アルコールストーブの製作(その2、ちょっと改良)とアルファ米について

ちょっと前にネットとかで調べて、空き缶でアルコールストーブを作る記事を書いた。
alasixosaka.hatenablog.com
今回は、もう少しうまくできないかと思って、また色々ネットで調べて少し改良してみた。

缶の切り出しについて

前回は、ネットの記事を参考に辞書の間にカッターの刃を挟むという方法でやってみたが、辞書は抑える力で高さが変わって高さが安定しないことが分かった。
そこで、家にあるもので何か良いものはないかと探して、レゴブロックを使って簡単なジグを作ってみた。

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レゴブロックで作ったジグ
レゴのちっちゃい子向けのブロック、Duploというので作ってある。ブロック1個で約2cmの高さになる。ちなみに、ノーマルのブロックだと約1cm、さらに細かい調整が必要な時は、テクニックブロックを使えばさらに細かな調整も可能だ。
また、カッターの刃は小さいのを使うと、いわゆる「びびる」という現象が起きてこれも高さが安定しないので、大きいサイズの刃の方が安定する。
そして、色々試作してみたが、やっぱりトルネードの方が良さそうなので、トルネードのを2つほど作ってみた。
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作製したアルコールストーブ。手前に移っているのは火打石(うまくいかないので今回はライターで着火)
作り方は下記のサイトを参考にした。
トルネード(サイクロン)式アルコールストーブの作り方【決定版】 : 絶対にマネをしてはいけない山歩き。

この作り方だと、ビール缶ではうまくできない。理由は、気化したアルコールが缶の縁を通って、缶に開けた穴から吹き出すような仕組みになっているが、ビール缶のような径の太い缶では、缶の上部が絞ってあって上の方に行くにしたがって径が小さくなるようになっているので、うまくガスの通る経路が作製できず、径の絞ってあるところでガスが抜けてしまう。なので缶の上部まで径が同じな少し小振りの炭酸飲料やエナジードリンクの缶が必要。また、缶の下の部分の絞りもできるだけ小さい方が良い。こちらの理由は、缶の下部にたまったアルコールを最後まで吸い出すのに、上部の缶の下側を切って切込みを作って折り返すようにしているが、絞りが多くなっていると、切込みが缶の下まで届かないので。
参考にしたサイトだと、結構適当に作っても大丈夫のようなことが書いてあるが、私のようなセンスのない人間には当てはまらないらしい。第一号は適当に作って何とか完成したが、切込みが長すぎてとっても不細工になってしまった(写真の左側)。
そこで、サイトの記事を参考にサイズをきっちり測って作った。まず、上部(内筒)の高さは約48mmとした。上部は最後に下の部分に切り込みを入れて折り返すので下部よりも5mm高い高さにした。この5mmが折り返し分の高さ。下部は43mm、これらの値はレゴブロックの高さで決まっている。43mmにするには、Duploを1段、ノーマルを2段にすると丁度良い。48mmの場合は、それにテクニックブロックの薄板を1枚追加すると丁度良い。
今回は、穴の数は16個にした。16個だときれいなトルネードで火力も強いということだったので。ただ、トルネードに関してはあまりうまくいかなかった。手持ちのドリルを使ったせいでアルコールガス吹き出し口の穴径が1mmだったせいかもしれない。だいたい、0.7mmとか0.8mmで製作している人が多いみたいなので、もう少し穴径を小さくしないといけないのかもしれない。

実際に使ってみる。

トルネードっぽくないとはいえ一応燃えるので、とりあえず使ってみた。五徳はアマゾンで買ったチタン製の風防を兼ねたのを使った。使ったのは2号機の方。

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作ったアルコールストーブでお湯を沸かす。左は1号機。
家の中で試したので風は関係なかったが。昔に使っていたコッヘルを引っ張り出してきて水を300cc入れてお湯を沸かしてみた。300ccのお湯を沸かすのにだいたい6分位かかった。ちょっと遅い気もするが、まあこんなものかなと思う。着火にはアマゾンで買った安物の火打石を使おうと思ったが、ちょっと小さすぎて使いづらいのとコツがなかなかつかめず、10回に1回も火花が出ないので断念して、普通のライターで着火した。最近のライターは電子式で高度が2000m以上だと着火しなくなるらしいので、火打石も使いこなせるようになっておいたほうが良いのだが、もっと素人にも優しいものに買い換えたほうがよさそうだ。

沸かしたお湯でアルファ米を試食

せっかくお湯があるので、山行用兼非常食として買っておいたアルファ米を試食してみた。今日は明日の祝日の振り替えで会社は休みだったが、子供たちは普通に学校があり、昼間は一人だったので好都合だった。食べたのは、尾西食品のドライカレー。

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今回試食した尾西食品のドライカレー
お湯を注いで15分待つと出来上がり。お湯は160cc位で良い。しかし、15分もかかるのはちょっと長いと思った。時間のあるときはいいが、急いでいるときや行動中にちょっとした休憩時間に食べるというのには向いていないと思った。ちなみに永谷園フリーズドライだとお湯で3分。モンベルのリゾッタもお湯で3分で出来上がる。次はどちらかを試してみようと思う。
肝心の味の方は、まあまあいけるという感じ。昔、山岳部の後輩から聞いた話では、アルファ米は軽くて良いがそれほど美味しくないということだったが、自分ではアルファ米を食べるのがはじめてなので、これが昔の味と変わらないのか、技術の進歩で昔よりも美味しくなっているのかわからないが、山で食べる分には十分かなというように思った。ただ、カロリーはどれも350-360kcalほどなので、それだけで1食にするには少ない。したがって2つ食べるなり、別の食料を用意するなりする必要がありそう。今日も、ドライカレー以外にカップスープとふかした芋を食べて昼食にした。