メインマシンのアップグレード

最近メインで使っているパソコンの調子が悪い。原因はおおよそ検討がついていてアプリ開発に使っているAndroid Studioが重くて今使っているパソコンではスペックが足りないからのようだ。Android Studioを使っているとたびたびフリーズして、ついに使ってないときもフリーズするようになった。調べてみるとメモリーがぜんぜん足りない。普通に使うのに16GB、快適に使うのには32GBもメモリーがいるらしい。今は4GBしかないので、そりゃしょっちゅうフリーズするはずだ。

フリーズと再起動を繰り返したせいでドライブにあちこちエラーが発生していたようで、とりあえずディスクチェックをかけることで症状は一旦おさまった。でも根本的に問題があることには変わらないので、アップグレードすることにした。もう何年もいじってないので、ここらで思いきって、大改造することにした。結局この判断のために後々苦しむことになったのだけど。

パソコンはお手製のマシンで一応CPUはCorei7なんだけど、初代のやつで、コアも4つしかない。SSDは2台、それぞれ、Windows10とWindows7をインストールしてある。それと別に、LinuxがインストールしてあるHDDとデータ用のHDDが2台という構成。

交換するパーツは、マザーボード、CPU、メモリー、電源、SDD。SSDはフリーズばっかりして負担がかかったかもしれないので念のため新しいのにする。SSDは  M2規格というやつにした。最近のSSDオンボードなんですね。

マザーボードGigabyteのH370HD3、チップセットにH370を積んでいるミドルクラスのマザーボード。CPUはインテルのCorei7  第8世代。最新より一世代古いがなんせ最新のは高いので値段のこなれた一世代前ので妥協することにした。メモリーは8GB×2の16GBでDDR4/2666、まあ快適でなくてもちゃんと動けばいいやという判断。CPUに結構投資したので電源はコスパ重視の選択でAntecのNE650Cというモデル。この判断がトラブルの一因になるとはこのときは思ってもいなかったが。

マザーボードとCPUは、BestDoで、メモリードスパラで、SSDJoshinで、電源はアマゾンでそれぞれ購入。本当は、同じお店で揃えたほうが相性の問題とかが出たときに対処しやすいのだけれども、ある程度コストも考えないといけないので、結構バラバラになった。後で書くように、マザーボードとCPUだけは同じお店に揃えておいた。

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今回購入したパーツ

バックアップソフトではまる

パーツが揃うまでの間、バックアップをとる。トラブルがあったときいつでも元に戻せるようにバックアップをとるのは基本。いつもAcronis True Image Homeを常駐させて定期的にバックアップをとっているので余り神経質にならなくてもよいのだが、念には念を入れてバックアップをとった。

ところが、ここで起動用ディスクで起動しようとしたがSDDのOSが起動してしまい起動ディスクからの起動に失敗する。DVDに焼いたのがいけないのかと思い、USBメモリーに書き込んで立ち上げてみたがやっぱり失敗する。これでは、OSが起動不能になるなどまさかのときに役にたたない。仕方ないので、Acronisを諦めて、EaseUS to do Backup(以降Easeと表記)というのに変えてみた。

しかし、バックアップの途中でディスクにエラーがあるといってストップした。Linuxをインストールしているパーティションでひっかかっているらしい。しゃあない最近Linuxもぜんぜん使ってないからいっそのこと削除するか、と思ってパーティションを削除した。

しかしこれがまたトラブルの引き金に。

Windowsが起動不能

Linuxパーティションを削除して、再起動するとGrub rescue と画面に表示が出てストップしてしまう。この画面、見覚えがある。Linuxのアップデートに失敗してさんざん苦労したときもこの画面が出た。あのときどうやったんだっけと思ったが思いだせない。やっぱりこんなときのためにブログに書いて残しておくべきだと思った。

結局ネットで調べて、原因はLinuxのグラブローダーがLinuxのあるパーティションを見つけられずにエラーで止まるらしい。LinuxWindowsデュアルブートにしているとブートローダーはまずLinuxブートローダー(グラブローダー)を呼び出しそこでOS選択画面になりWindowsLinuxを選択することになる。ブートローダーがLinuxによって上書きされるためで、これを避けるためには、WindowsLinuxを別ドライブに書き込んでそれぞれのドライブにブートローダーを書き込むことにして起動時にbiosで起動するドライブを選択するようにすればよい。はずだった。確かに始めはそうしていてうまくいっていた。しかし、起動不能になって起動ディスクを調べてみると、いつの間にかWindowsのディスクにグラブローダーが上書きされていた。これをなおすには起動ディスクのMBRを修復する必要があるらしい。

