キャンプ用品を買い揃えているところで、軽量のバックパックが欲しくなった。はじめに目をつけたのは山と道のミニだった。
しかし、値段が2万円程とちょっとお高い。そこで自分で作れるザックとしてRayWayのザックはどうかと思っていた。結構作るのに大変そうだと思いつつ、最近はMYOGを始めてミシンの扱いにも慣れて来たところなので思い切ってチャレンジして見ることにした。RayWayのザックだと値段は1万円程。日本までの送料込みで1万3千円程だった。実はこれは家内からの誕生日プレゼントに頂いた。まだ誕生日には少し早いが、昨年のクリスマス前に注文して昨日届いた。
早速中を開けて見ると、生地、ウレタンフォーム、いろいろな幅のテープ、ゴム紐、プラスチックパーツなどが入っていた。
そして、分厚いマニュアル。全部で24ページもある。勿論全部英語。最後の方は型紙なので実質は20ページもないのだが、それでも全部読むのはくたびれる。そして、マニュアルの冒頭に詳しい作り方をSNSやYoutubeなどにアップすることは控えてというような事が書かれている。キットの中身を見ればなるほどとうなずける記述だ。なんせマテリアルは生地などを必要量だけ切っているだけ。マニュアルに従って型紙通りに切って使う必要がある。逆に言うとマニュアルさえあればマテリアルを自分で用意して作る事が出来る。だとすると作り方がソーシャルメディアにアップされる事は商売に関わることになる。そして、キットを友達とシェアするのも控えてと書いてある。それもそうだマニュアルを回し読みされたらそれも売り上げに関わる。
ただ、自分のマニュアルをコピーしてはいけないとは書いてない。その辺はCDの著作権なんかと同じ考えて方なのかな。あくまで個人で利用するぶんには複製しても良いという事だと解釈しておく事にした。ところがマニュアルのサイズが見たこともないサイズで細長い。幅はA4よりも少し広く、アメリカで良く使われるレターサイズと同じと思うが、レターサイズだと長さはA4より短い。しかしこいつはA4よりもはるかに長い。家庭用によくある複合機だと対応できないサイズ。コンビニとか行けばコピーできそうだけど。
だが、我が家には買ったばかりのScanSnapがある。ScanSnapなら長い原稿もラクラクスキャン出来る。
心配だったのは幅がA4より少し広くて入るかという事だったが、ギリギリ何とか通す事が出来た。スキャンついでにOCRにかけて翻訳してみたが予想通りと言うか、ちゃんと読める日本語にならず。わからないところは辞書を引きながらやった方が良さそうだ。と言う事でコピーはバックアップにしかならなかった。
という事でこのブログでも詳しい作り方は書かないでおく。ただ、苦労した事やマニュアルに書いてないポイントなんかがあれば備忘録として書いておきたいと思う。
このキットを作って見て、少しアレンジして別のを作って見たいと思うか、これで大満足で別のはいらないと思うか、それともこんなしんどいのは二度と御免だと思うか、やって見ないとわからない。
とりあえず制作にかかることにする。
まずはフロントとサイドに使う分厚い生地を型紙に沿って切り出す。型紙がなくサイズが指定してあってサイズ通りに切り出すパーツもある。アメリカ製なのでサイズは当然インチ表示。
このザックを買おうと思ったきっかけになったからあげ隊長のブログにはインチメジャーがついていたと書いてあったが、自分のキットにはついていなかった。
経費削減でつけなくなっのだろうか? でも幸いな事に家には何故かインチメジャーあった。表が普通のメートル法のメジャーで、裏がインチメジャーになっている。多分何処かでもらった物だと思うが普通の日本の家庭でインチで測る事は無いので裏側は使う事がなかったがついに出番がやって来た。
まあ、1インチは約2.54センチなので電卓で換算すればインチメジャーなしでも作業はできるが、インチで指定された箇所がしょっちゅう出てくるのであった方が作業がはかどるのは間違いない。
ショルダーベルトの作製
切り出し作業がおわると次はショルダーベルトの作製。ベルト用のナイロンテープを指定の長さに切って縫って行く。ここでもインチメジャーが大活躍。ベルトは生地が厚いのでミシンの針を16番に交換し、糸も太め#20にした。糸は番号が大きいほうが細い。通常は#60を使っている。糸は#30でも良かったかも知れない。丈夫さと太さは必ずしも比例しないので単に太ければ良いというものでもない。裁縫は初心者なのでどのメーカーの何が良いかわからないのでその辺は適当にやって様子を見るしかない。
ショルダーベルト作製の途中で疲れたのでこの日はここで作業終了。疲れて来ると作業が雑になるのでコツコツと少しずつ作業する事にする。