要なデータは口座以外は揃っているので、不要な列を削除し、列を少し入れ替えるだけなのでたいして手間はかからない。

Let's家計簿に取り込むには、各列を左から順に、下のようにして、1行目にこのタイトルを入れておく。

日付 お店 内容 収入 支出 費目 口座

 あとは、Zaimのデータをこの順に貼り付けていけばよい。これを適当な名前を付けてCSVファイルとして出力してやれば読み込みができる。面倒ならマクロを作っておけば一発で変換できる。自分はPythonで書いて見ようと思っている。いつになるかわからないが。

 

と言う事でZaimの無料版を使う事で我が家の家計簿問題は解決した。

レシートを読み込んでZaimに記録してこれだけで完結させたい場合は有料版が良いかも知れない。