方法はいくつかあって、修復ディスクを使う方法、インストールディスクの修復機能を使う方法、専用のソフトを使う方法など。

とりあえず順番に試した。

始めの修復ディスクではうまくいかなかった。随分前に作ってあった修復ディスクがあったので使ってみたが起動すらしない。昔とマシンの構成が違っているからかも知れない。Windows10にした頃の構成なんて覚えてないし。修復ディスクはいざというときのものなので、まめに作っておくべきものだと悟った。

次に試した2番目の方法でうまくいった。やり方は、マイクロソフトのサイトにいってインストール用のソフトをダウンロードすればよい。

こんなに簡単!Windows10でMBRを修復する方法3選 - Rene.E Laboratory

ここでDVDに焼くかUSBメモリーに書き込むか選択できる。今まで試した感じでUSBメモリーの方がやり易そうだったのでUSBメモリーに書き込むことにした。ところがメモリーは8GB以上必要とかいってくる。DVDの容量は4.7GBしかないのに何でUSBメモリーだと8GBも要るのか訳がわからない。とりあえず32GBのが一つあったので、そいつにダウンロードした。後は、そのUSBメモリーから起動して修復を選んでやればMBRの修復が完了した。

Easeで起動ディスクを先に作っておけば、実はそこからも修復が可能だったのに、バックアップを取ることを優先したために、こんなに手間がかかった。まったく後悔先にたたずである。

無事にバックアップも終わり、起動ディスクを作成して起動するか確認すると、無事に起動することができた。

Easeは、バックアップに時間がかかるのが難点だが、起動ディスクから問題なく起動できたのでまあよしとする。

そうこうしているうちにパーツが揃ったのでいよいよ組み立てに取りかかる。しかし、まだまだトラブルは続く。

まさかの電源トラブル

さて、パーツが揃ったところで組み立て開始。まずは今使っている本体から交換するパーツを取り外す。

今回は、流用するパーツは光学ドライブとHDD、それにグラボくらいで大改造である。

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改造前の内部、結構ぐちゃぐちゃ

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マザーボードを取り出すために、HDD、ケーブル類を取り外す

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全部取り外したところ、随分すっきりした。結局またぐちゃぐちゃになるのだけど


ひととおり取り外したところで、まずは電源ユニットを取り付ける。次にマザーボードを取り付ける。

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電源とマザーボードを取り付ける。

次に、CPUとメモリーを取り付ける。ひとまずこの最少構成で動かしてみる。でないといろいろ取り付けてから動かないと原因の特定に手間がかかるからだ。

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CPUとメモリーを取り付け、電源ケーブル、ケース側のケーブルを接続、いわゆる最小構成

で、やってみたが動かない。ここで動かないことはあまりないのだが、それでも何度か経験がある。チェックするといっても項目はそれほど多くないのだが、電源とマザーボードの接続。CPUの取り付けとファンの接続。メモリーの取り付け。メモリーがちゃんと刺さってなくて動かなかったこともある。しかし、どれも怪しいところは見当たらない。

おかしい。過去にはCPUが新しすぎて、マザーボードのファームを更新しないと動かなかったことがあるが、今回はCPUが一世代前のでマザーボードが対応していることも確認済みだし。まさかと思って電源を古いのに変えてみたら動いた。何度も組み立てを経験しているが電源のトラブルは始めてだった。

ちなみに、上の方でも書いたようにマザーボードとCPUは同じお店で買う方が良い。理由は対応を謳っていてもファームウェアの関係で動かないことがあるから。以前にそのトラブルになった時はお店に連絡して症状を確認してもらい、その場でファームをアップデートしてもらって事なきを得た。ファームをアップデートするにはそのマザーボードでちゃんと動くCPUが必要だが、手もとにない場合は自分ではどうしようもない。同じお店で買っておけばこういった対応もしてもらいやすいので、同じお店、それも店舗があるパソコンショップがお薦め。前回はツクモさんにお世話になりました。

その後、組み立ては順調に終わり。

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組み立てが終わったところ。結局またぐちゃぐちゃになった。

Windoes10のシステムを昔のSTAタイプのSSDから今回のM2タイプに引っ越し。

お引っ越しにはバックアップに使ったEaseのクローン機能を使った。こいつはWindowsから操作できるので楽チンだ。Acronisだと最新の2019ではできるけど、古いバージョンだと起動ディスクを使う必要がある。自分の持っていたのは2018版なので起動ディスクでの作業を想定していた。そういう意味ではEaseを使うことになったのは不幸中の幸いかも知れない。引っ越しが終わったらマザーボードのドライバー類をインストールして一連の作業は終了。しかし、これで終わった思ったら大間違いで世の中そんなに甘くなかった。

Windows7がフリーズ

無事にWindows10の引っ越しも終わってやれやれと思って、今度はWindows7の方を立ち上げてドライバーをインストールしようと思ったら、今度はWindows7がフリーズ。ようこそ画面で固まって動かない。やれやれ、今回はトラブル続きだ。さて、果たしてWindows7は無事に復活するのでしょうか?