GPSウォッチ再考(スント編)

前回GPSウォッチに関して比較記事を書いたが、その後いろいろと調べるとスントのGPSウォッチの多くに仕様上の難点があることが判明したので、もう一度調べなおすことにした。まず問題なのは、スントのGPSウォッチはGPSを動かすときのモードとして、ベスト、グッド、OKの3パターンがあって、例えばスパルタントレーナーWHRの場合、GPSの取得間隔がベストで1秒未満、グッドで20秒未満、OKで60秒未満となっている。他の機種でもほぼ同様で、モードを変更することで電池も持ちを長くすることができるようになっている。ところが、大半のモデルでは、

ナビゲーションをするときにはモードがベストに切り替わる

ことが判明した。とすると、スパルタントレーナーWHRでは、ナビゲーションを使うと電池がベストの10時間しか持たないことになる。そこで、改めて主な機種のマニュアルを読んで一覧表に整理してみた。

  9(BARO) スパルタン
ウルトラ
スパルタントレーナーリストHR スパルタンスポーツリストHR BARO トラバース アンビット3バーチカル アンビット3
ピーク
アンビット3
スポーツ
価格 75800 69800 31900 48200 32100 24500 31000 23600
サイズ 50×50 50×50 46×46 50×50 50×50 50×50 50×50 50×50
厚み 16.8 17 14.9 17 16.5 15 17 15.5
重量 76 77 66 74 80 75 92 80
                 
ディスプレイ 320×300 320×300 218×218 300×320 128×128 128×128 128×128 128×128
カラー/モノクロ カラー カラー カラー カラー モノクロ モノクロ モノクロ モノクロ
                 
バッテリー/計測 25時間 18時間 10時間 10時間 100時間 10時間 200時間 100時間
非計測 14日 20日 14日 14日 14日 14日 30日 14日
                 
心拍計 × × × ×
高度計 × ×
GPS
                 
ナビゲーション

 

 この表のなかでナビゲーション時にGPSモードが自動で切り替わるという記述がなかったのは、トラバースとアンビット3ピーク、スポーツの3機種だけだった。それ以外は、すべてナビゲーション時にGPSモードがベストに切り替わるようだ。ルートを見終わったら操作してGPSモードをグッドやOKに切り替えることも可能だが、いちいち操作するのはいかにも面倒だ。そこで、バッテリーの持ちは、先ほどの2機種以外はベストの数値で記入した。最高級の9は、ベストでもバッテリーは25時間持つのはさすがという感じ。9には心拍計のありなしがあり、心拍計付きは末尾にBAROと記載されている。表にはBAROのスペックを記入した。ベストモードではスパルタンウルトラも18時間駆動とそこそこのバッテリー持ちである。トラバースは山歩きを想定して作られているモデルらしく、もともと長時間の利用を意識しているためかナビゲーション時にGPSモードが自動で切り替わることはなさそう。ただ、ブログのレビューなんかを見ていると、カタログスペックほど電池が持たないようで、1/4くらいと書いてあるブログもある。それでも25時間持つことになるので持ちは悪くない。電池持ちで最もよいのがアンビット3ピークでGPSモードをOKにすると200時間駆動可能。1/4とみても50時間使えることになる。また、GPSをオフにした時計モードにするとカタログスペック上は30日持つことになっている。ちょっと古い機種だがでかくて重いのを気にしなければ値段もこなれていてよい機種かもしれない。

次は、ガーミンの機種を比べてみたい。